東京湾観音では美しい書体の御朱印を頂け、高さ約56mの宝冠部展望からは美しい景色が楽しめます。飛び降り自殺の名所だの心霊スポットだのというのはデマで間違いありません。
東京湾観音の御朱印
御朱印所
東京湾観音の御朱印は裏手の土産物屋で頂くことができます。
受付時間8:00~17:00
志納金300円
御朱印
一般の仏教寺院に比べて東京湾観音のような施設はテーマパーク的要素が強くなってしまうのは仕方がないことで、さらに御朱印所が土産物屋ということもあって御朱印にはあまり期待していませんでした。しかし実際に頂いた御朱印はじっくりと時間をかけて書いた大変美しい書体で、大いに感激しました。
東京湾観音とは?
東京湾観音は千葉県富津市のほぼ中央にある大坪山山頂に建てられた高さ56mの巨大な観音像です。
内部には20階の高さの頭部まで314段の螺旋階段が巡らされており、13階の腕の位置にある「腕展望」や頭部に当たる19階の「宝冠部展望」からはとてつもないスリルと引き換えに東京湾や房総半島の絶景を楽しむことができます。
またその高さゆえに東京湾周辺の各所から見ることができます。
富津岬の先端からの眺めです。
鋸山の日本寺からも見ることができました。
東京湾観音は戦没者の慰霊と世界平和の祈念のために建てられたもので、昭和32年に着工して昭和36年に竣工しました。56mの高さと4800トンもの総重量を支えられるよう当時の最新の建築技術を駆使しており、地下10mに16本の杭が埋め込まれ、足元から頭部まで直径3mの軸が中心部を貫いています。
建築費は昭和36年当時の貨幣価値で1億2千万円だったそうです。
飛び降りの名所でも心霊スポットでもない
ネットで東京湾観音について調べてみると「東京湾観音はかつて自殺の名所となっており、13階の腕展望から飛び降りる人が後を絶たなかったと云われている」といった記述をあちこちで見ましたが、検証するためのはっきりとした記録は全くないそうです。
「清水の舞台から飛び降りる」という言葉で有名な京都の清水寺には実際に飛び降りた人の数が記録として残されています。江戸時代ならともかく戦後にこのようなことがあったのなら必ず何らかのかの記録があるはずであり、それが無いということであればこれらは悪質なデマということで間違いないでしょう。
東京湾観音へのアクセス
電車を利用したアクセス
公共交通機関を利用して東京湾観音を訪れる場合、内房線の佐貫町駅から歩くしかありません。
駅周辺から観音像は全く見えないため、スタートに際してはこの案内板だけが頼りでした。
線路沿いの道を約10分進むと案内看板が見えてきました。
ここから20分程上り坂が続きますが、鋸山からも見えるくらい巨大な観音像がいつまでたっても姿を現しません。
最後のカーブを曲がるとようやく出現しました。
たどり着くまで私の足で駅から30分かかりました。
境内には展望台のような場所があり、観音像の内部に入らなくても東京方面の眺望を楽しむことができます。
地図
とにかく高さに震えるスポット
高さ56mからの眺望は美しかった
東京湾観音の内部には裏側から入ることができます。
観音像の内部は20階建ての塔のようになっており、十二支の守り本尊や七福神といった胎内仏が各階に祀られています。
13階には「東京湾観音御本尊」が祀られていました。
各階は緩やかな螺旋階段で結ばれていますが、梯子を上がらなければならない場所もあります。
また上部に行けば階段は狭く急になります。
各階の壁には様々なありがたいお言葉が貼られていました。最も心に刺さったのがこちら。
「如何なる境遇にも悲観するな全てを失うも体験と未来が残る」
途中、外に出られる個所もあります。
12~13階の「腕展望」と呼ばれる場所です。柵が張り巡らされていて落ちることなど絶対にないのですが、この高さで吹きさらしというのはやはり怖さがありました。しかしここではまだ余裕がありました。
17階の鼻の内側と18階の耳の穴の部分です。
19階の「宝冠部展望」です。
腕展望よりも高度が増して風が一段と強くなり、足元に傾斜があることもあって相当な恐怖感がありましたが、その分だけ眺望は美しいものでした。
東京湾観音の最上部である20階です。
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