「知多」はサントリーの知多蒸留所の原酒だけで製造したシングルグレーンウィスキーで、爽やかな甘さが特色となっています。いろいろな飲み方を試してみましたが、ハイボールが最もよかったと思います。
グレーンウィスキーとは
ブレンデッドウィスキーはモルトウィスキーとグレーンウィスキーをブレンドしたもので、モルトウィスキーが大麦の麦芽を発酵させて蒸留するのに対し、グレーンウィスキーはトウモロコシ、小麦などの穀類と麦芽を原料として発酵・蒸留したものです。
サントリーの場合は山崎蒸留所や白州蒸留所でモルトウィスキーを製造し、知多蒸留所でグレーンウィスキーを製造しています。
同一の蒸留所の原酒だけで製造したシングルモルトウィスキーは市場にも数多く出回っており、モルトウィスキーにはスコッチ特有の力強いイメージがありますが、一方のグレーンウィスキーに対しては「味を調える」という程度の意識しかなく、正直言ってどのようなものか全くイメージがありませんでした。
実際のところ風味が軽く「サイレントスピリッツ」とも呼ばれているようで、グレーンウィスキーだけを商品としたものはほとんどないようです。
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大変に珍しいシングルグレーンウィスキー
知多はサントリーの知多蒸留所のグレーンウィスキーだけで製造したシングルグレーンウィスキーで、大変に珍しいものであることは間違いないようです。
原材料に「モルト」表記がありますが、原料の穀物に大麦麦芽を少量添加して糖化・発酵させているためであって、モルトウィスキーをブレンドしているわけでは決してありません。
平成27年9月販売開始ということで酒屋の店頭に並んでいるのは随分と前から気付いていましたが、値段の関係もあって今回初めて飲んでみました。
缶詰は保存性も高く、デザイン性からお祝いとしても人気があります
ストレート
色が薄く琥珀色というよりどちらかというとシャンパンゴールドといった雰囲気です。モルトとは全く違った味わいで、ウィスキーではなく「アルコール」を飲んでいるという印象です。酸味に近い苦みを感じました
ロック
ほんのりドライでうっすらほろ苦という印象です。
水割り
次いで水で割ります。
合わせる水は横浜市の水源のひとつである道志川の清流水を詰めた横浜市オフィシャルウォーター「はまっ子どうし The Water」です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
柔らかくて強い味わいで、ほんのりミントドライという印象です。アルコールからウィスキーになってきたように感じました。
ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)
厚みも重量感もないアルコールです。
ハイボール
上戸彩さんのCMで有名なソーダストリームでつくった私好みの炭酸水を使用します。
もともとの甘さに炭酸の酸味や苦みが加わって味が深くなり、全てのバランスが取れた理想的な味わいになりました。グレープフルーツそのものという印象です。
〖必見〗「ソーダストリーム」で完全に自分好みの炭酸水をつくってみた - 酒とうどんと御朱印の日々
ハイボールが最もおススメ
これまで飲んできたブレンデッドウィスキーやモルトウィスキーとは全く違う、まさに「アルコール」でした。様々な飲み方を試しましたが、私としてはハイボールが最もおススメであるように思います。
まずはご自身でそのままお召し上がりください。ウィスキーにぴったり!
★未成年の飲酒は法律で禁止されています。飲み過ぎには十分に注意しましょう
◆秩父が世界に誇るイチローズモルト
◆ジャパニーズウィスキーの最高峰であるブラックニッカスペシャル
◆サントリーの象徴はやはり角瓶