困ったときこそ酒と神様

ようやくたどり着いた、ストレスフリーで酒やうどんを楽しめる日々。これこそがご利益だったのかもしれません。

〖山形〗山寺(立石寺)で1070段の階段を上って頂いた10種類の御朱印

山寺の名前で知られている山形県の宝珠山立石寺(りっしゃくじ)では8か所で11種類の御朱印を頂けますが、保守的で厳しい部分もあるようです。荘厳で雄大な霊場で境内の階段は1070段あり、天空の古刹には様々な魅力があります。

山寺の御朱印について知っておくべきこと

御朱印所は事前に把握しておくこと

山寺では宝珠山の山腹に数多くのお堂が点在しており、その多くで御朱印を頂くことができる他、東方向に約1㎞進んだ場所にある山寺千手院でも御朱印を頂けます。全て頂こうとお考えの場合、御朱印を扱っているお堂と位置を事前に把握しておく必要があります。(私は十分に下調べをしたつもりでしたが、1か所もらしてしまいました。)

四寺廻廊の御朱印が別にある

四寺廻廊の専用御朱印帳

慈覚大師円仁が開山したと伝えられる山寺の立石寺・松島の瑞巌寺・平泉の中尊寺と毛越寺を総称して四寺廻廊(しじかいろう)と呼んでおり、専用の御朱印帳も用意されています。

山寺以外の四寺廻廊

www.goshuinbukuro.com

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保守的で厳しい一面もある

山寺では御朱印に関して保守的で厳しい一面もあるようです。御朱印とは本来お寺に納経した証として頂くもので、お参りも納経もせずに御朱印を頂こうとして注意されたというような話が伝わってきています。(私は特に何もなかった。)

御朱印所が無人の場合もある

お堂の前に置かれた書置きの御朱印

お堂によっては御朱印所に誰もいないという場合があります。備え付けのベルを押しても誰も出てこなかった場合は書置きの御朱印を自分で取ります。

8か所で11種類の御朱印を頂ける

料金は日枝神社のみ500円で、それ以外は300円です。

根本中堂

根本中堂の通常御朱印

通常御朱印の他、四寺廻廊の御朱印帳と御朱印も頂くことができます。

御朱印帳(御朱印代込み)1000円 御朱印のみ300円

日枝神社

日枝神社の御朱印

1000円払うと貰えるもの

初穂料として1000円払うと栞・厄除けのお札・御神饌等もいただけます。

性相院

性相院の毘沙門天の御朱印

性相院の御朱印

こちらでは性相院と毘沙門天(上)の2種類の御朱印を頂けます。

金乗院

金乗院の御朱印

中性院

中性院の御朱印

奥之院

奥之院の如法堂の御朱印

奥之院の大佛殿の御朱印

こちらでは如法堂と大佛殿の2種類の御朱印を頂けます。書置きはなく直書きのみです。

華蔵院

華蔵院の三重塔の御朱印

華蔵院の御朱印

こちらでは華蔵院と三重塔(上)の2種類の御朱印を頂けます。

本坊

メインの拝観ルートから外れていて見落としてしまったのですが、こちらでも御朱印を頂けるようです。

立石寺の由緒

寺伝によれば立石寺は860年に慈覚大師円仁が創建したとされていますが、実際の創建はそれよりも遡るという説もあります。9世紀前半に東国巡錫の途中でこの地を訪れた慈覚大師円仁が荘厳で雄大な景観に心を惹かれ、この地に天台宗東北の霊場づくりを決意したことがきっかけであったことは間違いないようです。

室町時代に戦乱の中で焼き討ちにあって衰えますが、その後に山形城主である最上氏の保護により復興し、江戸時代の初期には広大な敷地に僧房100寺・僧侶300余人を有したといいます。

1689年に松尾芭蕉が奥の細道の旅の途中でこの地を訪れ、有名な「閑けさや 巌にしみ入る 蝉の声」を詠んでいます。

アクセスは山形新幹線ではなく東北新幹線

交通

仙山線山寺駅徒歩約10分

駅のホームから見た五大堂と開山堂

駅のホーム上から五大堂と開山堂がいい感じに見えました。東京とは明らかに空気が違います。

※仙台から約1時間。東京からだと山形経由よりも仙台経由のほうが早いようです。

地図

天空の古刹「山寺」の魅力

案内マップ

山寺の案内マップ

登山口

山寺の登山口

根本中堂(重要文化財)

根本中堂

1356年に再建されたもので、ブナ材の建築物としては日本最古です。1608年に大修理が行われ、その時の姿を現在まで保っています。堂内には比叡山延暦寺から分燈した「不滅の法燈」があり、信長の焼き討ちにあった延暦寺を再建する際には逆にこちらから分燈されました。

斜めから見た根本中堂

全く気付かなかったのですが、200円の拝観料で内陣参拝ができるそうです。

芭蕉句碑

芭蕉句碑

「閑さや巌にしみ入蝉の聲」と刻まれています。

日枝神社

日枝神社

山寺の総鎮守です。

山門

山寺の山門

鎌倉時代の建立とされ、こちらで拝観料を払います。

上り階段

ここから本格的な上り階段が続きます。山寺の階段の段数については諸説ありましたが、最新の調査によると登山口から奥之院まで1070段なのだそうです。

姥堂

姥堂

上り階段の途中にあり、ここから下が地獄で上が極楽なのだそうです。

百丈岩

百丈岩

この上に納経堂や開山堂、五大堂があります。

四寸道

四寸道

右にカーブしている箇所は岩が邪魔をして階段の幅が約14センチで四寸しかないことからこう呼ばれています。

せみ塚

せみ塚

芭蕉の弟子たちが師の遺した短冊を埋めて塚を建てたものです。芭蕉が句の着想を得た場所と考えられています。

弥陀洞

弥陀洞

凝灰岩が風雨により長い時間をかけて削られてできたもので、仏の姿に見えるという人には幸せが訪れるとされています。

仁王門

山寺の仁王門

1848年に再建されたものです。

山寺の仁王門

運慶の弟子の手による仁王尊像が左右に安置されています。

性相院

性相院

慈覚大師作と伝えられる阿弥陀如来を本尊とし運慶作の毘沙門天を安置しています。

修行の岩場

修行の岩場

正面の梯子を渡った先が修行のための行場ですが、転落死するものが多発したため修行者以外の立ち入りが禁じられています。

金乗院

金乗院

延命地蔵菩薩を本尊としています。

金乗院の裏のトイレ

お堂の裏にトイレがありました。参拝客が利用できるものとしてはここが最高所ではないかと思います。

中性院

中性院

阿弥陀如来を本尊としています。また正面にはびんずる尊者像が安置されています。

奥之院

奥之院

参道の終点で最高所に位置しており、正式名称は如法堂です。向かって左手の大仏殿には高さ5mの金色の阿弥陀如来像が安置されています。

三重小塔(重要文化財)

三重塔をはめこんだ岩

岩の中に高さ約2.5メートルの木造の三重塔がはめこまれています。

岩にはめ込まれた三重塔

1519年につくられたもので、他の塔と同様の工程で組み上げられた全国で最も小さい三重塔とされています。

華蔵院

華蔵院

三重小塔に隣接しており、慈覚大師が開山の際に住んだ場所とされています。

開山堂

開山堂

江戸時代末期の建物です。木造の慈覚大師の尊像が安置されており、朝夕に食飯と香が供えられています。

納経堂

納経堂

開山堂に向かって左手の岩の上にある山内で最も古い建物であり、写経を納めています。この真下に慈覚大師が眠る入定窟があります。

五大堂

五大堂

五大堂の内部

五大明王を祀って天下泰平を祈る道場です。

五大堂からの眺め

五大堂からの眺め

五大堂からの眺めこちらからは素晴らしい眺望を楽しむことができます。

裏スポットにある山寺千手院

御朱印

山寺千手院の御朱印

こちらでは直書きの御朱印を頂けます。

志納金300円

由緒

山寺千手院のお堂

立石寺の裏スポットのような場所にあり、立石寺と同じく宝珠山を山号とし、こちらも山寺と呼ばれています。立石寺の創建時にあわせてできた寺のようですが、由緒ははっきりしていません。

アクセス

山寺千手院の鳥居

立石寺の根本中堂から東方向に線路に沿って1㎞ほど進んだ場所にあります。

鳥居と境内の間の線路

なんと鳥居と境内の間に線路があります。

JRの手による標識

完全なる「勝手踏切」ですが、どうやらJRにも黙認されているようです。

仙山線の電車

踏切を通過する電車

ここをJR仙山線の電車が通ります。

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