中尊寺では11か所の御朱印所で13種類の御朱印を頂けます。金色堂で購入した御朱印帳にのみ見開きの御朱印を頂けます。御朱印を頂く注意点をまとめました。
- 中尊寺で御朱印を頂く注意点まとめ
- 中尊寺の歴史
- 中尊寺ヘのアクセス
- 金色堂の御朱印
- 経蔵と弁財天堂の御朱印
- 白山神社の御朱印
- 讃衡蔵の御朱印
- 阿弥陀堂の御朱印
- 大日堂の御朱印
- 峯薬師堂の御朱印
- 本堂の御朱印
- 薬師堂の御朱印
- 地蔵堂の御朱印
- 弁慶堂の御朱印
- 一度は見ておいた方がいい
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中尊寺で御朱印を頂く注意点まとめ
注意点①中尊寺では11カ所の御朱印所で13種類の御朱印を頂ける
中尊寺では下線を引いたお堂で御朱印を頂くことができます。
2017年の時点では赤線のお堂は御朱印帳への直書きで青線は書置きでしたが、改めてお参りしてみると大日堂と地蔵堂も書置きに代わっていました。(能舞台は御朱印所が閉まっていたので不明。)以前は書置きも御朱印帳に貼り付けるところまでやってくれたのですが、それもなくなりました。これがコロナの影響なのか恒久的なものなのかはわかりません。
この中の経蔵の御朱印は弁財天堂の御朱印所で頂きます。また地蔵堂の御朱印所の裏に道祖神の祠があり、こちらの御朱印も頂くことができます。そのため御朱印所は全部で11カ所で全13種類あることになります。
注意点②金色堂の御朱印所で御朱印帳を購入すると、見開き御朱印が頂ける
中尊寺では数種類のオリジナル御朱印帳がありますが、金色堂の御朱印所で購入した方のみ見開き御朱印が頂けます。それ以外の場所で購入した御朱印帳には普通サイズの御朱印となるのでご注意ください。
注意点③御朱印所が閉まっていることもある
2017年は11カ所の御朱印所の内3カ所閉まっていました。書き手が一人しかいないところも多いようで、その人が休めば御朱印所は閉まったままとなるようです。その場合は潔くあきらめましょう。
今回は能舞台の御朱印所が閉まっていました。
注意点④数が多いのでかなりの出費になる
御朱印の志納金は一律300円ですが、数が多いのでトータルではそれなりの金額となります。御朱印帳も購入するとかなりの出費となるため、お参りに際しては財布の中身を確認しておく必要があります。
尚、讃衡蔵内にはATMがあり、大変にありがたかったです。
注意点⑤四寺廻廊の御朱印が別にある
慈覚大師円仁が開山したと伝えられる山寺の立石寺・松島の瑞巌寺・平泉の中尊寺と毛越寺を総称して四寺廻廊(しじかいろう)と呼んでおり、専用の御朱印帳も用意されています。
中尊寺の歴史
中尊寺の創建については諸説あり、寺伝によれば9世紀半ばに慈覚大師円仁の開山とされています。
11世紀に東北地方で続いた前九年・後三年の合戦で亡くなった生きとし生けるもの全ての霊を弔い、辺境であった東北地方に極楽浄土の姿を再現させるため、12世紀初頭に奥州藤原氏の初代清衡が大伽藍を造営して完成させました。
しかし奥州藤原氏が滅亡すると中尊寺は保護者を失って次第に荒廃し、1337年の火災で金色堂以外のほとんどの建物が消失してしまいます。1689年に奥の細道の旅で松尾芭蕉が平泉を訪れた際、すっかり荒廃した中尊寺を見て驚いたのはよく知られています。
江戸時代以降諸堂の再建が進められ、特に1962年から68年にかけて実施された解体修理により金色堂は創建時の姿を取り戻すことができました。その際に鉄筋コンクリート造の覆堂内にある温度・湿度が調整されたガラスケース内に収められています。
現在の覆堂が完成するまで約500年、金色堂を風雨から守り続けてきた建物が重要文化財の旧覆堂です。
こちらは中に入ることが出来ます。
文化財保護法により金色堂が国宝に指定されたのが1951年6月9日付けで、この日に国宝に指定された建造物は他に36件あります。その中で地理的に最も北にあったため金色堂は指定番号が「1」となり、そのため国宝建築第一号を名乗っています。
中尊寺ヘのアクセス
交通
東北線平泉駅下車徒歩約19分(月見坂の入口まで)
平泉周辺図
平泉駅周辺はこのようになっています。左下に平泉駅、右上に中尊寺があります。
地図
中尊寺通り
平泉駅から中尊寺までのルートとしては県道300号線と中尊寺通りの2通りありますが、中尊寺通りを利用することをお勧めします。
駅前の交差点を右折してください。
通りの中央に白い石畳が設けられています。
浄土庭園の最高傑作とされる「無量光院跡」の横を通ります。
白い石畳に沿って進めば自然と中尊寺にたどり着くことができます。
中尊寺の入り口にある「弁慶松」が中尊寺通りのゴールです。
金色堂への参道
中尊寺をお参りする場合、金色堂からスタートするのが何かと都合がいいようです。
中尊寺は標高130mの丘の上に位置しているため、しばらく上り坂が続きます。高尾山の登山口付近を思わせる急な坂は月見坂と呼ばれています。
総門跡で一旦上り坂は終わりです。
東物見台からの眺望です。
森の中を抜ける道をひたすら進むと、前方に「金色堂拝観券発行所」という看板が見えてきます。朝8時に平泉駅をスタートし、こちらに到着したのが8時半でした。
金色堂の御朱印
金色堂の拝観券は讃衡蔵との共通券で売り場は讃衡蔵内にあります。
国宝建築物第1号である中尊寺金色堂は鉄筋コンクリート造の覆堂の中に納められていますが、堂内は撮影禁止でした。
御朱印帳
問題の御朱印帳は拝観ルートの最後にある堂内の御朱印所で購入します。中尊寺の御朱印帳はサイズも大判でデザインも優れており、紙質も最高です。
価格 2000円(御朱印料込)
御朱印
今回は通常サイズの御朱印を頂きました。「金色堂」と記されています。
前回頂いた御朱印
金色堂で購入した御朱印帳だけに頂ける見開き御朱印です。
経蔵と弁財天堂の御朱印
経蔵(重要文化財)
金色堂の隣にあり、創建当時の古材を使用して鎌倉時代に再建されました。
弁財天堂
御朱印所
経蔵と弁財天堂の御朱印所は弁財天堂の横にあります。(前回は閉まっていました)
弁財天堂の御朱印
経蔵の御朱印
白山神社の御朱印
能舞台
白山神社は中尊寺の鎮守で、能舞台は日本芸能史上貴重な遺構です。
社殿
御朱印所
御朱印所は社殿向かって右の建物です。今回は閉まっていました。
御朱印
2017年にお参りした際の御朱印で、この時は直書きでした。
讃衡蔵の御朱印
讃衡蔵(さんこうぞう)は中尊寺の文化財を収集、展示しています。
御朱印所
讃衡蔵の御朱印所は館内にあり、入館の際に御朱印帳を預け、退館の際に受け取ります。
御朱印
こちらでは直書きの御朱印を頂けます。梵字で「ベイ」を表す朱印の上に「丈六佛」と記されています。仏の身長が一丈六尺(約4.85m)と言われることに由来します。
前回頂いた御朱印
阿弥陀堂の御朱印
御朱印所
御朱印所はお堂のすぐ前にあります。
御朱印
前回は貼るところまでやってくれましたが、今回は自分で貼りました。
前回頂いた御朱印
大日堂の御朱印
御朱印所
御朱印所は階段の下にあります。
御朱印
御朱印は書置きとなっていました。
前回頂いた御朱印
2017年は直書きでした。
峯薬師堂の御朱印
こちらは目の病気にご利益があるとのことです。
御朱印所
お堂前の授与所で頂けますが、その際目のお守りも勧められました。
御朱印
前回頂いた御朱印
本堂の御朱印
本堂には唯一、堂々たる門があります。
火災で焼失していたものを1909年に再建しました。法要のほとんどがこちらで行われ
ます。
御朱印所
四寺廻廊の御朱印帳と御朱印はこちらで扱っています。御朱印帳は御朱印料込みで1000円、御朱印のみだと300円です。
御朱印
梵字で「バク」と記しています。釈迦如来を意味する御朱印です。
前回頂いた御朱印
薬師堂の御朱印
損傷が影しかったため、薬師堂は2020年に建て替えられました。
1885年に改築された以前の薬師堂です。
御朱印所
前回閉まっていましたが、今回は開いていました。
御朱印
今回初めて頂くことができました。
地蔵堂の御朱印
地蔵堂です。
御朱印所の裏に道祖神の祠があります。
御朱印所
こちらでは地蔵堂と道祖神の2種類の御朱印を頂けます。前回は直書きでしたが、今回は書置き対応でした。
地蔵堂の御朱印
道祖神の御朱印
前回頂いた御朱印
この時は御朱印帳への直書きでした。
弁慶堂の御朱印
1826年に再建された総欅造りの建物で、本尊である勝軍地蔵菩薩の他弁慶や義経の像も祀っています。
御朱印所
前回閉まっていましたが、今回は開いていました。御朱印所の左手奥に観光用の望遠鏡が設置されており、こちらが眺望の穴場スポットです。
御朱印
今回初めて頂くことができました。
一度は見ておいた方がいい
金色堂は1124年に建てられた中尊寺創建当初の姿を建材に伝える貴重な建物で、当時の工芸技術が集約された、見ていてため息が出るようなものでした。神社や寺院に興味がある方でしたら一度は見ておいた方がいいだろうと思います。
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