祐天寺では3種類の繊細な書体の御朱印を頂けます。(直書きはそのうち1種類)江戸中期の姿をそのまま残した貴重な文化財で満ちており、境内には様々な見どころがあります。
御朱印は3種類で繊細の極み
御朱印所
御朱印は本堂向かって右側の寺務所でいただけます。
御朱印帳に直書きする「南無阿弥陀仏」と「累塚」の2種類に加え、祐天上人の名号のスタンプ御朱印の3種類あります。
受付時間 9:15~16:00
志納金300円
御朱印
今回は南無阿弥陀仏の御朱印のみ頂きました。
過去に頂いた御朱印
平成30年9月5日付です。
アクセス
目黒区祐天寺1・2丁目に祐天寺はない
祐天寺は寺名としてより東急東横線の駅名、あるいは東京都目黒区の地名として知られているように思います。
当然のことながらお寺としての祐天寺に由来した名前ですが、目黒区の祐天寺1丁目・2丁目には祐天寺はありません。
交通
東横線祐天寺駅徒歩約9分
地図
江戸時代の姿をそのまま残す寺社
境内の見どころ
祐天寺は江戸時代の高僧であった祐天上人の像を本尊として祀った寺院です。祐天上人は目黒に常念仏の道場を建てることを常に願っていたことから、死後弟子の祐海が同じ目黒にある善久院を利用して1718年に建立したのが祐天寺です。1894年の火災により本堂を失うものの、創建時の姿をそのまま伝える建物を数多く残しています。
表門
祐天上人の100回忌である1817年に建てられたものです。この辺りの幹線道路である駒沢通りに面しています。
仁王門
1735年に5代将軍綱吉の養女であった竹姫より寄進されたもので、何度か修理が行われていますが創建当時の姿を現在まで残しています。
正面の両脇に仁王像が安置されている他、要所要所に細かな彫刻が施されており、決して見飽きるということがありません。
地蔵堂
1788年に建立され、1800年に増築されて現在に至っており、1797年に松本から遷座してきた地蔵菩薩坐像を祀っています。
阿弥陀堂
1724年に竹姫より寄進されたもので、仁王門と同様に創建時の姿を今に伝えています。
五社稲荷
祐天上人が出家を決意した際に白狐が鳴いたということから、上人の守護神として稲荷神社を祀っています。
鐘楼堂
六代将軍家宣の十七回忌追福のため1729年に正室の天英院から寄進されたものです。
本堂
創建時の本堂が1894年に焼失したため、1898年に境内にあった将軍家代々の御霊殿を新本堂として曳き移してきました。
仏舎利殿
2017年に建立された最も新しい建物で、釈迦の遺骨が納められています。
累塚(かさね塚)
江戸時代に婿によって川に突き落とされて死んだ累(かさね)という女性の怨霊を祐天上人が鎮めたという伝説は歌舞伎や講談の演目となりましたが、そのうちの一つである舞踏劇の上演が成功したことを記念して1926年に建てられました。
創建時の姿を未来まで保存するため最新の対策
祐天寺の主要な建物には免振工事が施されています。
建物全体を持ち上げ、地盤との間に免振装置を設置したもので、地震の際に車のサスペンションのように揺れを吸収することにより建物に伝わる力は通常の1/3~1/5となります。これによって寺院を災害から守って未来永劫保存する事が可能になりました。
大地震の際は地面に対して最大45cm動いて揺れを吸収します。
しかし最も貴重な建物と思われる仁王門に設置されていないのは難しい問題があったりしたのでしょうか。
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