飯能郊外にある鳥居観音は埼玉百選に選ばれる観光スポットで、また代表的な紅葉の名所です。白雲山山上にそびえる救世大観音は高さ27mの展望台に上がることができますが、東京湾観音の頭部の時よりも恐怖を感じました。
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鳥居観音の御朱印
御朱印所
鳥居観音の御朱印は本堂脇の庫裏でいただけます。
志納金300円
御朱印
新型コロナウィルス感染拡大防止のためか、すべて書置き対応となっていました。「聖観世音菩薩」と美しい書体で記されています。
鳥居観音の由緒
鳥居観音は地元の名士であった平沼彌太郎氏が自ら山を切り開き、先の大戦前後の時期に創りあげた観音信仰の寺院です。ひと際目立つ救世大観音は付近を走るバスの中からも見ることができ、山中に突然出現する巨大な3体の観音像は多くの人をたまげさせたのではないかと思います。
名栗村長や埼玉県会議員も務めた平沼氏は後に埼玉銀行(現埼玉りそな銀行)初代頭取、参議院議員も歴任した人物で,観音信仰に熱心だった母の遺志を継いで1940年に観音堂(現在の恩重堂)を完成させ、その後1975年に平和観音を建立するまで30年以上かけて多くの仏像やお堂を整備しました。
現在では埼玉百選に選ばれるほどの観光スポットとなっています。
埼玉を代表する紅葉の名所
鳥居観音の東京ドーム6.5個分と言われている広大な敷地内にはモミジが多く植えられています。
毎年秋には見事な紅葉を楽しむことができるため、鳥居観音は埼玉を代表する紅葉の名所とされています。
玄奘三蔵塔付近には特に赤く染まるモミジが多く、北野武監督作品「ドールズ」のロケ地としても使われました。
アクセス
交通
西武池袋線飯能駅もしくは八高線東飯能駅下車
国際興業バス名郷行き(その他湯の沢行・名栗車庫行)連慶橋バス停下車(乗車時間約40分)
連慶橋バス停は竹寺や子の権現に通じる「関東ふれあいの道」出発点の小殿バス停のすぐ手前です。
バス停の周囲には何もなく、この看板だけが目印です。
角を曲がると山上に救世大観音が見えます。
地図
◆巨大な観音像
鳥居観音の見どころ
鳥居観音は埼玉県飯能市郊外の名栗地区にある白雲山がまるまる境内になっており、山頂にそびえる3体の白い観音像「救世大観音」を筆頭に数多くの見どころが山内に点在しています。
各施設は遊歩道とは名ばかりの本格的山道で結ばれているので、くれぐれもハイールやサンダル履きなどで来場しないようにしてください。
山門
本堂
1959年の建立で、本尊の聖観音を中央に七観世音菩薩が安置されています。各種美術工芸が施されており本堂そのものが美術品の文庫にようになっており、だれでも自由に入ることができます。
鳥居文庫
様々な資料を収蔵した展示室ということですが、この日は閉まっていました。
仁王門
1952年の建立です。
恩重堂
1940年の建立で開山時の本堂です。
平和観音
山上に見えるUSJを連想させる地球儀のようなものが平和観音です。
天地自然と共に人類の永久的繁栄を祈念して1975年に建立されました。
見晴らし台になっており、雄大な山々の眺望も素晴らしいです。
玄奘三蔵塔
1960年の建立で、「西遊記」の三蔵法師として知られた玄奘三蔵法師の霊骨が祀られています。
大鐘楼
1977年の建立です。
玉華門
1969年の建立で、玄奘三蔵塔にふさわしい門として塔の真下100mほどのところに建てられました。
霊園
境内には霊園が設けられており、救世大観音を望む理想的な環境の中でご先祖様を供養することができます。
東京湾観音より恐怖を感じた救世大観音
救世大観音は1971年の建立で、高さ12mの堂屋の上に高さ23mの大観音が建てられています。
堂内には数多くの仏像や彫刻が収められており、これまで漂っていたB級スポット感は一掃されていました。
中央の螺旋階段を利用して高さ27mの展望台に上がることができます。
展望台は外側に向かってけっこうな勾配がつけられており、かなり怖いです。
高さ56mの東京湾観音の頭部より怖かったように思います。ちなみに東京湾観音は自殺の名所だったという伝説がありますが、鳥居観音は決して心霊スポットではありません。
※公式HPによると堂内の拝観は冬季を除く土日祝日となっていますが、私は平日でも入れました。
鳥居観音ヒルクライム
玄奘三蔵塔まではコンクリートで舗装した車道が通じており、私は下りで利用しました。
足がガクガクになるほどの急坂で、自転車ロードレーサーの間では「鳥居観音ヒルクライム」として有名な場所なのだそうです。
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