困ったときこそ酒と神様

日産スタジアムや東京ドームが浅草寺・増上寺なら神宮球場は法隆寺のようなものです。こういう建物は残さなければいけません。

〖飲み方〗アードモア レガシーは粗削りな超個性派モルトだった

スコッチウィスキーのアードモア レガシーは「ティーチャーズ ハイランドクリーム」のキーモルトです。飲んでみると粗削りな超個性派モルトで、大変にうまいウィスキーでした。

「ティーチャーズ」のキーモルト

アードモア レガシーはスコットランド北部のアードモア蒸留所で製造されたシングルモルトウィスキーです。蒸留所の創業は1898年で、あの「ティーチャーズ」を開発したウィリアム・ティーチャーの息子であるアダム・ティーチャーによって建てられました。

父のウィリアムが「ティーチャーズ ハイランドクリーム」を完成させたのが1863年で、ウィリアムの死後はアダムがウィスキー事業を後継します。その後事業がますます発展したため、生産量を確保するために新たに原酒の供給先を確保することが必要になり、そこで自社初のモルトウイスキー専門の蒸留所を設立したことがアードモア蒸留所の始まりです。

ちなみに蒸留所が位置している場所は地理的にはハイランドとスペイサイドの境目のような場所ですが、蒸留所の職人たちはハイランドモルトであることを主張しているそうです。

シングルモルト市場に出てこない「カルトウィスキー」

アードモアは現在でもティーチャーズのキーモルトで、「ブレンデッドに使うことを前提に生産されたモルト」であったことから当初はシングルモルト市場に出てくることがほとんどなく、「カルトウィスキー」とまで呼ばれていました。現在ではシングルモルトウィスキーとしても製造・販売され、2016年に新商品として登場したのがアードモア レガシーです。

アードモアレガシー

麦芽の発芽を止める際にピートで燻して乾燥させるのがスコッチウィスキーの特色ですが、アードモアレガシーではピーテッド麦芽とノンピーテッド麦芽を配合して使用しており、これにより優しく柔らかな味わいになることを目指しています。

また貯蔵・熟成に際しては一般的な樽の1/4の大きさしかない「クォーターカスク」と呼ばれる小樽を使用しているのもアードモアの特色です。原酒と樽が接する面が増えれば熟成が早まるのですが、経済性の点で問題があるため今では使われることは稀なのだそうです。

ストレート

ストレート

「ノンピーテッド麦芽を配合して優しく柔らかな味わいになることを目指した。」ということですが、味も香りも十分すぎるほどスモーキーであり、それに加えてスパイシーな味わいでした。

ハイランドモルトのアードモアはどの解説を見ても「使用しているピートはミズゴケを含まないので、アイラモルトのような潮の香りやヨード臭はない」と書かれていますが、私はスパイシーさの奥に潮の風味も感じました。

ロック

ロック

スモーキーさは相変わらずですが、隠れていた甘さも感じられるようになりました。潮の風味もまだ残っています。

水割り

水割り

次いで水で割ります。合わせる水は秩父山系の天然水です。

トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)

トワイスアップ

柔らかなスモーキーさで大変に飲みやすくなりました。甘さもありますが、それ以上に辛さが目立ちます。

ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)

ハーフロック

サラサラな口当たりとなり、スパイシーさが消えてスモーキーな部分だけ残りました。

ハイボール

渡部建さんのCMで有名なソーダストリームを使用してつくった完全に私好みの炭酸水を使用します。(最近再び見るようになった)

ハイボール

炭酸の甘味・酸味にウィスキーのスモーキーさが加わり、不思議なことに柑橘系の味わいになりました。

ソーダストリームに関し詳しくはコチラから

〖必見〗「ソーダストリーム」で完全に自分好みの炭酸水をつくってみた - 酒とうどんと御朱印の日々

粗削りな超個性派モルトで大変にうまい

ティーチャーズは洗練されたスモーキーさが特徴のブレンデッドウィスキーですが、ベースとなっていたのは粗削りな超個性派モルトでした。ストレートかトワイスアップがお勧めですが、ハイボールにした時の思いがけない変化も魅力的です。

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