福岡県の宮地嶽神社で毎年2月と10月にしか出現しない「光の道」を見に行きました。奇跡的に天候に恵まれて綺麗な夕陽を見ることができましたが、時期が少し遅かったせいか思っていたものとは少し違っていました。
是非こちらもご覧ください
多種多様な直書き御朱印
御朱印所

宮地嶽神社の御朱印は社殿向かって左手の社務所で頂けます。こちらでは多種多様な御朱印を直書きで頂けます。
初穂料 500円~2000円
御朱印


今回は2種類の御朱印を直書きで頂きました。上が通常御朱印、下が巳年特別御朱印で、このほかに「光の道」特別御朱印もあります。
過去に頂いた御朱印


オリジナル御朱印帳
宮地嶽神社では全5種類のオリジナル御朱印を扱っています。サイズは大・小で紙質は極上でした。
価格2500円~5000円


通算24冊目の御朱印帳として一冊購入しました。
「光の道」とは
「光の道」とは福岡県の宮地浜から宮地嶽神社の階段まで一直線に続く参道が玄界灘に沈む太陽の光によって輝くという現象で、2016年に「嵐」を起用したJALのCMに登場したことで全国的に有名になりました。

1年のうちの2月20日前後と10月20日前後の約1週間、太陽は宮地嶽神社から直線上に位置する相ノ島の沖合いに沈みます。この時に夕陽により参道と階段が黄金に輝くことからいつの日からかこの現象が「光の道」と呼ばれるようになり、それを見るために人々が神社の参道に集まるようになりました。

今では福岡空港の国内線到着口から地下鉄の駅に向かう、空港内で一番目立つ場所に神社の広告がでかでかと掲出されるほどになっています。
全ては当日の天気次第
光の道を見る際には神社の階段が特等席となるため、当日はこちらに臨時の観覧席が設けられます。

発生する期間中に開催される「夕陽の祭り特別祈願祭」の参加者は上段の席(赤線より上)から見ることができます。(これより下にさらに階段が続いています。)

それ以外の人は先着順で整理券を貰って下段の一般席に座ります。
「夕陽の祭り特別祈願祭」は「光の道」期間中に神社で毎日開催されているものです。参加者は昇殿しての特別祈祷の後に光の道を拝観し、日が沈むと願い事を記した竹灯籠を奉納して終了します。
定員があるため事前予約をした人だけが参加できるのですが、そこまでしても当日の天気が悪ければ全てがパーになります。昨年は厚い雲に阻まれてしまったため、今年こそは天候に恵まれてほしいと願っていました。

予約をした10月22日(水)の天気は事前の気象情報では「晴れ時々くもり」か「くもり時々晴れ」のどちらかで推移していました。


二日前の予報では「17時から晴れ」となって歓喜しましたが、それが前夜になると「18時までくもり」となってしまいます。(宮地嶽神社の日の入りは17:35頃)

さらに当日朝の予報では「終日くもり」となっており、これでは昨年と同じ結果になってしまいます。こうなると自分の天気運の良さにかけるしかありません。
過去にお参りした際の宮地嶽神社(記事は下に続きます)
前泊までした理由
「夕陽の祭り特別祈願祭」参加者は上段の観覧席に座ることができますが、実際に座る席については当日の受付順が早い人から好きな場所を選ぶことで決定します。

したがって受付の順番が遅いとこのような席になってしまう可能性があり、これでは満足できるかどうかわかりません。
昨年は14時半に受付開始だったように記憶していますが、今年は何と9:20開始に変更になっていました。こうなると確実に早い順番を確保するには前泊するしかありません。

10月22日に博多駅1・2番線ホーム上の立食いラーメン屋で朝食を済まし、福間の宮地嶽神社に到着したのは9時頃です。

さすがに前泊までしてこんな時間に来る人はそうはいなかったようで、めでたく「案内番号3番」を確保できました。1番の人は夕陽の祭り特別祈願祭において参加者を代表して玉串奉奠を行います。

9:20の受付開始時には10数人が並んでいました。

この時点での天候は気象情報の通りであり、西の方は厚い雲に覆われていました。参加者の集合時間は15:50なので、それまで周辺の神社を巡ることにします。
期待が高まった
JR香椎線沿線の神社を二社巡って福間に戻る途中、鹿児島本線の車窓からうっすら青空が見えるようになりました。

神社の階段を上がって後ろを振り返ると何と晴れ間がのぞいており、この瞬間に勝利を確信しました。

拝殿の前には舞台が設けられており、舞が披露されていました。
「夕陽の祭り特別祈願祭」参加者は16時から昇殿して特別祈祷を受け、終了後に案内番号順に階段に移動して席を確保します。

その際に蝋燭が入った竹の灯籠を受け取り、17時半に火をともして日没を待ちます。

階段の上部は祭りの参加者以外立ち入り禁止となるため、目印のためこちらのマークを胸に付けておかなければなりません。(席さえ確保しておけば日没まで自由に行動できます。)

私は参道全体と中央の踊り場が見渡せ、なおかつ鳥居が邪魔にならない場所を選んで座りました。カラーコーンから前は一般席です。

ちなみに最後方の席は今年はこのようになっていました。日没の時間帯に夕方のニュースの中継が入ったようで、レポーターが陽が沈む様子を実況している声が背後から聞こえてきました。

昨年は見ることができなかった光の道を見えそうで期待が高まります。
10月20日を過ぎたら遅いのではないか?
いよいよ日没です。





実に美しい景色ではありましたが、「思っていたものとは少し違った」というのが正直な感想です。それに加え、夕陽の写真を撮る難しさを思い知らされました。

青い矢印の場所に陽が沈めばイメージ通りになったと思われますが、この日は赤い矢印の場所に沈んだため少しずれてしまい、「参道が全て金色に染まると」いう具合にはなりませんでした。
どのガイドブックを見ても光の道は「10月20日前後の約1週間」と書かれていますが、実際は10月20日を過ぎたらもう遅いのではないでしょうか。

昨年参加したのが10月17日で、タイミングとしてはこの日がベストだったのではないかと思っています。
来年の10月にまた福岡まで行く口実ができました。
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