「こんぴらさん」として有名な香川県の金刀比羅宮では御本宮、白峰神社、奥社(厳魂神社)の3種類の書置き御朱印をいただけます。本宮までなら785段、奥社まではさらに583段の階段を上がらなければなりません。海上交通のご利益はあまりにも有名です。
御朱印は3種類で書置き
御朱印所
金刀比羅宮では御本宮、白峰神社、奥社(厳魂神社)の3種類の御朱印をいただけます。新型コロナウィルス感染症の5類以降後も書置き対応のままでした。
受付時間 9:00~17:00
初穂料500円
御朱印
ご本宮
白峰神社
お参りした令和3年7月8日は無人だったため御本宮の御朱印所で頂きました。
奥社(厳魂神社)
半紙による対応でしたが、お願いするとその場で書いて下さっている様子でした。
過去に頂いた御朱印
アクセス
交通
高松築港駅よりことでん利用、琴電琴平駅下車。乗車時間約1時間。
高松駅よりJR予讃線利用、琴平駅下車。乗車時間約1時間。
金刀比羅宮参拝への利便性向上のため、金曜及び休前日に寝台特急サンライズ瀬戸の琴平への延長運転を実施することもあります。
かつて「お伊勢参り」に匹敵する人気スポットだった「こんぴら参り」の表玄関だっただけに、JR四国(上)ことでん(下)共に琴平駅の駅舎は堂々たる造りです。
地図
海上交通のご利益で知られる金刀比羅宮
金刀比羅宮の創建については定かではありませんが、いにしえにこの地に大物主神を祀って琴平神社と称したのがきっかけとされています。神代の昔にこの辺りは海岸で神社が鎮座する山は瀬戸内海に浮かぶ島であったとされ、そういった謂れもあって「こんぴらさん」は現在でも「海の神様」として人々の崇敬を集めています。
後に金毘羅大権現を祀る神仏習合の金光院が全山を支配し、江戸時代になると「こんぴら参り」が盛んにおこなわれるようになってお伊勢参りに次ぐ庶民の憧れになりました。明治になってからの神仏分離令により大物主を主祭神とする神社となり、全国に約600あるという金刀比羅宮や琴平神社の総本宮となっています。
階段の段数と所要時間は?
金刀比羅宮は「象頭山」の名で知られる琴平山の中腹に鎮座しており、そのためお参りするにはとんでもない段数の階段を上がらなければなりません。
階段は手打ちうどん体験ができることで知られた中野うどん学校の先から始まります。
表参道を進むといよいよ階段が出現しました。
階段の両脇に土産物屋が隙間なく並んでおり、最初は傾斜もなだらかです。
最初の鳥居をくぐると階段の傾斜が急にきつくなり、ここを「一之坂」と呼びます。
365段目にあるのが大門です。こちらから先が神域で瀬戸内海国立公園のエリアとなり、参道の両側にあった土産物屋は姿を消します。
但し、代々神社の神事に貢献してきた「五人百姓」と呼ばれる家系の店だけは大門の内側で商売を行うことを許されてきました。
大門から150メートル程続く石畳の道の両側には桜が植えられており、桜馬場と呼ばれています。
櫻馬場を抜けると再び傾斜がきつくなりました。
長曾我部元親によって奉納された賢木門(さかきもん)です。建築の際に柱が1本逆さまに取り付けられたため逆木門と名付けられましたが、「逆」の字が嫌われてこの名前になりました。
御前四段坂は133段の石段です。各数十段の4段階になっており、ここを上りきれば本宮です。
本宮までは785段、本宮から奥社までは583段あり、合計1368段の階段があります。私の足で本宮まで20分、本宮から奥社まで20分でした。
階段がすごい寺社
金刀比羅宮の境内
本宮
石段785段で海抜251メートルに位置しており、桧皮葺・大社関棟造りの誠に堂々たる建物で1878年再建されました。
祭神である大物主神に加え、讃岐に流されてこの地で亡くなった崇徳天皇を祀っています。
本宮からは高松平野の絶景を望むことができます。瀬戸大橋まで見えました。
神楽殿
三穂津姫社
1876年に建てられたものです。
本宮の祭神である大物主神の后を祀っています。
旭社
階段の途中にあります。1837年に建てられたものでもともとは神社を管理する神宮寺の金堂でしたが、明治の廃仏毀釈の流れの中で仏壇を廃して神座に改めました。
奥社までの583段の階段を上がる
今回お参りしたのは本宮までで、白峰神社と奥社は前回お参りした2021年7月の記事です。
白峰神社
本宮の右奥にある鳥居が白峰神社の上り口です。
崇徳天皇を祀った神社で、社殿は1913年に建てられたものです。
奥社
奥社へは本宮から更に583段の階段を上ります。途中で朱色の建物が見えて「いよいよゴールか?」と変に期待してしまったりしますが、近づくと休憩所であったり手水舎であったりして失望させられます。
奥社は最後のこの階段を上がって鳥居をくぐった先です。
奥社の正式な名称は「厳魂神社(いづたまじんじゃ)」です。金刀比羅本教の教祖である厳魂彦命が祀られています。
厳魂彦命は戦国時代に兵火によって荒廃した金毘羅大権現の再興に尽力した人物で、1613年に「死して永く当山を守護せん」と言い残し、天狗と化して忽然と姿を消した伝説が残されています。
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