日本橋蛎殻町に鎮座する水天宮では5種類の御朱印を頂けます。もともとは福岡の久留米に起源をもつ神社で、現在は安産祈願のご利益で有名です。
水天宮の御朱印
御朱印所
御朱印はビルの中にある授与所でいただけます。
こちらでは5種類の御朱印を頂ける他、正月期間はさらに2種類の特別御朱印を頂けます。コロナ対策のため全て書置き対応です。
初穂料500円~1000円
御朱印
3番の御朱印を頂きました。「奉拝」と朱印と日付だけという、熱田神宮を思わせる御朱印です。
過去に頂いた御朱印
平成29年8月16日付です。この時期は当然ながら直書きでした。
水天宮の由緒と安産祈願のご利益
東京の水天宮はもともと九州の久留米藩主が代々崇敬してきた久留米水天宮を江戸でもお参りできるように勧請したものです。
全国各地にある水天宮の総本宮は久留米水天宮で、意外なことに源平の壇ノ浦の戦いと関係がありました。
安徳天皇の母である高倉平中宮に使えていた女官の伊勢は壇ノ浦の戦いで生き残って現在の筑後川のあたりに落ちのび、平家一門と共に入水した安徳天皇、高倉平中宮、二位の尼(平清盛の正室)を祀った祠を建てたのが水天宮の起源です。伊勢は後に剃髪して名を千代と改め、周辺の民に請われて行った加持祈祷が霊験あらたかであったため尼御前と称えられ、水天宮は当初尼御前神社と呼ばれていました。
1818年に赤羽橋の久留米藩有馬家上屋敷内に勧請された水天宮は人々の信仰が篤く、塀越しにお賽銭を投げる人が後を絶たなかったといいます。そのため時の藩主は毎月5日に限りお屋敷の門を開き、人々のお参りを許しました。
その後も水天宮は有馬家と共にあり、明治4年に青山、翌5年に日本橋蛎殻町に移転して現在に至っています。
江戸鎮座200年記念事業として社殿の全面的な建て替えを行い、2016年に完成しました。現在では安産のご利益が有名で、安産祈願のお守りが大変な人気です。
アクセス
交通
半蔵門線水天宮前駅徒歩約1分
日比谷線・浅草線人形町駅徒歩約6分
地図
水天宮の境内
隋神門
表参道にあたる正面の階段で、こちらが隋神門でもあるようです。
神域に邪悪な者が入らぬよう護る神です。
狛犬
久留米といえばブリヂストンということで、ブリヂストンの創業者が狛犬を寄進しています。
安産子育河童
足もと・胸・肩に赤ちゃんの河童がしがみついています。
子宝犬
お産が軽く多産であるいぬにあやかったもので、周囲を取り巻く十二支のうち自分の干支を撫でると安産、子授け、無事成長など様々なご利益があるといわれております。
社殿
境内社
寶生辨財天
学業・芸能・財福の御利益があるといわれている寶生辨財天です。
秋葉神社・火風神社・高尾神社
左から秋葉神社・火風神社・高尾神社です。
全面的に建て替えられた境内
江戸鎮座200年記念事業として2016年に実施された社殿の全面的な建て替えにより最新の設備を導入した近代的な建物になりました。
最新の免震構造が導入されており、建物と地盤の間に免振ゴムが取り付けられています。そのため建物が持ち上がったようになっています。
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