屋島寺では四国霊場特有の超豪快な書体の御朱印が頂けます。公共交通機関が充実していてアクセスは容易で、境内に祀られた狸がご利益をもたらすとして信仰を集めています。
御朱印は超豪快
御朱印所
屋島寺の御朱印は本堂向かいにある納経所で頂けます。四国霊場の御朱印は日付が入らないのが通常で、また納経軸に御朱印を頂いた方が墨を早く乾かせるよう、御朱印所にはそのほとんどにドライヤーが常備されています。
志納金300円
※四国八十八箇所霊場の納経料は2024年4月1日より500円に値上げされました。
御朱印
四国霊場特有の豪快な書体の御朱印を頂きました。四国霊場の御朱印は日付が入らないのが通常です。
様々なタイプの御朱印帳
屋島寺の御朱印所では様々なタイプの御朱印帳も扱っています。通常の蛇腹タイプは紙質は普通で小型のみ。価格は1500円です。その他、四国霊場専用の帳面タイプの納経帳は2000円です。
屋島寺の歴史とご利益
屋島は高松の東側に見える高さ約300mの台地で、那須与一が活躍した源平合戦の「屋島の戦い」の戦場として知られています。もともとは完全なる島でしたが、江戸時代に実施された埋め立てによって四国本島と陸続きとなりました。
その南嶺付近に位置するのが四国霊場第八十四番札所の屋島寺です。
屋島寺は754年に鑑真が創建した寺院とされています。唐の学僧であった鑑真は大和朝廷からの要請をうけ5度にわたって渡日を試みますがことごとく失敗し、その過程で両眼を失明してしまいます。
753年の6回目の公開で鹿児島に漂着してついに来日が叶い、翌年に奈良の朝廷に到着しました。太宰府から東大寺に船で向かう途中で屋島の沖で山頂から立ちのぼる瑞光を感じ、屋島の北嶺に普賢堂を建てて普賢菩薩像を安置したのが屋島寺の起源とされています。
815年に弘法大師がお堂を北嶺から南嶺に移し、10世紀半ばに四天王像と現在の本尊となる十一面千手観音坐像が安置されました。
境内では日本三大名狸の一つとされる屋島太郎狸を祀るスポットもあり、縁結びや子宝、福運のご利益をもたらすとして信仰を集めています。
アクセス
香川県内では屋島と琴平のみ公共交通機関が充実しています。
交通
高松築港駅より琴電利用、琴電屋島駅下車。屋島山上シャトルバスで約10分。
高松駅よりJR高徳線屋島駅下車。屋島山上シャトルバスで約20分。
シャトルバスは大体1時間に1本の割合です。
ちなみに途中の四国村には讃岐うどんの超有名店「わら家」があります。
近代化産業遺産に認定された琴電屋島駅
琴電屋島駅は屋島のほぼ真下と言っても良い場所に位置しています。中央部を縦に伸びる線は2004年に廃止になった屋島ケーブルの跡です。
琴電屋島駅の駅舎は1929年の屋島鉄道開業時に建てられたもので、経済産業省より「地域活性化に役立つ近代化産業遺産」に認定されています。
ローカル感で一杯の地方鉄道ですが、それでも線路の幅は新幹線と同じ1435㎜です。
地図
屋島周辺のうどん店
巨大狸が異彩を放つ境内
仁王門
駐車場の反対側にあるため、車やシャトルバスで来た方は最後にくぐる門ということになります。
四天門
10世紀半ばに造られた増長天・持国天・多聞天・広目天の四天王像が安置されています。
東大門
駐車場側からはこちらが入り口となります。
三躰堂
鑑真が祀られています。
千躰堂
中央に千手観音、その背後に千体仏が祀られています。
大師堂
弘法大師像が祀られています。
梵鐘
鎌倉時代に平家供養のために造られたとされており、国の重要文化財に指定されています。
熊野権現社
蓑山大明神
日本三大名狸に数えられ、蓑笠をつけた老人の姿で現れて弘法大師を案内したとされる屋島太三郎狸を祀っています。
本堂
今から650年余り前の鎌倉時代末に建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。
10世紀半ばに造られた本尊の十一面千手観音坐像(重要文化財)を祀っています。
瀬戸内海の絶景
屋島は瀬戸内海国立公園内でも屈指の景勝地で、寺の周辺は遊歩道が整備されています。
あちこちに展望台が設けられていて、瀬戸内海や高松市街を望めます。
高松市街
瀬戸内海
志度方面
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