川越の蓮馨寺(れんけいじ)では芸術的な直書き御朱印を頂けます。撫でると病気が治ると言われるおびんずる様のご利益が有名です。
墨が濃かった蓮馨寺の御朱印
御朱印所
蓮馨寺の御朱印は本堂である呑龍堂の左手にあります。
こちらでは呑龍上人と小江戸川越七福神の福禄寿の2種類の御朱印を頂けます。
志納金:呑龍上人 500円(直書き)
福禄寿 300円(書置き)
御朱印
墨が濃すぎてはさみ紙が張り付いてしまいました。コロナ禍が一段落したにもかかわらず未だに書置き御朱印が多い中、直書きで頂けるのは感激です。
過去に頂いた御朱印
平成20年5月1日付です。
代々高僧を住職としてきた蓮馨寺の由緒
蓮馨寺の創建は1549年とされています。川越城主の母である蓮馨大姉が安らぎの場を民衆にもたらすべく建てた寺で、後に増上寺の第十世法主となる感誉存貞(かんよぞんてい)上人を開山として迎えました。また後の住職の源誉存応上人は増上寺第十二世となり、その際に徳川家康と増上寺を結びつけたことで知られています。
江戸時代になると関東十八檀林の一つとなり、葵の紋所が許された幕府公認の僧侶養成機関として多くの学僧を育てました。
現在中央通りの向かい側に位置する川越熊野神社は1590年に二世住職の然誉文応が紀州熊野から勧請したもので、明治になって神仏分離令が出されて独立するまで蓮馨寺の境内に位置していました。
蔵造りの街並みが出来上がるきっかけとなった1893年の川越大火により鐘楼及び手水舎を除いて境内は全勝してしまい、現在のお堂はその後再建されたものです。
アクセス
交通
東武東上線川越市駅徒歩約18分
西武新宿線本川越駅徒歩約5分
地図
近隣で楽しめるうどんとラーメン
おびんずる様が印象的な境内の見どころ
山門
江戸時代に幕府公認の僧侶養成機関として多くの学僧を育てた関東十八檀林の一つであったことをしのぶものとなっています。
鐘楼
1893年の川越大火の被害を逃れた建物で、毎日15時に、きっちり18回鐘をついています。時の鐘ではなく人々の幸せを願って撞いているとのことです。
手水舎
1893年年の川越大火の被害を逃れた建物です。欄間の彫刻が見事です。
呑龍堂(本堂)
蓮馨寺の本堂で本尊の阿弥陀如来と子育て呑龍上人像を祀っています。
呑龍上人は源誉存応上人の直弟子で、以前より各地をめぐってはあらゆる困りごとをたちまちのうちに解決し、多くの人々を幸せにした生き仏とされ、現在でもあらゆる願いを叶える祈願所として善男善女を集めています。
蓮馨寺では毎月八日は縁日(呑龍デー)で、境内では各種出店、伝統芸能や辻講釈(宝井琴梅師匠)が繰り広げられます。
おびんづる様
呑龍堂の前に祀られています。釈迦の弟子で、寺の中にとどまらず、インド各地を巡り、人々を救うよう命ぜられたといわれています。参拝者がその体を触ると病気が治り、頭を触ると頭が良くなるといわれています。
蓮馨寺のおびんづる様は大勢の人に撫でられるため、25年に一度の頻度で塗り替えが行われています。
福禄寿
呑龍堂の横で小江戸川越七福神の福禄寿を祀っています。
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