大雄山最乗寺では力強く「道了尊」と書いた2種類の御朱印を頂けます。境内は霊気に満ちており、天狗にまつわる様々な見どころでいっぱいでした。アクセスはバスが便利です。
御朱印は2種類頂ける
御朱印所
御朱印は総受付でいただけます。こちらでは「道了尊」と力強く記された2種類の御朱印を頂けます。
受付時間6;00~16;00
初穂料500円
御朱印
通常御朱印
伝統の深さを感じさせる御朱印です。
土日祝日限定
金色の書置き御朱印です。
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世界一の高下駄にまつわる天狗伝説
大雄山最乗寺は了庵慧明により1394年に創建された曹洞宗の寺院で、神奈川県南足柄市の山中に位置しています。
了庵は現在の伊勢原市で長く地頭の職にありましたが戦乱の世の虚しさから出家し、能登總持寺の峨山禅師のもとで修業に入ります。その後各地の寺院で住職を務め、最後は大本山の総持寺に輪住した後に50代で地元に帰りますが、ある日1羽の大鷲が了庵の袈裟をつかんで足柄の山中に飛び、松の枝に掛けるという事件が発生しました。
そこでその啓示によってこの山中に寺院を建立したことが最乗寺の起源となっています。その際に弟子の道了が近江の三井寺から天狗の姿で空を飛んで師のもとに参じ、超人的な働きで寺の建設を行いました。
了庵が75歳で死ぬと道了は寺を永久に護るために天狗の姿に化身して山中深くに飛び去ったといわれ、そのため道了は寺の守護である道了尊として祀られています。
霊気に満ちた境内には天狗伝説が遺されており、天狗の履物は高下駄ということで様々な高下駄が奉納されていました。
重さ1500㎏の初代大下駄です。
重さ3800kgで世界一の大きさを誇る和合下駄です。
アクセスはバスが便利
大雄山最乗寺へのアクセスとしては小田原で伊豆箱根鉄道大雄山線に乗り換え、終点の大雄山駅から道了尊行バスを利用するのが一般的です。
大雄山駅から約1.1㎞の地点に仁王門があります。
そこから先は道了尊バス停までバス通りと並行して「てんぐのこみち」という約1.9㎞のハイキング道が整備されています。
足に負担をかけないようにするためなのか陸上競技場のトラックで使用されるようなゴム素材で舗装されており、ふわふわとして歩きやすくなっています。
私は下りで利用しましたが、道了尊バス停から仁王門まで約25分、大雄山駅まで約40分でした。
道了尊バス停付近には土産物屋やお食事処が並んでいます。
バス停を過ぎて三門をくぐると空気が一転します。
まさに霊気に満ちていたという印象です。
霊園
仁王門の近隣に大雄山最乗寺の霊園があります。
夫婦二人まで埋葬できる夫婦・一代墓や萬霊塔などがあり、最乗寺の山中という良好な環境下でご先祖様の供養ができます。
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境内の見どころ
座禅石
三門から瑠璃門に向かう途中にあります。
開山の了庵慧明禅師がこの石の上で坐禅をしていたと言われています。
境内配置図
瑠璃門
書院
僧堂
修行僧が日夜坐禅弁道に励む根本道場です。お堂の前には奉納された大時計が設置されていましたが、何とも言えない違和感がありました。
本堂
昭和29年に再建された建物で本尊の釈迦牟尼仏を祀っており、内部は三百畳の広い空間で荘厳に飾られています。こちらではお堂に上がって本尊を拝むことが可能です。
開山堂
昭和36年に再建され、歴代住職の位牌を祀っています。
金剛水堂
開山の際に道了尊が井戸を掘ったとされ、以後600年間水が湧き続けています。
鐘楼
こちらの鐘は撞くことができます。
多宝塔
1863年に建立されたものです。
清心の滝
御供橋・圓通橋
中央が御供橋、両脇が圓通橋で、御供橋は修行僧が道了尊へのお供えをする時にのみ使用されます。
結界門
ここから聖域に入ります。
三面殿
三面大黒尊天が祀られています。堂内右隅には小槌があり、触れば金運の御利益があるとされています。差布団の下に隠されているので探してみましょう。
御真殿
結界門から77段の石段を上がると御真殿があります。
道了尊が祀られる大雄山で最も重要なスポットで、1月、5月、9月の28日はご開帳が行われ特にご利益があるとされています。
とんでもない石段の上にある奥の院
御真殿からさらに350段余りの階段が伸びています。私は足腰は強い方だと思うのですが、それでも途中で何回か休憩しないと上がれませんでした。
上から見下ろすと愛宕神社の「出世の石段」よりさらに迫力があります。下りきった際には完全に「膝が笑う」状態になっていました。
奥の院は大雄山で最も高い場所に位置しており、道了尊の化身である十一面観世音菩薩が祀られています。
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★スマホで御覧の方はPCでも見て頂きますと写真がよく見えます
◆天狗の御朱印で有名な古峯神社
◆霊気に満ちていた思い出の場所