金沢八景の瀬戸神社では同一の人が書いたとはとても思えない2種類の対照的な御朱印を頂けます。古来より景勝地として知られた「金沢八景」の中心に位置する神社で、源頼朝が社殿を寄進したという歴史を持っています。
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2種類の対照的な書体の御朱印
御朱印所
瀬戸神社の御朱印所は社殿左手にあります。
授与所のさらに奥にある玄関内で頂くことができます。こちらでは瀬戸神社と摂社の琵琶嶋神社の2種類の御朱印を頂けます。
受付時間 9:00~16:30
初穂料 500円
御朱印
オーソドックスな書体の瀬戸神社とヘビを思わせる超個性的な書体の琵琶嶋神社という対照的な御朱印です。同一の人が書いたとはとても思えません。
瀬戸神社
琵琶嶋神社
過去に頂いた御朱印
2018年(平成30年)3月17日付で、ちょうどいい具合に見開き御朱印のようになりました。
オリジナル御朱印帳
瀬戸神社では2種類のオリジナル御朱印帳を扱っています。サイズは共に大型で紙質は普通です。
価格 1200円~2000円
瀬戸神社の歴史
瀬戸神社が位置しているのは、この地域の人々が古来から神聖な場所として海の神を祀っていたような所です。
かつては現在の泥亀町や釜利谷東一帯は大きな入り江となっており、下の地図で国道16号線から左側にある東邦車両製作所やそうてつローゼン釜利谷店のあたりまでは海面下にあったといいます。
この入江は瀬戸橋のあたりにあった水路状の海峡で平潟湾とつながっており、ここでは潮の干満の度に海水が勢いよく流れていたため、自分たちの罪や穢れも流し去ってもらえる聖地であると人々は考えていました。
平家打倒のために鎌倉入りした源頼朝は、伊豆で挙兵した際に戦勝祈願をした伊豆三島明神をこの地に勧請して1180年に社殿を建立しますが、これが瀬戸神社の起源となります。
鎌倉幕府滅亡後は足利氏、小田原北条氏の崇敬を受け、江戸時代には名勝金沢八景の中心に鎮座する神社として広大な社領を持ち、江戸の庶民の間にも信仰が広まりました。
アクセス
交通
京急線金沢八景駅徒歩約2分
地図
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瀬戸神社の境内の見どころ
大鳥居
拝殿
現在の建物は1800年に建立されたものです。
本殿と拝殿を一体化し間に石の間を設けた権現造りとなっています。
本殿
本殿には主祭神として大山祇神、他に須佐之男命や菅原道真を祀っています。
境内社
瀬戸神社ではいかにも鎌倉といった断崖を背にして数多くの境内社が祀られています。
左末社
社殿に向かって右側に設けられており、木花咲耶比売命・石長比売命を祀っています。本殿の右側にありますが、御祭神から見て左側になるので左末社になります。
右後方の崖をくり抜いたやぐらに稲荷社が祀られています。
右末社
向かって右側から大雷神と高龗神を祀る右末社、中央に武官坐像、大己貴命と少名彦命を祀る青麻社、一番左の赤い祠が稲荷神社(倉稲魂命)です。
琵琶嶋神社
国道16号線を挟んで瀬戸神社の向かいに摂社の琵琶嶋神社があります。
大鳥居
琵琶島
琵琶島は形が琵琶に似ていることから名付けられ、もともとは瀬戸神社前面の海中にありました。
現在では陸地とは橋でつながっています。
琵琶嶋神社
2024年4月6日の
北条政子が琵琶湖の竹生島から勧請した弁財天が祀られています。
元禄時代に成立した「金沢八景」
「金沢八景」とは金沢の八つの景色をあてはめたものです。命名者は中国明代の僧である心越禅師で、1694年(元禄7年)に金沢を訪れた際に能見堂からの眺望を瀟湘八景になぞらえたことに由来しています。
後に歌川広重によって描かれた「武州金沢八景」八連作がより金沢八景を世に広め、多くの人がこの地を訪れるようになりました。
「洲崎晴嵐」
「瀬戸秋月」
「小泉夜雨」
「乙舳帰帆」
「称名晩鐘」
「平潟落雁」
「野島夕照」
「内川暮雪」
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