藤沢の皇大神宮では御朱印の初穂料が「お気持ちで」で尚且つ「お釣りは出ません」という事なので、御朱印をいただく際は事前に財布の中身のチェックが必要です。(両替ができる自販機まで少々距離がある。)平安時代からの歴史を持つ神社で、伊勢神宮とも関係がありました。
御朱印は「お気持ちで」ただしお釣りは出ない
御朱印所
御朱印は拝殿向かって右側の社務所で頂けますが、このような掲示がなされていました。財布の中身をチェックすると紙幣の他は250円しかありません。
千円札を崩すため真夏の刺すような強烈な日差しのもと自販機を求めて彷徨うことになり、ようやく見つけた自販機は一の鳥居のさらに先にありました。
ここで水分補給を済ませてから再び御朱印所へ向かいました。
御朱印
しっかりとした書体の御朱印を頂きました。
平安時代後期に伊勢神宮に寄進された荘園だった
皇大神宮は奈良時代に神社が創建されて以来、相模国土甘郷(とがみごう)の集落の中心であり続けた歴史のある神社です。
この場所はもともと808年に創建された石楯尾神社の敷地でした。後に相模国土甘郷の総社に列せられ、相模国土甘郷総社神明宮と称されるようになります。
平安時代後期にこの辺りは相模国の住人である鎌倉景政によって荘園として開発されました。当時の荘園領主たちは圧迫を加えてくる国司や他の領主から土地を守るため、荘園を有力者に寄進してその保護を受けましたが、この地は伊勢神宮に寄進されて大場御厨と呼ばれました。
ちなみに鎌倉景政とは眼に矢が刺さってもひるまず相手を倒したということから、鎌倉の御霊神社に祀られている鎌倉権五郎景政のことです。
アクセス
交通
江ノ島線藤沢本町駅徒歩約13分
地図
周辺の寺社
皇大神宮の境内
藤沢駅方面から向かうと鎮守の森の裏側に出ることになります。そのため玉垣に沿って迂回しなければなりません。
二の鳥居
参道に横から割り込むようなかっこうになります。
社号標
「相模国土甘郷総社皇大神宮」と書かれています。
三の鳥居
うっそうとした森に包まれています。
皇大神宮の敷地は約3300坪の広さがあり、多様な木々がうっそうと茂っていて、昔は烏が群棲していました。そのためこの鎮守の森は「烏森」と呼ばれ、神社は「烏森神社」とも呼ばれていました。
社殿
御神木
境内社
豊受の宮・恵比寿の宮
左が豊受の宮、右が恵比須の宮です。豊受の宮とは伊勢神宮外宮の豊受大神宮のことでしょうか。
山王社
豊受稲荷神社
稲荷神社
伊勢の宮
石楯尾神社
石楯尾神社以外どのような経緯でここに祀られるようになったか全くわかりませんでしたが、伊勢とか豊受とかあるように伊勢神宮と関係が深かったことは十分にわかりました。
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