御朱印とうどんを極めたい!!

思うところがあってブログタイトルをリニューアルしました。今後とも一層の御贔屓をお願い申し上げます。

〖歴史〗見える物全てが国宝、見どころだらけの三十三間堂で頂いた直書き御朱印

京都の三十三間堂では直書き御朱印が1種類です。鎌倉時代まで遡れる歴史ある寺院で、本堂は建物も中身も全て国宝であり、境内は見どころだらけです。

御朱印は直書きが1種類

御朱印所

御朱印所の案内

三十三間堂の御朱印は本堂内の中央で頂くことができます。こちらでは「大悲殿」と記された御朱印1種類を頂けます。

受付時間

8:30~17:00(4月1日~11月15日)

9:00~16:00(11月16日~3月31日)

志納金 300円

御朱印

三十三間堂の御朱印

さすが京都だけあってどっしりとした直書き御朱印を頂きました。

オリジナル御朱印帳

三十三間堂の御朱印帳は1種類です。サイズは小型で紙質は良好でした。

価格 1300円

三十三間堂の歴史

1155年に第77代天皇として即位した後白河天皇はわずか3年で二条天皇に位を譲り、それ以降は上皇として「院政」をおこないます。その際に新たな住まいとして法住寺殿と呼ばれる巨大な院御所が建てられ、その広大な敷地内に設けられた蓮華王院の本堂が三十三間堂です。

平清盛によって1164年に造営された際は五重塔まで備えた本格的寺院でしたが、1249年の火災で全て焼失してしまい、1266年に本堂である三十三間堂だけが再建されました。

室町時代に本堂や仏像の修理が行われ、豊臣秀吉が方広寺(京の大仏)を建てると三十三間堂はその境内に含まれます。

江戸時代になると京では度々大火が発生し、特に方広寺大仏殿への落雷が原因で発生した火災では方広寺の伽藍がほぼ焼失しますが、三十三間堂だけは奇跡的に類焼を免れました。

落雷や兵火による火災が多かった京都では古い建物は意外に少なく、鎌倉時代にまで遡ることができる建物は三十三間堂と大報恩寺本堂の2棟だけです。

アクセス

交通

JR京都駅より徒歩約17分

京阪電車七条駅より徒歩約7分

京都駅から七条通りを東に進み、七条大橋を渡った先にあります。

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現在鴨川に架かっている最古の橋で、しばし足を止めて川面を見つめるのもいいでしょう。

地図

近隣の寺社

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堂内の全てが国宝、見どころだらけの境内

拝観受付

拝観受付の行列

のぞみ1号で京都に降り立ち、三十三間堂に到着したのは8:45頃です。その時は行列などなかったのですが、人気うどん屋に電話で予約を入れるため9時まで列に加わらないで待機している間にわらわらと人が集まり、大変なことになっていました。

本堂(国宝)

本堂の北側

右端の白くて新しい建物が出入り口で、堂内ではまず手前から仏像の前を通って南端まで進み、次いで西側の軒下を通って出口に出ます。

本堂の中央

中央部分に本尊の千手観音座像(国宝)が安置されており、その左右に千手観音立像1000体(本尊の裏にさらに1体あり、全て国宝)、風神雷神像(国宝)、二十八部衆像(国宝)が並んでいます。

本堂の南側

本堂は南北約120mの距離があり、堂内の内陣にある柱間が33あることから三十三間堂と名付けられています。ちなみに建物外部から見える柱間は35なのだそうです。

千手観音立像は縦横斜めにきちんとした間隔で並べられてはいるものの、本尊の左右に五百体ずつということになると全体としては隙間なく密集しているように感じます。それが全長120mの堂内のほとんどを占めており、何とも厳粛な雰囲気をもたらしていました。これまであちこちで見てきた五百羅漢像とはスケールが違っていたと思います。

中央に安置された本尊である千手観音座像の存在感も圧倒的でした。

かつては西側の軒下を使用し、南端から北端まで天井に当たらないように矢を射通す「通し矢」が盛んに行われ、その名残で現在も弓道の聖地のような存在となっています。

庭園

北側の庭園

南側の庭園

境内の南北にそれぞれ池泉回遊式庭園があります。法住寺殿を説明する看板が近くに立てられていることからかつての院御所と関連させてしまうのではないかと思いますが、2021年に整備された新しい庭園で後白河上皇とは何の関係もないようです。

夜泣泉

夜泣き泉

寺が創建された翌年の1165年に発見されたという泉で、夜中に水が湧き出る音がすすり泣きに似ていることから名付けられました。「いつも冷たく美味しくて飲んでもお腹を痛めることがない」「どんなに汲んでも尽きず、汲まない時も余ることがない」と言われています。

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