世木神社(せぎじんじゃ)では伊勢の神社にしてはノーマルな御朱印を頂けます。お伊勢参りをする人の多くにとって伊勢で最初に目にする神社で、小さいながらも伊勢市駅前の大変に目立つ場所に鎮座しています。
世木神社の御朱印
御朱印所
御朱印は授与所で頂けます。(不在の場合も多いようです。)
初穂料300円
御朱印
伊勢では一風変わった書式の御朱印が多かったのですが、世木神社は至ってノーマルな御朱印を頂けました。この他に境内社の三好稲荷神社の御朱印もあるようです。
JR・近鉄「伊勢市」駅前という立地
世木神社は外宮の最寄り駅であるJR・近鉄「伊勢市」駅のまさに駅前に位置しており、そのためお伊勢参りをする多くの人にとって伊勢で最初に目にする神社です。
「世木」という社名は「堰」によるものとされています。かつてこの地には宮川の分流である豊川が流れており、その上流と下流に堰が設けられていました。13世紀ごろに外宮の祠官を世襲する度会氏の一族がここに住み着いて世木氏を称し、下の堰付近に天牟羅雲命を祀って「世木社」を創建したことが神社の起源とされています。
室町時代に世木一族が伊勢を離れる際に世木社は付近住民の産土神とされ、現在では山田の産土神八社の一つとされています。
昭和31年に世木神社と改称して現在に至っています。
周辺の寺社
世木神社の境内
大鳥居
拝殿
本殿
現在の社殿は平成30年5月に建てられたものです。(はっきりと明記した資料は見つかりませんでしたが、伊勢神宮の式年遷宮で出た古材を下附されたようです。)
実は大変に重要な場であった「祓殿」
社殿の隣には何とも不思議な空間がありました。空き地の上に屋根と柱だけの建物があり、内部には賽銭箱が一つだけ置かれています。当初は式年遷宮のための古殿地なのかと思っていたのですが、実はこちらは祓殿(はらいでん)という世木神社を特徴づける儀式が行われた場所でした。
かつてこの地を流れていた豊川の水量は豊かで五十鈴川のようにきれいな流れであったため、世木神社は伊勢神宮の神域に入る前に身を清める場所とされました。天皇の勅使や神宮祭主が伊勢神宮へ参拝する際に世木神社でお祓いを行っていた時代もあり、その儀式が行われていた場所が祓殿です。
現在でも6月30日や12月31日にはこちらでお祓いの儀式が行われています。
境内社
三好稲荷神社
宇迦之御魂神を祀っており、商売繁盛に御利益があるとされています。
赤い提灯が印象的です。
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