妙蓮寺は東急東横線の駅名となっている何かと鉄道に縁のある寺院で、八種類の御朱印はすべて美しい花の絵が印象的でした。
八種類の御朱印は美しい花の絵が印象的
御朱印所
御朱印は本堂左手の寺務所でいただけます。
この日は八種類の中から選ぶことができました。
志納金は「お気持ちで」賽銭箱の中に入れます。
御朱印
「黄花秋桜」を選びました。美しい花の絵が印象的です。
妙蓮寺の由緒
妙仙寺と蓮光寺から一字ずつとった妙蓮寺
東急東横線の駅名として知られる妙蓮寺ですが、創建は1350年で現在の東神奈川駅付近で妙仙寺と称していました。
地元の篤志家であった波木井善太郎は池上本門寺の第3祖である日輪上人の熱心な信徒で、
上人が当時住んでいた鎌倉の妙本寺から池上本門寺へ行き来する際の宿として草庵をつくり、さらに寺として開山したと伝えられています。
明治41年になると横浜鉄道臨港線(現在のJR横浜線)の引き込み線敷設工事に伴い現在の場所に移転します。当時この地には蓮光寺がありましたが、檀家も少なく不便な地にあることもあって維持困難な状況となっていました。そのため両寺の住職と檀信徒があいはかって一寺とすることで話がまとまり、明治43年に妙仙寺と蓮光寺から一字ずつとって妙蓮寺と改め、現在にまで至っています。京都に本門法華宗大本山の妙蓮寺がありますが、こちらとは何の関係もありません。
何かと鉄道に縁のある妙蓮寺の歴史
JR横浜線の付設に伴い東神奈川から移転してきた妙蓮寺ですが、大正15年になると今度は東京横浜電鉄(現在の東急東横線)が境内を通過する計画となりました。当時の住職であった日偉は再度の移転を嫌って境内の軌道敷設に同意して土地を無償で提供し、その代わりに妙蓮寺前駅が誕生します。
妙蓮寺前駅は昭和6年に妙蓮寺駅に改称しますが、駅前の一部は今も寺の土地のままとなっています。
駅名になった寺院
アクセス
交通
東横線妙蓮寺駅徒歩1分
地図
妙蓮寺の境内
境内は妙蓮寺駅すぐ脇の踏切に面しています。
山門
朱塗りの山門は池上本門寺の山門を模したものです。
鐘楼
本堂
昭和44年に建てられました。向かって左側の小鐘は蓮光寺より伝わるもので、1735年作です。
「菊池の滝」
本堂右手から境内周辺にかけて四季の移り変わりを味わうことができるよう庭園が設けられており、かつての地名にちなんだ「菊池の滝」(くくちのたき)という名の落差4mの滝があります。(中央の木々の奥にあります。)
神明地蔵尊
山門のすぐ右脇に位置しています。
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