春日大社では御朱印は2か所で4種類頂けます。奈良公園の最も奥まった場所にありアクセスは大変ですが、重要文化財で満ちた境内は見どころだらけです。
御朱印は2か所で4種類頂ける
御朱印所
春日大社の御朱印は回廊内(上)と夫婦大国社内(下)の2か所で4種類頂けます。今回私が巡った奈良の自社で春日大社のみ書置き対応でした。(これがコロナ対応のためなのかどうかは不明です。)
受付時間
6:00~18:00(4月1日~9月30日)
6:30~17:00(10月1日~3月31日)
初穂料 300円
御朱印
回廊内
こちらでは「春日大社」の御朱印を頂けます。
夫婦大国社
こちらでは「若宮神社」「夫婦大国社」「金龍神社」の3種類の書置き御朱印を頂けます。
春日大社の歴史とご利益
春日大社は約1300年前に国譲りを達成した最強の武神である鹿島神宮の武甕槌命を御蓋山(みかさやま)に祀ったことが始まりとされています。
約1250年前の768年には称徳天皇の勅命により御蓋山の中腹に四棟の社殿が設けられ、武甕槌命、香取神宮の経津主命、藤原氏の氏神である天児屋根命、天児屋根命の妻である比売神を祀りました。
春日大社では国宝の御本殿を始めとする全ての社殿の修復や建て替え、御神宝の新調を行う「式年建替」を創建以来ほぼ20年に一度行ってきており、2015年には第60次式年建替が実施されました。60回を超えているのは春日大社と伊勢神宮のみだそうです。
ちなみに創建時に鹿島神宮の武甕槌命は白い鹿に乗ってやってきたと伝えられており、そのため鹿は春日大社の神使とされ、現在では奈良公園内で国の天然記念物として保護されています。
雷や剣、武力を象徴する神様を祀る神社であり、産業発展・武芸向上・国家鎮護等のご利益があるといわれています。
意外と大変なアクセス
交通
春日大社は奈良公園の最も奥まった場所にあるため、興福寺や東大寺に比べるとアクセスは大変です。
近鉄奈良駅より徒歩約25分
地図
近隣の寺社
表参道の見どころ
一之鳥居(重要文化財)
1638年に再建された高さ7.75mの大鳥居は日本三大木造鳥居の一つで、興福寺との境界に立つ結界としての役割を担ってきました。
鳥居から御本殿まで約1.3㎞の表参道が伸びており、神使である鹿をいやというほど見ることができます。
鳥居が面した「一之鳥居前」交差点に鹿が侵入して渋滞が発生していましたが、どうやらよくある光景のようです。
二之鳥居
燈籠
春日大社は燈籠の数が日本一多い神社で、参道から本社まで約3000基もの燈籠が並んでいます。突き当りを左折すると御本殿です。
重要文化財だらけの回廊の見どころ
春日大社では主要な建造物の四方を東西南北の回廊で囲っており、さらに4棟の御本殿(国宝)を中門と御廊(おろう)で囲っています。
御本殿特別参拝(500円)を利用すれば様々な場所を見ることができますが、利用しなければ参拝所の前までしか行けません。コースの中には4棟の本殿を直接見ることができる場所もあったようですが、残念ながら気づかず素通りしてしまいました。
南門(重要文化財)
表参道から回廊内に入る際に通る門で、高さ12mの境内で最大の楼門です。
〇回廊(重要文化財)
回廊の両端にも無数の燈籠がつるされています。
参拝所(重要文化財)
御本殿特別参拝を利用しない方はこちらからお参りします。
中門(重要文化財)
本殿の直前にある楼門で約10mの高さがあり、両側に御廊が伸びています。
御本殿特別参拝を利用すればすぐ前でお参りすることができますが、利用しない場合は参拝所の屋根が邪魔になってここまでしか見えません。
本社大杉
樹齢千年といわれ、鎌倉時代後期の絵巻物にも描かれています。特別拝観のエリアにあります。
藤浪之屋(重要文化財)
特別拝観のエリアにある江戸時代まで神職の詰所であった場所です。
春日大社では2月の節分、8月14日・15日の年3回、すべての燈籠に火をともす春日万燈籠が行われており、藤浪之屋の内部でこの様子を再現しています。
御蓋山浮雲峰遙拝所
鹿島神宮の武甕槌命が白い鹿に乗ってやってきたと伝えられている御蓋山浮雲峰を遥拝する場所です。
特別拝観のエリアにあります。
出現石(額塚)
表参道から南門に入る直前にあり、現地の看板では「出現石」、公式HPでは「額塚」と表示されています。南門に掲げられていた額が落雷により砕け落ち、穴が開いたとされる場所です。穴を塞ぐためにかぶせた大きな石の一片が地表に現れたとされ、また太古の昔に神が降臨した磐座ともいわれています。
ここから若宮方向に約20m先で、橋のすぐ手前にわずかに姿をのぞかせる「如意石(さぐり石)」まで目をつむったままたどり着くと願いが叶うとされています。
如意石です。手前にある窪みに驚いてつい目を開いてしまったため、もう一回試みたら成功しました。
境内社の見どころ
春日大社には境内・外に数十の摂社・末社があり、到底カバーできるものではありませんが、御朱印を頂いた「若宮神社」「夫婦大国社」「金龍神社」だけはお参りしました。
若宮神社(重要文化財)
本殿に祀られている比売神の子である天押雲根命を祀っています。現在の建物は1863年に建てられたもので、本殿とほぼ同じ造りです。
夫婦大国社(重要文化財)
日本で唯一、夫婦の大黒様を祀っています。
金龍神社
後醍醐天皇にゆかりの神社です。
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