宗吾霊堂と呼ばれる鳴鐘山東勝寺ではどっしりとして書体の御朱印を頂けます。成田山新勝寺から距離にして約6㎞の場所にある新勝寺の名前の由来となったという歴史のある寺院で、駅前からの田園風景を抜けた先に突如出現する大伽藍に驚かされました。
宗吾霊堂の御朱印
御朱印所
宗吾霊堂の御朱印は大本堂向かって左手にある授与所で頂けます。
志納金 300円
御朱印
どっしりとした書体の御朱印を頂きました。
義民佐倉宗吾の霊を祀る寺院
成田山新勝寺は全国的に有名な寺院ですが、近隣の宗吾霊堂を知っているのは地元の方以外でほとんどいないのではないでしょうか。
私の場合は成田山をお参りする際に京成線に宗吾参道という駅があることに気が付いたのがきっかけです。駅名に「参道」が付いているからには近隣にそれなりの神社か寺院があるはずであり、そうして見つけたのが宗吾霊堂でした。
宗吾霊堂の正式名称は鳴鐘山東勝寺です。創建されたのは平安時代をスタートさせた桓武天皇の時代で、房総を平定した初代征夷大将軍の坂上田村麻呂が戦没者を供養するために建てたと言われています。当然ながら成田山新勝寺よりも歴史が古く、東勝寺よりも新しいということで新勝寺という名になったともいわれています。
徳川幕府の時代、佐倉藩国家老の圧政により塗炭の苦しみをなめている周辺の民衆を救うため、佐倉惣五郎が四代将軍家綱に直訴を決行します。それにより民は救われたものの、当時禁じられていた直訴を行った罪により惣五郎は磔に処せられ、東勝寺が菩提寺となりました。
それから100年後の1752年に佐倉藩は惣五郎の名誉を回復して「宗吾道閑居士」の法号を贈り、それ以降惣五郎は義民「宗吾様」として今に至るまで地域住民の信仰の対象にまでなっています。真言宗の寺院の本尊は本来なら大日如来ですが、東勝寺では佐倉惣五郎の霊が祀られています。
アクセス
交通
京成本線宗吾参道駅徒歩約15分
※成田駅よりバス便もあるようですが、本数は少なそうです。
参道
最寄駅からは多少距離がありますが、迷うような道順ではありません。駅前の道を直進し、突き当りを右折すると正面に見えます。
こちらの門は京成線の車内からも見えます。
宗吾霊堂の奥には麻加多神社がありますが、毎月1日・15日の8:00~14:00意外は無人のようです。こちらの御朱印を頂こうという方は日時に注意してください。
地図
◆千葉で頂いた御朱印
宗吾霊堂の境内
宗吾霊堂の境内は千葉県が制定した「房総の魅力500選」の一つに選ばれています。
山門
宗吾参道駅周辺は一面の田園風景ですが、駅からの坂道を上りきると予想外の大寺院が出現して驚かされました。
御廟
磔に処せられた佐倉惣五郎と斬首された四人の子が埋葬されています。
仁王門
1978年に建てられました。
鐘楼堂
1952年に建立され、「全国百鐘」の一つに選ばれています。
大本堂
従来の本堂は1910年に発生した火災により焼失してしまい、現在の本堂はそこから10年かけて再建された総欅造・層銅葺の建物です。
薬師堂
1910年に発生した火災で本堂が焼失した際に仮本堂として建てられたもので、本堂竣工後は薬師堂として使用されています。
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