香川の白峯寺では力強くカッコいい御朱印を頂けます。アクセスとしては遍路転がしと呼ばれる急坂で、さらに本堂まで続く長い階段が印象的です。
白峯寺の御朱印
御朱印所
白峯寺の御朱印所(納経所)は護摩堂内にあります。
四国霊場の納経所の受付時間は基本的に7時~17時です。
志納金300円
※四国八十八箇所霊場の納経料は2024年4月1日より500円に値上げされました。
四国霊場の納経所にはドライヤーが備えられています。
御朱印
「千手観音」と書かれているそうです。何とも力強くカッコよい御朱印を頂きました。四国霊場の御朱印に日付は入りません。
白峯寺の由緒
寺伝によれば弘法大師が815年にこの地を訪れ、白峯山の山頂に霊験あらたかな珠をうめたといいます。860年に金蔵寺の円珍が山頂に輝く瑞光を見て登頂し、地主神である白髪の老翁よりこの地に仏道を建てるよう神託を受けます。そこで瀬戸内海に現れた光明に輝く霊木で千手観音像を彫り、本尊として安置したのが白峯寺です。
保元の乱で敗れて讃岐に流されていた崇徳上皇が1164年に崩御すると白峯寺上の稚児嶽上で荼毘に付され陵墓が造られ、1191年に後鳥羽天皇が慰霊のために法華堂を建てました。
1382年に火災により境内のほとんどを焼失しますが、1414年に後小松天皇が上皇の成仏を願い自筆の「頓證寺」と書かれた勅額を奉納し、頓証寺殿が誕生しました。
明治以降の変革の中で一時住職のいない無住寺となるなど混乱しましたが、信徒の努力により廃寺を免れて現在までかつての姿を現在まで伝えており、四国八十八ヶ所霊場の第八十一番札所に指定されています。
アクセス
急坂を登らねばならぬ「遍路転がし」
白峯寺は五色台と呼ばれる、高松と坂出にまたがって瀬戸内海に張り出した台地にあります。「紅峯」「黄峯」「黒峯」「青峯」「白峯」と5つの山がある中で、白峯中腹の標高280m付近に位置しており、高松の中心部からは車で約40分、坂出の中心部からは約20分という距離です。
80番札所の国分寺からは急坂を登らねばならず、「遍路転がし」と呼ばれる難所の一つとなっています。
地図
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本堂への階段が印象的な境内
瀬戸内海国立公園内にある五色台に位置する白峯寺の境内は緑に満ちており、俗世間と隔絶した非日常の世界を味わうことができます。本堂へたどり着くまでの長い階段が印象的です。
七棟門(重要文化財)
18世紀後期に建てられたもので、門の左右に2棟の塀を連ねた珍しい様式です。
本堂(重要文化財)
護摩堂と勅額門の間にある長い階段を上った頂上にあります。1599年に再建された建物で、毎年7月10日に本尊千手観音が開帳されます。「身代わり観音」とも呼ばれていて、災難除け、病気除け、長寿といったご利益があります。
大師堂(重要文化財)
1811年に再建された建物で、弘法大師像を安置しています。
阿弥陀堂(重要文化財)
1661年に建てられ建物です。
行者堂(重要文化財)
1779年に再建された建物です。
鐘楼堂
明治に再建されました。
勅額門(重要文化財)
1680年に建てられました。後小松天皇自筆の「頓證寺」と書かれた勅額は現在宝物館にあり、門にはレプリカが掛けられています。
頓証寺殿(重要文化財)
1680年に建てられたもので、中央に崇徳天皇が祀られています。
護摩堂
1986年に建てられたものです。本堂・大師堂は長い石段の上にあるため、足腰に不安がある方はこちらでお参りできるよう堂内に本尊の分身と大師像があります。
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