酒とうどんと御朱印の日々

うどんを食べて感動するという経験をしたい方は、サンライズ瀬戸に乗って香川に行きましょう

〖坂出〗怪しさいっぱいの山下うどんは麺も出汁も完璧だった

坂出の山下うどんは香川県内でも数少ない薪を使用して大釜でうどんを茹でる店です。川の土手沿いにある怪しさいっぱいの店で食べたかけうどんは麺も出汁も完璧でした。

讃岐うどんの魅力は「怪しさ」

讃岐うどんの魅力は数多くあります。うどんそのものの美味さに加えて値段の安さ、早さ、店ごとの味の違い、食べ方の違い等々、様々な要素が挙げられますが、香川でなければ体験できないような店のロケーションや店構えというのも大きいのではないかと思います。

郊外の田んぼの中に突然出現する古びた木造建築、讃岐山脈の麓の谷を流れる川沿いに位置する「米穀店」、地元タウン情報誌の編集者ですら「納屋」と間違えた店、住所でも電話番号でも検索できず近隣の小学校を目標にたどり着いた木造2階建ての「食料品店」。どの店もこれは普通ではないぞという「怪しさ」で一杯であり、そこでは「これぞ香川のうどん」という満足感を味わうことができます。

怪しさでいっぱいだった坂出の山下

香川県の中部を流れる綾川

「山下」という名のうどん店は国分寺・坂出・善通寺と香川県内に3店あり、その中でも坂出の「山下」は香川県の中部を流れる綾川の土手沿いにある印象的なロケーションの店です。創業は1959年で、薪で炊く大釜で茹でる麺と伊吹島産イリコを使用した出汁で知られています。

土手から下りた場所にある山下

土手から下りた場所に店があるというのは「なかむら」と同じです。「客が裏の畑に行って自分でネギを抜いて刻む店」として知られるあの有名店と同じ怪しい雰囲気が漂っており、これだけでワクワクしてくるものがありました。

現在では数少ない薪を使用する店

積み上げられている薪

店の脇に薪が積み上げられているのは「やまうち」と同じです。太いうどんは中心部まで均等に火を通していくのが大切なポイントで、薪の強力な火力を使うと中心までバランスよく茹で上がるそうです。

2006年に公開された讃岐うどんをテーマとした映画「UDON」では「うどん屋を探すなら煙突を探せ!」というセリフが登場します。昔はそれだけ大釜で薪を利用してうどんを茹でるのが当たり前だったようですが、現在そのような店は私が調べた範囲では香川でも坂出の山下とやまうちうどんだけのようです。

麺も出汁も完璧なうどんだった

店の入口

建物の奥まった場所にあるこちらが入口です。内部は思ったよりも広く、厨房と客席が同じ空間にあるような印象を受けました。こういう店によくあるようにメニューは「かけうどん・そば」「釜あげ」「ざる」のみ。麺を湯煎して温めるのはやってくれますが、かけの出汁は自分で温・冷を選んで入れます。

かけうどんの小

かけうどんの小で、もう見るからに優しそうなうどんです。

モチモチした麺の表面はツルツルしており、太麺でありながら柔らかさと弾力があり、のど越しも最高です。出汁は色も味も香りも濃厚で、太麺とよく合っていました。麺も出汁も完璧なうどんだったと思います。

後で知ったのですがこの店の名物は芝えびのかき揚げなのだそうで、皆様はぜひ味わってみてください。

お金は食べ終わって食器を戻す際に払います。自己申告なので正直に言いましょう。

山下うどん

香川県坂出市加茂町杉弘147-1

0877-48-1304

営業時間8:30~14:00

定休日 月曜日

◆善通寺の山下うどん

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◆ロケーションがそっくりだった「なかむら」

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◆大釜で薪を使ってうどんを茹でる「やまうちうどん」

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