福岡県の宮地嶽神社で毎年2月と10月にしか出現しない「光の道」を8月下旬に予約して見に行きました。あいにく曇り空だったので思っていたものとはかなり違っていましたが、雰囲気だけは楽しむことができました。
- 「光の道特別御朱印」は金文字の見開き
- 2月と10月にしか見られない「光の道」
- 8月下旬に予約した
- 九州の上だけ厚い雲に覆われていた
- 席は保証されていても早く行くべき理由
- 雰囲気だけは感じることができた
- 雰囲気だけは感じることができた
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「光の道特別御朱印」は金文字の見開き
「光の道」期間中、宮地嶽神社の「夕陽の祭り特別祈願祭」を申し込むと当日に「光の道特別御朱印」を頂くことができます。
数種類ある中から、御朱印帳の見開きページに金文字で「光の道」と直書きしたものを頂きました。
初穂料1500円
2月と10月にしか見られない「光の道」
宮地嶽神社はかつてJALのCMに登場した「光の道」で知られています。
「光の道」とは宮地浜から宮地嶽神社の階段まで一直線に続く参道が玄界灘に沈む太陽の光によって輝くという現象で、1年のうちの2月20日前後と10月20日前後の各1週間ずつしか見ることができません。
福岡空港の到着ロビーから出口に向かう下りエスカレーターの前に神社の広告がでかでかと掲出されています。全国各地から福岡空港にやってくる全ての利用客の目にいやでも入ってくる場所ですから、この現象が神社と福岡県にとっていかに大切なものかということを雄弁に物語っています。
今年の7月4日に宮地嶽神社をお参りし、その際に10月の下旬になったらまた来ようと思っていました。
8月下旬に予約した
「光の道」が発生する期間中は神社の階段が観覧席となります。その際に「夕陽の祭り特別祈願祭」参加者は上段の席を保証され、それ以外の人は早い者勝ちで枚数限定の整理券を貰って下段の一般席(カラーコーンより下)に座ります。
「夕陽の祭り特別祈願祭」は「光の道」期間中に神社で毎日開催されているもので、正式には「西方の極楽浄土にいるご先祖様との縁を取り持つ」という仏教思想を加味した儀式です。参加者は昇殿しての特別祈祷の後に光の道を拝観し、日が沈むと願い事を記した竹灯籠を奉納して終了します。定員があるため、事前予約をした人だけが参加できます。
地元の方なら一般席にチャレンジということもできるでしょうが、東京から行くのであれば何としても事前に観覧席を確保しておく必要があります。こまめに情報をチェックし、祭りの開催案内を見つけて10月17日分の予約を完了したのが8月下旬でした。飛行機やホテルの手配も同時に完了し、これで「光の道」が見られると安心しきっていたのですが、当日晴れていないとほとんど意味のないイベントであることに気が付いたのは出発の一週間くらい前になってからです。
九州の上だけ厚い雲に覆われていた
泊りがけの旅をする際に私は一週間くらい前から訪問先の週間天気をこまめにチェックすることにしています。どうやら宮地嶽神社の10月17日の天気は芳しくないようで、いつ見ても「くもり」「くもり一時晴れ」「くもり一時雨」のどれかでした。嫌な予感はしましたが、当日になって大幅に予報が変わることは乃木坂46の神宮球場ライブで何度も経験しており、ここは台風まで回避した自分の天気運の良さに懸けることにします。
しかし当日の朝に成田空港の出発ロビーでアプリを見ると、日没の時間帯にだけ雨マークが付いていました。
関東地方は曇っていましたが、飛行機が富士山上空を通過してからは天気も良くなり、こうなると空からの眺めを楽しむこともできます。
このままどこまでも晴れが続くようで「自分はやはり運がいいのでは?」という気持ちが湧いてきましたが、それも関門海峡上空まででした。なぜか九州の上だけは厚い雲に覆われているではないですか。
宮地嶽神社に到着したのは14時過ぎで、空模様ははかばかしくないままです。さすがにこうなると腹を括るしかありません。
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席は保証されていても早く行くべき理由
社務所では既に「夕陽の祭り特別祈願祭」の受付開始を待つ人の列ができていました。職員の方から受付用紙を貰って必要事項を記入するのですが、その際に用紙に書かれた通し番号の順番に並びます。ちなみに私は41番でした。
14時半に受付開始となり、窓口で受付用紙を提出して祈祷料5000円を払います。予約時に告げられていた予約番号が必要になるのはこの時です。「光の道特別御朱印」を希望する場合は隣の窓口に御朱印帳を預けます。(最後の竹灯籠奉納後に受け取ります。)
一般観覧の希望者は全く違う流れになるようです。
特別祈祷の参加者は一般観覧と区別するためこちらのマークを胸に貼り付けておかなければなりません。
受付が完了すると集合時間の15時50分まで待機です。(専用の控室もあります。)16時に始まった特別祈祷が16時半頃に終了すると参加者は受付時の番号順に並び、いよいよ階段に向かいます。
順番に灯籠用の竹を受け取って好きな場所に座ります。
41番の私は幸いにも恵まれた席がまだ残っていましたが、70番以降はこんな席になったようです。予約しているからといって安心していてはいけないようです。
雰囲気だけは感じることができた
2024年10月17日の宮地嶽神社の日没は17時42分ということでまだまだ1時間くらいありますが、こんな状況では気分が盛り上がりません。
突然周囲から「頑張れ頑張れ」という声が上がり始め、よく見ると雲の切れ間から日が差しかけていました。
切れ間は徐々に拡大し、最終的にここまで明るくなりました。
階段の踊り場付近が少し光っています。
参道の先の海がかすかに赤く染まっていました。盛り上がったのはここまでで太陽は再び雲の後ろに隠れてしまい、一般観覧の人は徐々に帰り始めました。
17時半になると特別祈祷の参加者は竹の灯籠に火をともして日没を待ちます。
ここで再び大歓声が上がりました。何と思いがけない場所から夕陽が顔をだしているではないですか。
思ってもみない展開です。
声援を送る者や手拍子をする者など周囲は相当な興奮状態となり、そのまま大拍手の中で日没となりました。
最後は竹灯籠を奉納し、預けていた御朱印帳を受け取って終了です。
雰囲気だけは感じることができた
期待していた内容とはずいぶんと違うものではあつたものの、雰囲気だけは感じることができたと思います。翌日に一般観覧で再チャレンジしたかったのですが、山口に移動してバスツアーに参加する予約を入れていたので今回はこれで諦めるしかありません。
来年の2月に再びやってくるかどうかはまだ分かりません。
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