毘沙門天として知られる神楽坂の善國寺では武神にふさわしい堂々たる書体の御朱印を頂けます。「神楽坂」というイメージぴったりな街のど真ん中に境内があり、「神楽坂の毘沙門さま」として人々に親しまれています。
善國寺の御朱印
御朱印所
御朱印は本堂向かって右手の総受付で扱っています。
通常の御朱印の他、「疫病退散」の御朱印も用意されていました。
志納金300円
御朱印
今回は毘沙門天の通常御朱印のみ頂きました。武神にふさわしい堂々たる書体です。
毘沙門天のご利益
善国寺は「神楽坂の毘沙門さま」として人々に親しまれています。
毘沙門天はインドにおいては財宝神とされて戦闘的イメージはほとんどなかったのですが、中央アジアを経て中国に伝わる過程で武神としての信仰が生まれ、日本では四天王の一翼を担う武神・守護神とされるようになっています。四天王として祀られる場合は「多聞天」、単独で祀られる場合は「毘沙門天」と呼ぶのが通例で、現在では七福神の一つとして金運、開運厄除、勝負ごとに対するご利益があると人々より崇められています。
善國寺の由緒
善國寺が創設されたのは桃山時代末期である1595年です。 初代住職は池上本門寺十二代の貫首であった佛乗院日惺上人で、二条関白昭実公の実子ということもあって徳川家康と以前から親交を持っていました。本門寺貫首となってから九年後の1590年に家康が江戸に入ることになり、上人は祖父伝来の毘沙門天像を前に天下泰平のご祈祷をおこないます。それを伝え聞いた家康が上人に日本橋馬喰町馬場北の先に寺地を与え、毘沙門天像を本尊として自ら開基いたのが善國寺です。
たびたび火災に見舞われたため1793年に現在の地に移転し、芝正伝寺・浅草正法寺とともに江戸三毘沙門と呼ばれています。
出世に縁のある寺社
アクセス
交通
総武線飯田橋駅徒歩約7分
有楽町線・南北線飯田橋駅徒歩約5分
東西線神楽坂駅徒歩約6分
大江戸線牛込神楽坂駅徒歩約6分
地図
善國寺の境内
善國寺は神楽坂通りの中央付近に位置しています。そのため江戸時代創業の老舗から最新流行のおしゃれな雑貨屋などまさに「神楽坂」というイメージぴったりな街のど真ん中に境内があります。
乃木坂46の聖地のひとつであるあんみつの紀の善もすぐ近くにあります。
山門
神楽坂通に面した朱色の堂々たる門構えは周囲に異彩を放っていました。
石虎
1848年に奉納されたもので、虎の姿を動的に表現しています。日本で最初に毘沙門天が登場したのが寅年、寅の日、寅の刻であったとされ、そのため虎は毘沙門天の使いであるとされています。
本堂
本尊の毘沙門天は高さ約30㎝で右手に鉾、左手に宝塔を持って規律した姿勢となっています。通常は簾がかかっていて像を直接見ることはできませんが、毎年1・5・9月の寅の日に御開帳されます。
浄行菩薩像
お水をかけて自分の悪い部分と同じ場所を備え付けの布でゴシゴシと洗い清めると良くなるとされています。
出世稲荷
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