今回はスコッチウィスキーのストラスアランをご紹介します。グラスゴー最古の蒸留所の流れを汲むウィスキーで、「ドライ」とは違う「辛さ」が印象的でした。
「スタートハラン」ではなく「ストラスアラン」
ストラスアランはスコットランドのグラスゴー蒸留所で製造されているブレンデッドウィスキーです。STRATHALLANという綴りを若干見間違え「スタートハラン」という発音だと思ったのですが、いくら調べても何も出てこず途方に暮れていた際にひょんなことから「ストラスアラン」と読むことを知りました。
かつてウィスキーを運搬していた帆船STRATHALLAN号の名前から名付けられているそうです。
グラスゴー最古の蒸留所の流れを汲む
スコッチウィスキーの産地としてはスペイサイドやハイランドが有名ですが、エジンバラやグラスゴーといった大都市を抱える南部のローランド地方でもウィスキーを製造しています。
ローランド地方でウィスキーの製造が始まったのは18世紀で、グラスゴーで最も古い蒸溜所は1770年建設のダンダスヒル蒸溜所とされています。
当時はウィスキーの品質に関する研究がほとんど進んでおらず、「品質は立地と水で決まる」という考えが支配的であったため、ハイランド地方に比べてローランドではそれほどウィスキー製造が盛んにならず、ダンダスヒル蒸留所は1902年に惜しまれつつ閉鎖されました。
そこから110年の時が流れた2012年、最古の蒸留所の復活を願った3人組によってその地に再建されたのがグラスゴー蒸留所で、選び抜いた樽で貯蔵・熟成されたモルトをベースにして誕生したのがストラスアランです。
※現在では3回蒸留といった技術の進歩により、ローランドモルトはハイランドと同レベルまで品質向上したと言われています。
南町田グランベリーパーク内の成城石井でたまたま見つけたもので、グレンエリスのようにそれ以外の店には無いかもしれません。
芳醇なウィスキーには重めのメニューがとっても合う。ピザなんか最高!
ストレート
キレのある一方でまろやかさもあり、一昔前のビールのキャッチコピーにあった「キレがあるけどコクもある」という表現がぴったりかもしれません。潮の風味が強くウィスキーで初めて「辛い」と感じました。
ロック
トロリとした口当たりになりました。辛いのは相変わらずですが、ほんの少し甘さも感じられます。
水割り
次いで水で割ります。合わせる水は秩父山系の天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
ほんのりとした甘さを感じますが、それでもやはり辛いです。
ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)
口当たりがサラサラになり、甘さも辛さもほんのりとしています。
ハイボール
上戸彩さんのCMで有名なソーダストリームを使用してつくった完全に私好みの炭酸水を使用します。
炭酸の甘みと酸味が加わるとこれまでの「辛さ」が消え、ほろ苦さが感じられるようになりました。しかしさっぱりとし過ぎのように思います。
「ドライ」とは違う辛さだった
これまでウィスキーに関しては「甘さ」という表現ばかり使ってきたようにおもいますが、初めて「辛い」ウィスキーに出会いました。「ドライ」とはまた違う辛さであり、これはこれで美味しかったと思います。
ニッカウヰスキー余市蒸留所では創業以来ピザが焼き続けられているという。ウィスキーと共にピザを味わってみよう。
★未成年の飲酒は法律で禁止されています。飲過ぎには十分に注意しましょう
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◆ソーダストリームを使って完全に私好みの炭酸水を作ってみた
◆ドライさが印象的だったオールドパーシルバー
◆ほろ苦かった「碧AO」
◆奥深いスコッチウィスキーの世界