福岡の香椎宮(かしいぐう)では書置きの御朱印を頂けます。全国で16社しかない勅祭社の一つで、宇佐神宮と同格の境内には様々な見どころがあります。
是非こちらもご覧ください
書置き御朱印の魅力とは
御朱印所

香椎宮の御朱印は拝殿向かって右手の授与所で扱っています。

こちらでは書置きの御朱印を頂けます。
受付時間 9:00~16:00
初穂料 300円~700円
御朱印

オーソドックスな書体の書置き御朱印を頂きました。
オリジナル御朱印帳
香椎宮では美しいデザインのオリジナル御朱印帳を扱っています。
価格 2000円
全国に16社しかない勅祭社の一つ
社伝によれば香椎宮の創建は3世紀で、第14代仲哀天皇と神功皇后を祭神として祀っています。
熊襲征伐のために筑紫に西征した仲哀天皇がそのままこの地で崩御してしまったため、神功皇后は夫のために仲哀天皇廟を建てます。8世紀には神功皇后の霊廟も建てられたため、両宮を併せて香椎廟と称しました。
あくまでも霊廟であって神社ではなかったのですが、10世紀後半以降は神社と同様の扱いを受けるようになります。
平安時代以降は朝廷から宇佐神宮に準じる扱いを受けるようになりますが、島津による焼き討ちや秀吉による社領の没収により荒廃してしまいました。江戸時代以降は福岡藩黒田氏の支援により復興し、1801年に改築された本殿が現在まで残されています。
祭祀に際して天皇より勅使が遣わされる勅祭社の一つで、10年に一度の勅祭では勅使が神前に幣帛を奉納します。勅祭社は全国で16社しかなく、九州では香椎宮と宇佐神宮だけです。
アクセス
交通
JR香椎線香椎神宮駅徒歩約4分

香椎神宮駅は典型的なローカル線の無人駅です。

交通系ICカードは使用可能です。
地図
香椎線周辺の寺社(記事は下に続きます)
境内の見どころ
香椎宮を勅使が訪れたというニュースをたまたま見つけたのは、宮地嶽神社「夕陽の祭り特別祈願祭」受付から集合時間までの約6時間で巡れる神社を探していた時です。誠にお恥ずかしいことにこのような神社が福岡にあることをこれまで全く知らず、宇佐神宮に匹敵する神社を危うくすっ飛ばしてしまう所でした。
境内案内図

社号標・一之鳥居

太鼓橋

福岡の神社に太鼓橋はつきものです。
二之鳥居

楼門

重層の桧皮葺総欅白木造で1903年に再建されました。左右の塀に五本筋が入っており、これは寺社の最高位を示すものなのだそうです。
綾杉(御神木)

西暦200年に神功皇后が「とこしえに本朝を鎮め護るべし」と祈りを込めて植えた杉とされています。
勅使館

勅使参向の際に参籠潔斎されるための建物です。

歴代の勅使が手植した木が並んでいました。
中門

拝殿

福岡の神社で本当によく見る様式です。
幣殿

通常の社殿では拝殿と本殿を結ぶ幣殿は分かりづらいのですが、こちらでははっきりと見分けることができます。

勅使が幣帛を捧げる祭祀を行う場所です。
本殿(重要文化財)



1801年に第十代福岡藩主黒田斉清により再建された「香椎造」という名の日本唯一の建築様式です。様々な様式の屋根が組み合わされ、そして左右に突き出た複雑な構造となっています。
大楠

本殿の真裏にある巨木で、注連縄等がなかったのでご神木といった類のものではなさそうです。

避雷針が備わった巨木というのは初めて見ました。
古宮


仲哀天皇の営んだ仮宮の跡地で、仲哀天皇の廟跡と伝えられています。
不老水

境内から徒歩約10分くらいの場所にあります。

本殿から北方の山手に所在する霊泉で、1085年に名水百選に選定されました。


仲哀天皇・神功皇后に仕えた武内宿禰が、この泉の水を汲んで食事・酒を調えて300歳以上という長寿を保ったことにより不老水と呼ばれています。
このブログのイチオシ記事
「評価に値する」と思われたらワンクリックお願いします。読者登録とブックマークを頂けるともっと嬉しいです。