薬師寺の御朱印は直書きが1種類、書置きが6種類です。薬師寺の伽藍は壮大で、国宝である東塔と金堂の薬師三尊像が最大の見どころです。
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御朱印は7種類
御朱印所
薬師寺の御朱印所は東僧坊内にあります。
こちらで頂ける御朱印は直書きが1種類、書置きが6種類あります。
受付時間 8:30~17:00
志納金 300円
御朱印
直書きの薬師如来の御朱印のみ頂きました。惚れ惚れするような美しい書体の御朱印です。
薬師寺の由緒
薬師寺の創建は680年で、天武天皇が皇后の病気平癒を願って飛鳥の藤原京に造営が開始されました。皇后の病気は後に平癒しますが今度は天武天皇が病気になってしまい、薬師寺の完成を見ることなく686年に崩御します。そこで皇后は自ら即位して持統天皇となって建立を進め、697年に本尊を開眼させ、698年には寺の造営をほぼ完成させました。
710年に都が平城京に移ると薬師寺も平城京の六条大路に面した現在の地に移転します。飛鳥の薬師寺も「本薬師寺」としてしばらく存続しますが、後に廃寺となりました。平城京の薬師寺の建物と仏像が飛鳥から移したものか新たにつくられたものかについては明治以来論争が続いており、まだ決着がついていません。
中央に金堂、東西に2基の塔を構えた伽藍配置は「薬師寺式」と呼ばれて我が国随一の壮大さを誇っていましたが、度重なる火災により多くの建物が焼失してしまい、創建時の姿を残しているのは東塔のみとなっています。
1600年に金堂、1852年に大講堂が再建されるも往時とは比ぶべくもないもので、そのため昭和になって開始された白鳳伽藍復興事業により金堂・西塔・中門・回廊・大講堂などが再建されました。
ちなみに1600年に再建されていた以前の金堂は興福寺に移築されて仮金堂となり、現在では仮講堂となっています。
アクセス
交通
近鉄西ノ京駅徒歩1分
ただし駅の目の前にあるのは「裏口」のような存在の與樂門で、「表門」である南門へは伽藍の反対側に回り込まなければなりません。
薬師寺を紹介する際には東西両塔と金堂が池越しに見える映像が必ず登場しますが、どうやらこの光景は駅の反対側まで行かなければ見ることはできないようです。薬師寺~法隆寺という定番中の定番ルートを予定している場合、1時間に1本というバスの待ち時間の間に行って帰ってくることができるかもしれません。
地図
近隣の寺社
見どころは東塔と金堂の薬師三尊像
西ノ京駅前から東に向かって伸びる道を挟み、白鳳伽藍と玄奘三蔵院伽藍の二つに分かれています。
南門(重要文化財)
1512年の建立で、もともとは西院の門であったのを移転してきました。
若宮社(重要文化財)
回廊の外にあって誰も注目していないような小さな神社で、公式HP内を探してみても説明はありませんでした。しかし小さいながらも鎌倉から南北朝時代にかけての建立と考えられている社殿で、国の重要文化財に指定されています。
中門
1984年に再建されました。
東塔(国宝)
奈良時代の730年に建てられたもので、創建時の姿を残す唯一の建物であり、平城京に残る最古の建物として国宝に指定されています。各階の屋根の下に建物を雨から守る
「裳階(もこし)」と呼ばれる設備が設けられており、そのため屋根が六つあるように見えますが三重塔です。
西塔
もともとの塔は1528年に焼失してしまい、現在の建物は1981年に再建されたものです。東塔より約30センチ高く建てられており、材木の乾燥収縮と基盤の沈下により500年後に東塔と同じ高さになるよう計算されています。
金堂と薬師三尊像
龍宮造りと呼ばれたもともとの建物は1528年に焼失してしまい、1600年に仮金堂が設けられていましたが、1976年に創建当初の姿で再建されました。
仏教彫刻の最高傑作の1つとされる本尊の薬師如来像は造立時は鍍金が施されて金色に輝いていたといいますが、火災によって起こった化学変化により現在は漆黒の姿となっています。
大講堂
1528年に焼失して2003年に創建当初の姿で再建されたもので、伝統工法による復元建築としては史上最大規模の物とされています。
東院堂(国宝)
現在の建物は1285年に再建されたもので、もともとは南向きでしたが1733年に西向きに建て直されました。聖観世音菩薩像(国宝)・四天王立像(重要文化財)を祀っています。
食堂
食堂(じきどう)は僧侶が食事をするための建物で、もともとの建物は約300人が一堂に会せる規模の物だったといいます。創建後に焼失と再建が繰り返され、現在の建物は2017年に建てられました。内部には「阿弥陀三尊浄土図」を中心に14面にわたる壁画が収められています。
西僧坊
修理で取り外された東塔先端の水煙(すいえん)が展示されています。
玄奘塔
玄奘三蔵院内にあり、玄奘三蔵坐像と玄奘の頭部の遺骨を祀っています。
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