御朱印とうどんを極めたい!!

思うところがあってブログタイトルをリニューアルしました。今後とも一層の御贔屓をお願い申し上げます。

〖近鉄〗伊勢神宮のアクセスと回り方、御朱印はシンプルの極み

伊勢神宮の御朱印は内宮も外宮もシンプルの極みです。アクセスは近鉄が一般的で、天皇や首相も利用する宇治山田駅がお勧めです。外宮と内宮の回り方をすべてまとめました。

御朱印はシンプルの極み

伊勢神宮の御朱印は「外宮之印」「内宮之印」に日付だけです。熱田神宮や香取神宮、出雲大社といった「グレードの高い」神社の御朱印はシンプルというイメージがありますが、日本一格が高い神社の御朱印はシンプルの極みでした。

御朱印の場所・時間・値段

外宮の御朱印所

内宮の御朱印所

御朱印は外宮(上)内宮(下)ともに神楽殿に隣接した受付で頂けます。シンプルであるため回転が速く、たとえ行列ができていてもすぐに順番が回ってきます。

受付時間

1月~4月  6:00~18:00

5月~8月  6:00~19:00

9月      6:00~18:00

10月~12月 6:00~17:00

初穂料 「300円ほど」

御朱印

外宮

外宮の令和5年6月7日付御朱印

内宮

内宮の令和5年6月7日付御朱印

過去に頂いた御朱印

外宮の平成29年6月8日付御朱印

内宮の平成29年6月8日付御朱印

平成29年6月8日付御朱印です。

外宮の令和元年12月29日付御朱印

内宮の令和元年12月30日付御朱印

令和元年12月29日・30日付御朱印です。

伊勢神宮とは

125社の集合体

伊勢神宮という社名はあくまでも鹿島神宮や香取神宮といった他の神宮と区別するための通称で、正式名称は地名が付いていないただの「神宮」です。実際には伊勢市周辺の4市2郡に分布する125の神社の集合体であり、内宮と外宮という2つの正宮の他に別宮・摂社・末社・所管社という具合にランク付けされています。

外宮の別宮は4宮あり、月夜見宮以外の3宮は外宮境内にあります。内宮には10社の別宮があり、その内2社が内宮の境内にあります。

内宮(皇大神宮)

伊勢神宮内宮は三種の神器の一つである「八咫鏡」を御神体として祀った神社です。

天照大御神が「この鏡を自分を見るがごとく祀れ」と人々に命じたという鏡は代々宮中で祀られてきましたが、第10代とされる祟神天皇の時代に皇居を出てふさわしい地を求めて各地をまわり、最終的に次の垂仁天皇の時代に伊勢にたどり着きました。祟神天皇は歴史学上存在が確認できる最古の天皇であるとされています。

外宮(豊受大神宮)

天照大御神を祀る内宮に対し、外宮は豊受大御神をお祀りしています。

豊受大御神は天照大御神のための食事を司る神であり、そこから転じて衣食住・産業の守り神でもあるとされています。雄略天皇の時代に天皇の夢枕に現れた天照大御神のお告げにより丹波から等由気大神を伊勢に招いてお祀りしたのが始まりと言われています。

式年遷宮

伊勢神宮では原則として20年ごとに2つの正宮、14の別宮の全ての社殿を寸分違わぬ大きさで新たに建て、古い社殿から新しい社殿に神座を遷します。これが1300年以上続く式年遷宮で、その際に714種1576点の神宝も造り替える他、内宮の宇治橋も架け替えるなど伊勢神宮最大の祭りとなっています。

遷座が終わった旧社殿は解体され、そこで発生する古材は全国の神社に譲渡されて建物の修復などに使われています。

名古屋・京都・大阪からのアクセス

お伊勢参りのアクセスに関しては近鉄を利用するに限ります。JR参宮線はもはや近鉄の敵ではありません。名古屋から青春18きっぷを利用する場合、河原田から津の区間は伊勢鉄道なので別途清算が必要です。検札で気まずい思いをする前に車掌に申し出ましょう。

交通

外宮

近鉄山田線・JR参宮線伊勢市駅徒歩約6分

伊勢市駅前の鳥居

距離的には伊勢市駅が最も近く、駅前に鳥居もあります。

しかし私は宇治山田駅を利用することをお勧めします。

宇治山田駅の外観

宇治山田駅の内部

近鉄の宇治山田駅は天皇や内閣総理大臣といった超VIPが伊勢神宮参拝の際に利用する駅で、1931年に竣工した駅舎は国の登録有形文化財に指定されています。当時としては壮大な高架ターミナル駅であり、「伊勢では電車も高天原に着く」と評判になったそうです。

内宮

外宮前のバス停

外宮前より三重交通のバスがガンガン出ています。乗車時間約10分で、Suica・PASMOも利用可能です。

地図

外宮

内宮

周辺に散らばる伊勢神宮の別宮

www.goshuinbukuro.com

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外宮の回り方

神宮の祭典は「外宮先祭」と言われ外宮が先という慣習となっており、お参りも外宮からまわるのが正しい順路とされています。

案内図

外宮の案内図

外宮前

「外宮前」信号

伊勢市駅前からの参道を抜けた突き当りにある「外宮前」信号が表参道の入り口です。

外宮の火除橋

内宮が右側通行なのに対し、外宮は左側通行です。

表参道

表参道の入り口である鳥居

外宮の表参道

古殿地

古殿地

ここは前回の遷宮まで御殿が建っていた場所で正宮と同じ広さがあり、次回の式年遷宮ではこちらに新しい御殿が建てられます。中央にあるのは「心御柱」を納めた覆屋です。伊勢神宮では式年遷宮の対象となる2つの正宮と14の別宮の全てに古殿地があります。

正宮

外宮の正宮

ここから先は撮影禁止です。拝殿の脇に出ると、神明造の社殿が連なる正宮の全体像を見ることができます。

古殿地側から見た正宮

古殿地側からもだいたいの様子がわかります。

別宮

正宮に次いで尊いお宮で、外宮では4宮あって月夜見宮以外の3宮は外宮境内にあります。

風宮

風宮

風雨を司る神様を祀っており、蒙古襲来に際して暴風を起こして国難を救ったとして一躍別宮に昇格しました。

土宮

土宮

古来この地の鎮守であり、宮川堤防の守護神です。

多賀宮

多賀宮

外宮に属する別宮に中で最上位に位置しています。荒御魂と呼ばれる豊受大御神の荒々しく働くときの魂を御祭神としています。

せんぐう館

せんぐう館

式年遷宮の資料館で、式年遷宮に関する数多くの貴重な資料が展示されています。時間さえあればいつまでも見ていられるような展示品ばかりで、特に外宮正宮の原寸大模型は圧巻でした。

勾玉池の景色

せんぐう館からは美しい勾玉池の景色を楽しむことができます。

内宮の回り方

案内図

内宮の案内図

一之鳥居

内宮の一之鳥居

式年遷宮で解体された正宮の棟持柱で作られており、入口側の鳥居は外宮、神域側の鳥居は内宮の古材を使用しています。次回の式年遷宮の後に入り口側の鳥居は三重県桑名市の「七里の渡し場跡」の鳥居にとして、神域側の鳥居は三重県亀山市「関宿」の鳥居として再利用されます。

宇治橋

宇治橋

下から見た宇治橋

清流五十鈴川に架かる橋で、聖俗界を分ける境界といわれています。

木除杭

流木から橋脚を守るための木除杭です。

五十鈴川御手洗場

五十鈴川御手洗場

清流五十鈴川は清らかさの象徴とされており、御手洗場では手水舎と同様に身を清めることができます。

神々しい五十鈴川の流れ

何やら神々しさを感じました。

手を洗う様子

という事で五十鈴川の清流で手を清めます。

正宮

内宮の正宮

いよいよ内宮の正宮まで来ました。石段から上が撮影禁止です。拝殿から横に移動すると奥まで見渡せるのは外宮と同じです。

別宮

内宮には10社の別宮があり、その内2社が内宮の境内にあります。

荒祭宮

荒祭宮

内宮に属する全ての別宮の中で序列第一位です。天照大御神の荒々しい魂の働きである「荒御魂」を御祭神としています。

風日祈宮

風日祈宮に通じる橋

別宮の風日祈宮へ行くには橋を渡ります。

風日祈宮

風日祈宮は風雨を司る神で、自然災害に遭うことなく五穀が豊かに実るよう祈願します。蒙古襲来に際して暴風雨を起こし、敵軍を全滅させて国難から国を救ったとして別宮に昇格したのは外宮の風宮と同じです。

一生に一度はお参りしておいた方がいい

奈良や京都の寺院は木材に漆を塗るなどして長持ちさせるような工夫をしてきたのに対し、伊勢神宮は古代より建替えの繰り返しでここまで残してきました。これまでお参りしてきた幾多の寺社と空気が全く違い、しっとりとした清々しさのようなものを感じたのはこれが初めてです。

「一生に一度はお伊勢参り」という言葉がありますが、やはり日本人なら一度は伊勢神宮をお参りしておいた方がいい神社だと思います。

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