香川の本山寺では5種類の御朱印を頂けます。四国八十八箇所霊場第七十番札所で境内には五重塔がそびえ、重要文化財の仁王門や国宝の本堂など見どころがいっぱいです。
本山寺の御朱印は5種類
御朱印所
本山寺の御朱印は本坊内で頂けます。
門をくぐると左手に納経所があります。
こちらでは全部で五種類の御朱印を頂けるようです。
受付時間 8:00~17:00
志納金300円~700円
※四国八十八箇所霊場第70番札所の御朱印は500円です。2024年4月1日より四国八十八箇所霊場の納経料が従来の300円から改定されました。
御朱印
今回は第七十番札所の御朱印のみ頂きました。歴史のある仏教寺院らしい、美しい書体の御朱印です。
「弘法大師が一夜で創建した」伝説
七宝山持寶院本山寺は香川県三豊市に位置する真言宗の寺院で、四国八十八箇所霊場の第七十番札所となっています。四国八十八箇所というのは四国にある弘法大師にゆかりのある88ヶ所の寺院のことで、そのほとんどに「弘法大師が自ら刻んだ〇〇像を本尊として祀り~」という創建にまつわる伝説が残されています。
寺伝によれば本山寺の創建は807年で、平城天皇の勅願により弘法大師が一夜で建てた本堂に自らが刻んだ馬頭観世音菩薩像を本尊として安置したといいます。最盛期には寺領2000石で24棟もの坊を持つ大寺院で、16世紀末の戦乱で讃岐国の寺社が大きな被害を受ける中でも本山寺は難を逃れ、本堂と仁王門は現在までその姿を保っています。
18世紀末には現在とほぼ同じ姿になっていたようであり、1904年に仁王門が重要文化財に、そして1955年に本堂が国宝に指定されました。
アクセス
交通
予讃線本山駅より徒歩約13分
地図
香川県三豊市周辺の必見ポイント
五重塔がそびえる境内
四国霊場で五重塔があるのは高知の竹林寺と香川の志度寺・善通寺と本山寺の四か所だけだそうです。やはり五重塔があると伽藍も引き締まって見え、雰囲気も厳かなものがありました。この日は仁王門の影から外に出るのに勇気が必要なほどの暑さでした。
仁王門(重要文化財)
仁王門をくぐると正面に本堂が控えます。
鎌倉時代後期の建物です。
鬼瓦の表情が何とも言えず、またよく見るとあちこちにハートがありました。
鎮守堂
1547年の建物で、1985年に修復されました。
阿弥陀堂
鐘楼
17世紀末の建物です。鐘は先の大戦中に供出しましたが、1949年に再度鋳造されました。
十王堂
1759年の建物で、1993年に修復されました。
大師堂
1795年の建物で1987年に大修理が実施されました。
本堂(国宝)
1300年の建物で、中央に本尊である馬頭観音、左右に薬師如来と阿弥陀如来を安置しています。
毎年7月の土用の丑の日にきゅうり加持があり、その時に本堂内陣まで入ることができます。
五重塔
950年の建立でしたが損傷が激しく、1910年に再建されたものです。2015年から19年に架けて解体修理が実施されました。塔の各層及び心柱に計測器が設置されており、地震や風による揺れを24時間観測しています。
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