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〖奈良〗唐招提寺の見どころはどっしりとした直書き御朱印と国宝の金堂

唐招提寺の御朱印は直書きが1種類と書置きが2種類です。奈良時代の建物が数多く残る境内には国宝の金堂を始めとして数多くの見どころがあります。アクセスは近鉄が便利です。

唐招提寺のどっしりとした直書き御朱印

御朱印所

金堂向かって右手にある唐招提寺の御朱印所

唐招提寺の御朱印所は金堂向かって右手の売店横にあります。

唐招提寺の御朱印のサンプル

こちらでは本尊廬舎那仏(直書き)と千手観音菩薩(書置き)鑑真大和上(書置き)の3種類の御朱印を頂けます。

御朱印の注意事項を記した看板

時間がかかるようなのでお参りに先立って御朱印帳を預けましょう。

受付時間 8:30~17:00

志納金 300円

御朱印

まるで大仏を思わせるような唐招提寺の廬舎那仏のどっしりとした書体の御朱印

今回は本尊廬舎那仏の御朱印のみ頂きました。まるで大仏を思わせるようなどっしりとした書体の御朱印です。

もともとは鑑真の私寺だった

唐の長安・洛陽において並ぶ者のない律匠として知られていた鑑真は742年に日本から招きを受け、弟子達の内に渡日の志をもつ者がいなかったことから自ら日本に渡ることを決意します。しかし当時の航海は命懸けであった上に、唐から出国すること自体が禁じられていたこともあって困難を極め、弟子による密告や嵐によって日本への渡航は5回失敗しました。

その間に高弟を失い自らも失明しますが鑑真の意志は固く、753年の6度目の航海でついに来日を果たして東大寺で5年間過ごします。そして759年に朝廷から与えられた新田部親王の旧宅地に修行の道場として開いた私寺が唐招提寺の起源です。

当初は講堂や新田部親王の旧宅を改造した経蔵、宝蔵などがあるだけでしたが、鑑真の死後に弟子たちの尽力によって南大門や金堂など伽藍が整備されました。

その後衰退した時期もあれば火災で重要建築物が焼失した時期もありますが、金堂や講堂、宝蔵・経蔵などの建物がそのままの姿で現在まで残っており、井上康の小説「天平の甍」の世界を今に伝える貴重な伽藍となっています。

アクセスは近鉄一択

近鉄が便利

奈良で御朱印集めの旅をする場合は必然的に近鉄に乗りまくることになります。

近鉄の巨大な運賃表

さすが私鉄の中では日本最長の路線網を持っているだけあって、切符売り場の運賃表からして巨大です。

大和西大寺駅のグチャグチャな線路

乗り換えで利用することが多い大和西大寺駅は奈良線と京都線・橿原線が駅構内で平面交差しており、それに加えて車両基地があることもあって線路はグチャグチャとしか表現しようがないように敷かれていました。

唐招提寺や薬師寺の最寄り駅である西ノ京駅に向かう場合は橿原神宮前行か天理行に乗車しますが、1番ホームの次は6番ホームということが普通にあるようで、慣れるまで大変です。

交通

近鉄橿原線西ノ京駅徒歩約9分

基本的に各駅停車のみ停まる駅ですが、時間帯によっては急行や特急ビスターカーが停まる場合もあります。

地図

近隣の寺社

www.goshuinbukuro.com

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境内の見どころは国宝の金堂

唐招提寺の境内には奈良時代の建物が数多く残されており、古都奈良の寺社の中でも格の違いを感じました。

南大門

唐招提寺の南大門

天平様式を模して1960年に再建されたものです。

南大門の扁額

複製の扁額が掛かっています。

金堂(国宝)

正面に見える金堂

南大門をくぐると正面に見えます。

8世紀末に建てられた金堂

建物部材の年輪年代を測定した結果781年に伐採された檜材が使用されていたことが判明し、それ以降の8世紀末に建てられたものと考えられています。

ギリシャ神殿を思わせる構造の金堂

ギリシャ神殿を思わせる構造の堂内には中央に本尊である盧舎那仏坐像(国宝)、右に薬師如来立像(国宝)、左に千手観音立像(国宝)が安置されており、本尊の両脇には梵天・帝釈天立像(国宝)が控え、四隅からは四天王立像(国宝)が睨みを効かせています。

盧舎那仏と薬師如来は高さ約3m、千手観音は高さ約5mもある巨像で存在感は抜群であり、どれだけ見続けても飽きることのない厳粛さを秘めた空間となっていました。

講堂(国宝)

唐招提寺の講堂

鑑真が寺を創建した際に平城京の東朝集殿を移築してきたもので、平城京の姿を現在に残す唯一の建物とされています。

鼓楼(国宝)

唐招提寺の鼓楼

鎌倉時代の1240年に建てられたもので、現在は鑑真和上将来の仏舎利を奉安しているため「舎利殿(しゃりでん)」とも呼ばれています。

梵鐘(重要文化財)

唐招提寺の梵鐘

鐘楼は当初の建物ではありませんが、吊り下がっている梵鐘は平安時代初期に製作された大変に貴重な物です。

礼堂・東堂(重要文化財)

唐招提寺の礼堂・東堂

中央の通路で南北に分けられており、南側が隣の鼓楼に安置された仏舎利を礼拝するための礼堂となっています。

経蔵(国宝)

唐招提寺の経蔵

唐招提寺が創建される前の、この地がまだ新田部親王邸であった時代から存在する建物で、唐招提寺では最古の建築物です。

宝蔵(国宝)

唐招提寺の宝蔵

経蔵の北側に並んで建つ校倉造の蔵で、唐招提寺創建にあわせて建立されたといわれています。

開山御廟

開山御廟

鑑真の墓所です。

奥まった静かな場所

境内の北東の奥まった静かな場所にあります。

開山堂

唐招提寺の開山堂

鑑真の「御身代わり像」が祀られています。

「御身代わり像」は奈良時代の製法を忠実に踏襲して鑑真和上像を模造したもので、過去に実施した様々な修繕の際に得られた知見を活かして彩色も再現しています。国宝の鑑真和上像は年に数日しか公開しないため、それに代わって毎日参拝してもらう目的で製作されています。

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