宇多津の郷照寺は美しい書体の直書き御朱印を頂けます。四国霊場で唯一の2つの宗派が共存する「厄除けの寺」として知られており、讃岐うどんの超人気店の近隣にあります。
郷照寺の御朱印
御朱印所
郷照寺の御朱印は駐車場から本堂に向かう途中にある納経所でいただけます。
志納金300円
記念スタンプ
来年2014年は四国遍路が誕生してちょうど1200年と言うことで、四国八十八ヶ所霊場会により2015年5月31日まで御朱印に記念スタンプが押されます。事前に「押してもいいですか?」と聞かれることもあれば有無を言わさず押される場合もあるのでご注意ください。
御朱印
美しい書体ではあるものの判読するのが難しいく、「法王殿」と直書きで記されているようです。
真言宗と時宗が共存する寺院
郷照寺の創建は725年とされており、行基が開基した道場寺が起源とされています。815年に42歳の弘法大師がこの地を訪れ、自ら刻んだ大師像を安置して厄除けの誓願をしたことからこの地は真言密教の霊地となりました。
1288年に時宗の開祖である一遍が全国遊行の際にこの地に3か月滞在し、踊り念仏の道場を開きます。これにより郷照寺は四国霊場で唯一の真言宗と時宗の両派にかかわる寺院となりました。
16世紀に兵火により寺は焼失しますが、1664年に高松藩主松平頼重によって再興され、徳川家との関係により時宗の郷照寺と改称しました。
現在は四国八十八か所霊場第78番札所で、宗旨・宗派の枠を超えた「厄除けの寺」として繁栄しています。
讃岐うどんの超人気店の近隣にある
交通
予讃線宇多津駅より徒歩約17分
立地
近隣には「ひや天おろし」で有名な、讃岐うどんの超人気店であるおか泉があります。
地図
瀬戸大橋を眺望する境内
郷照寺は宇多津港を見下ろす高台に位置しており、四国霊場の中で境内から瀬戸大橋を眺望することができる寺院となっています。
鐘楼堂
江戸時代に割れて鳴らなくなったものを修理したところ、本州まで良い音で響き渡るようになったといいます。歴史的に価値あるものとされ、先の大戦下における金属供出も免れました。
庚申堂
「庚申信仰」を伝えるお堂で、本尊には6本の手をもつ青面金剛が祀られ、病魔を除く霊験があるとされます。
六十日毎に廻ってくる庚申の夜に、人が睡眠すると身体から三匹の虫が抜け出して天に昇り、その過去の罪悪を天帝に告げる」ことで生命が縮まるとかつて信じられていました。虫が天に上らないよう庚申の夜は眠らずに過ごし、六十年ごとの庚申の年には青面金剛を刻んだ供養塔を建てるというのが庚申信仰です。
本堂
本堂は二層の屋根で構成されており、東大寺の大仏殿の屋根と同じ形となっています。向かって右脇陣に一遍上人像があるといいます。
大師堂
弘法大師が自ら刻み、厄除けの請願をしたという自身の像を祀っており、「厄除うたづ大師」としていまも広く信仰されています。
万体観音堂
手前の階段を下りると、洞窟内に約一万体といわれるおびただしい数の観音像が安置してあります。
常盤明神
足利時代の乱世に寺を護り抜いたとされる狸を祀っています。
庭園
高松藩主であった松平家が造営した客殿の正面につくられた池泉回遊式の庭園です。
香川では讃岐うどんの食べ歩きに行こう
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