本場の讃岐うどん
香川県内で讃岐うどん食べ歩きをするための完全ガイドとして、私が実際に食べた店の中から45店をまとめました。おすすめ度に応じて3段階にランク分けしています。
「地上最強のウドン ゴッドハンド」はとんがった挑発的な店名で知られています。釜あげもかけもモチモチふわふわとした中にしっかりとしたコシもあり、「王道の讃岐うどん」と言ってもよい店でした。
上原屋本店は今年で創業50年の名店で、栗林公園の向かいというわかりやすい場所に位置しています。おすすめメニューのかけうどんは口当たりは滑らかで適度なコシと弾力があり、旨味の詰まった出汁と絡んで極上の味となっていました。 今年で創業50年の名店 …
おうどん瀬戸晴れでおすすめのかけうどんは太麺ですが柔らさとコシもあり、出汁と絡んで驚くほどやさしい味でした。以前は屋島駅の南方向にありましたが、最近になって八栗駅の北側に移転したので間違えないようにしてください。
うどん市場兵庫町店(うどんいちば)は味も見た目も典型的な讃岐うどんで、骨付鳥も食べることができます。高松を代表する繁華街の入口に位置しており、お昼だけ営業する店が圧倒的という讃岐うどん店の中で夜まで営業している便利な店です。
長田in香の香は「長田うどん」のスタッフが独立してオープンさせた店で、50年以上続く出汁を味わうことができます。ふわふわモチモチとした麺と厚みのある出汁は「王道の釜あげうどん」そのものでした。
本格手打ちうどん もりはオリジナリティーのあるうどんを追求した店で、讃岐うどん界では異色の店です。関西で広く食べられている肉かすうどんは「かす」の油や甘みが溶け出し、うどんの力強さを引き出していました。
須崎食料品店はセレブがヘリに乗ってやってくるほどの人気うどん店で、メニューはしょうゆうどんの温・冷と大・小の4通りだけです。麺は適度なコシと弾力、口当たり等素晴らしく、最も印象深い店となりました。
松下製麺所は高松市の中心部にある製麺所タイプのうどん店で、極めてオーソドックスなうどんを食べることができます。うどんと中華麺の両方を丼に入れる「ちゃんぽん」で人気があり、また孤独のグルメで井之頭五郎が来た店としても知られています。
「はゆか」は「おか泉」で修行した店主がオープンさせたぶっかけうどんが看板メニューの店で、麺は温か冷か、出汁は濃口か薄口かを選べます。口当たり、コシ、のど越しのどれをとっても最高で、満腹状態でももう一杯だけ余計に食べることができるうどんです。
手打ちうどん白川は香川県西部の善通寺市の田園風景の中にある「手打ち手切り」の店です。おすすめメニューの特上えび天かけうどんは麺も出汁も天ぷらも素晴らしく、讃岐うどんの奥深さを感じさせられました。
丸亀の「なかむら」は「客が裏の畑へ行って自分でネギを抜いて刻む店」という伝説的なうどん店で、現在でも受け取った麺を客が自分でテボを使って温める「これぞセルフ」というような仕組みが残っています。しなやかなコシのある麺とイリコの味と香りが効い…
丸亀市の山ともはブラタモリでタモリが食べた店として有名です。機械を一切使わず全て手作りで打ったうどんは細麺でありながらコシと弾力が強力でした。
坂出市のがもうは最もマスコミやインターネットで取り上げられる讃岐うどん店で、店内が狭いことからみんな外に出てうどんを食べる店として知られています。かけうどんに揚げをのせたきつねうどんが人気で、「これぞ讃岐うどん」とでもいうような味わいとな…
中西うどんは70年以上の歴史をもつ讃岐うどんの有名店で、「エッジの効いた」極太麺で知られています。見るからに硬そうでしたが、食べてみると柔らかくてしっかりとしたコシもあり、見た目とのギャップは相当なものがありました。
マルタニ製麺はレンタカーを利用しなくても電車でたどり着けます。ガイドブックに掲載されるような店ではありませんが、柔らかいのにコシがあるうどんは香川でも最上級だと思います。
「手打ち麺や大島」は高松市を代表するベッドタウンの真ん中の店で、食器の片づけまで自分でやる「真のセルフ」です。麺も出汁も完璧で、私がこれまで食べ歩いてきた中で最高のうどんかもしれません。
手打ちうどん鶴丸は讃岐うどんでは珍しく深夜のみ営業している店です。「飲んだ後の締めのうどん」として最適なカレー天うどんはうどん・カレー・天ぷらの全てが美味いと思いました。
西端手打上戸(じょうと)は香川県の最西端で愛媛県との県境の近くに位置する店で、燧灘の絶景が目の前に広がっています。いかにも手打ちした生地を包丁で切ったというような極太麺で、からめの出汁とよく合っていました。
多度津の根ッ子うどんは「温室の中でうどんを食べる店」として知られています。温室を店舗に改造したのではなく最初からうどん店の客席として温室を建てたもので、コシの強い麺と旨味が凝縮した出汁が印象的でした。
麺処綿谷丸亀店は香川県でも屈指の讃岐うどんの大型店で、少しでも客を待たすことなくうどんが提供できるようスタッフの配置に細かい工夫をしています。いかにも機械で大量生産したような麺でしたが、イリコの旨味が凝縮させたような出汁と絡んで大変な美味…
坂出の山下うどんは香川県内でも数少ない薪を使用して大釜でうどんを茹でる店です。川の土手沿いにある怪しさいっぱいの店で食べたかけうどんは麺も出汁も完璧でした。
吉本食品は香川県と徳島県の県境にある東かがわ市にある店で、令和2年度「うどん技能グランプリ2020」では最高賞の農林水産大臣賞を受賞しています。お昼時をかなり過ぎた時間で最後に残っていた2玉にもかかわらず滑らかさとコシはしっかりと残っており、打…
「手打ちうどん麦蔵」(むぎぞう)は香川県立中央病院と高松競輪場の間の三角形の空間にあるかしわざるが看板メニューの店です。宮崎県産地鶏を使用した揚げたての天ぷらは強烈なコシのうどんと相性抜群でした。
「手打ちうどんの田」(でん)は角煮うどんが名物の店ですが、厳しい数量制限があるので食べたければ開店前に並ばなければ無理です。代わりに注文したかけうどんは麺も出汁も理想的で感動的な美味さでした。
宮武うどんは初代に弟子入りした二代目がのれん分けを許されて誕生した店で、屋号を初めてして何から何まで譲り受けています。機械を一切使わない「手切り」の店らしいうどんは強めの出汁とよく絡んでいました。
うどん一福(いっぷく)は予讃線の線路沿いにある店で、「中村」で修行した現在の店主が一度閉店した店の屋号を受け継いで続けています。フワフワとしたシルクのようなで、それでいてしっかりとしたグミ系の細麺が印象的でした。
手打ちうどん田村は讃岐うどんの名店として古くから知られた店で、民家と間違えてしまうような外観だけに探すときは注意が必要です。メニューは基本的に4種類だけで、やさしい歯ごたえと舌触りのきめの細かい麺が印象的でした。
おか泉(おかせん)は比較的新しい店ながらさぬきうどんを代表する人気店で、客の8割が「ひや天おろし」を注文します。麺の柔らかさ、滑らかさ、しっかりとしたコシの3要素が極限の所で並び立ち、口にものどにも優しいうどんでした。
小縣家はしょうゆうどんが看板メニューの店で、「満濃うどんトライアングル」と呼ばれる交差点に面しています。こちらでは自分で大根をおろしながらうどんが茹で上がるのを待ちます。