夏の出羽三山神社では2か所で直書き御朱印を頂けます。JR東日本のCMでも使用された場所で、山内には様々な見どころがありました。
- 2ヶ所で頂く直書き御朱印の魅力
- オリジナル御朱印帳
- 「生まれかわりの旅」として人気
- 全山が神々しさで満ちていた
- アクセス
- 随神門周辺の見どころ
- 表参道杉並木の見どころ
- 羽黒山山頂の見どころ
- このブログのイチオシ記事
是非こちらもご覧ください
2ヶ所で頂く直書き御朱印の魅力
出羽三山神社の御朱印は冬季には羽黒山頂のみでしたが、夏季は随神門と三神合祭殿の2か所で頂けます。
随神門
御朱印所

御朱印所は随神門向かって左手の案内所です。こちらでは羽黒山五重塔と天地金神社の2種類の御朱印を頂けます。
受付時間 8:45~16:30
初穂料 500円
御朱印


羽黒山五重塔(上)は直書きで天地金神社(下)は書置きです。
三神合祭殿
御朱印所

三神合祭殿の御朱印所は拝殿の右手にあります。

こちらでは出羽三山神社の直書き見開き御朱印に加え、末社の御朱印も3種類頂けます。出羽三山神社は直書き、末社は書置きのみです。
受付時間 8:30~16:45
初穂料 500円
御朱印

そんじょそこらの寺社では到底太刀打ちできないような、品格と力量を感じさせられる御朱印です。
オリジナル御朱印帳

出羽三山神社では美しいデザインのオリジナル御朱印帳を扱っています。
サイズは大・小です。
価格 1200円~2000円
「生まれかわりの旅」として人気
出羽三山は山形県の中央にそびえる月山(1984m)・羽黒山(414m)・湯殿山(1500m)の総称で、六世紀に開山されたといわれています。
羽黒山が現世・月山が前世・湯殿山が来世という三世の浄土を表すとされており、出羽三山への御参りは現在・過去・未来を巡る「生まれかわりの旅」として江戸時代に人気となりました。
月山と湯殿山は積雪のため冬季は閉鎖されてお参りできなくなるため、出羽三山神社として羽黒山山頂に三神を祀っています。
全山が神々しさで満ちていた
今年の2月に雪深い境内を見てきたので、真夏の羽黒山はどうなっているか気になって再度お参りしてきました。
※2025年2月16日付記事と比較しながらご覧ください。極力同じ場所から写真を撮るよう努めました。
羽黒山の随神門から山頂までの参道は約2㎞の距離があります。両脇には国の特別天然記念物に指定された樹齢300年以上の杉並木が並び立っており、神社としては日本一の2446段の石段がその中を伸びていきます。
随神門をくぐって神橋を渡るとすぐに国宝の五重塔があり、石段を上がりきってゴールすると重要文化財の三神合祭殿が迎えてくれるのです。
全山が神々しさで満ちており、「いいものを見た」という気分になれました。そうなると「実は標高が低い」なんてどうでもよくなります。
精神的にも肉体的にも満たされて東京に戻ってみると、私が歩いたまさに同じ場所がJR東日本のCMで流されているではないですか。
アクセス
交通

羽越本線鶴岡駅より庄内交通バス「羽黒山頂行」で約36分、羽黒隋神門バス停下車。(東京から日帰りが可能です。)


羽黒山頂行は1番乗り場から発車します。行先はいろいろありますが、随神門までは全てのバスが行きます。

行先表示板は「月山」となっていますが、こちらに乗車してください。

山形県道47号鶴岡羽黒線をまたいで立つ大鳥居は2018年に建替えられた鋼鉄製で、高さ23.8m笠木の幅が31.6mあります。ここから伸びる坂を神路坂と呼び、いよいよ神域に入ります。

羽黒隋神門バス停の近くにトイレがあります。随神門をくぐると山頂までないので、ここで済ませておくようにしましょう。
地図
東北で頂いた御朱印(記事は下に続きます)
随神門周辺の見どころ
案内図

社号標・鳥居

天地金神社

2月に来た際にも気になっていたのですが、あまりの雪深さに近づくことを断念したお堂です。神仏混交の時代だった1779年に再建された建物で、もともとは「元三大師像」を本尊として祀る大師堂でした。

明治の廃仏毀釈により荒廃していたものを1963年に修復し、須佐之男命を祀る神社として再建しました。
随神門

初め仁王門として1695年に秋田矢島藩主より寄進されたもので、明治の神仏分離の際に随神門に改めました。

随神門をくぐると最初は下りになります。雪が積もっていないので滑る心配がなく、楽に下ることができました。
神橋

境内を流れる祓川に掛かる橋です。

かつて出羽三山をお参りする人々は必ず祓川の流れで身を清めました。
須賀の滝

この日は水が流れていませんでした。
羽黒山の爺杉

推定年齢1千年以上で、根回り10.5m・幹囲8.25mあります。

羽黒山で最大かつ最古の巨木です。
羽黒山五重塔(国宝)

14世紀後半に再建された東北で最古の塔で、高さは29,9mです。

彩色等を施していない素木の塔で、京都や奈良の優雅な塔と違って力強さが前面に出ています。

雪の重みに耐えるためなのか、せり出した軒を支えるための組物は太くてガッチリしていました。
表参道杉並木の見どころ
隋神門から始まる表参道は約2㎞の距離があり、「一の坂」「二の坂」「三の坂」という三か所の急坂を攻略しなければなりません。雪の無い夏は滑落する心配はありませんが、2446段の石段を上がるのはやはり大変でした。
一の坂

前回見落としていた石碑がありました。


2月に来た時は雪が壁のように見えましたが、今回は落ち着いていられます。白一色だった場所が空気まで緑になったようです。

もともと二本の別々の杉であったものが成長して太くなるにつれて根が絡み合い、一つの根から生えたように見えることから「女夫杉」と呼ばれています。

一の坂を上がりきると道はしばし平坦になります。雪が積もっていると真っ平に思えた場所も、実際は微妙な坂になっていました。
二の坂

平坦な道を進むと参道脇に「二の坂」と刻まれた石碑が出現します。

2月の写真と比較してみると、恐らく赤線の部分まで雪が積もっていたと思われます。

羽黒山の表参道の中で二の坂は最も長くて傾斜が急であり、夏でも上がるのは大変でした。よくもまあ、こんな場所を真冬に長靴だけで上がったものです。

二の坂茶屋が見えてくると二の坂もあと少しです。

2月には閉鎖されていた二の坂茶屋が7月は開いています。


力餅と抹茶も捨てがたかったのですが、かき氷(みぞれ)を選びました。

JR東日本のCMにおいて、「生き返ったぁーッ!」と叫んだスーさんとハーさんが見ていた景色です。随神門のあたりでは空気はまだモワッとしていましたが、二の坂茶屋では爽やかさを感じることができました。

二の坂茶屋を過ぎるとしばしの間だけ道が平坦になります。
三の坂

いよいよ最後の三の坂です。

2月の写真と比較してみると、恐らく赤線の部分まで雪が積もっていたと思われます。

ちょうどこの辺りが一番体力的にきつかったように思います。これまで神社の石段で他人に抜かれたことなど無かったのですが、明らかに私よりも高齢のご婦人に並ぶ間もなく抜かれて凹みました。

遠くに何やら朱色の鳥居らしきものが見えてきました。

羽黒山山頂に到着です。

扁額には「羽黒山」と記されていました。
羽黒山山頂の見どころ

2月に来た時には除雪されている車路以外は完全に雪に埋まっていて、このあたりは一歩足を前に出すたびに膝までもぐっていました。
三神合祭殿(重要文化財)

1818年に主として杉材を使用して建てられており、一棟の内に拝殿と本殿がある独自の建築様式です。

高さ28m・桁行24.2m・梁間17m・屋根の厚さ2.1mという豪壮な建物で、月山・羽黒山・湯殿山の三神が一か所に合祀されているところから三神合祭殿と呼ばれています。


正面中央に月山神社、左に湯殿山神社、右に出羽神社の額が掲げられています。

精密な彫刻が見事でした。


梁の上から何かが眼光鋭く見下ろしています。不審者を見張っているのでしょうか?
堂内に入ると正面に「三神合祭殿」と記された巨大な扁額が掲げられ、その両脇に「竹林の七賢」を思わせる場面を描いた彫刻がありました。社殿の規模の大きさとして日本でも屈指のものだと思います。
鐘楼と大鐘(重要文化財)

鐘楼は1618年に再建されたもので、山内では五重塔に次ぐ古い建物です。梵鐘は1275年の刻銘があり、東大寺・金剛峰寺に次いで古さと大きさです。
鏡池

古来より多くの人々により奉納された銅鏡が埋納されたことから鏡池といいます。年間を通しほとんど水位が変わらず、神秘な池として人々の信仰を集めてきました。

2月に来た時はこんな場所に池があるなんて全く気付きませんでした。

三神合祭殿は池越しに見る姿が最も美しいように思います。

春から夏にかけての期間、鏡池周辺に希少な渡り鳥である「アカショウビン」が育鵜の為に飛来するそうです。「祈りの場」と自然観察の棲み分けのため、今年から野鳥撮影に対して撮影区域が設けられています。
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