大國魂神社の御朱印は直書きで伝統と格式を感じられる書体です。厄払いのご利益で知られた神社で 、GW恒例の「くらやみ祭り」当日にお参りしました。
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伝統と格式を誇る直書き御朱印
御朱印所
御朱印は通常では拝殿向かって左手奥の社務所で頂けるのですが、くらやみ祭り期間中であったことから臨時の頒布所が設けられていました。
受付時間9:00~16:30
初穂料500円
御朱印
コロナ禍では書置きとなっていた御朱印が直書きに戻っていました。伝統と格式を感じられる堂々とした書体です。
過去に頂いた御朱印
まだコロナの影響が残っていた2022年(令和4年)8月14日付で、この時は書置きでした。
2017年(平成29年)9月21日付で、この時期は直書きでした。
1900年の歴史を誇る神社
大國魂神社の創建は約1900年前の111年とされています。645年の大化の改新以降この地に国府が置かれ、駐在する国司が管内の祭典を行う都合上、秩父神社やさいたま市の氷川神社といった武蔵国の主要神社六社を合祀したことが起源とされています。これにより大國魂神社は「武蔵総社」と呼ばれるようになりました。
武蔵の国の一之宮から六之宮までの全ての神を合わせた格式の高い神社であることから源氏や北条氏、足利氏といった武家の崇敬を受けてきました。
1590年に江戸に入った徳川家康は武蔵国の総社であったことから殊に崇敬の誠を尽くし、社領五百石を寄進した上に社殿及びその他の造営に心力を注ぎました。
大國魂神社の例大祭「くらやみ祭り」
くらやみ祭りは毎年ゴールデンウイーク期間に開催される大國魂神社の例大祭で、4月30日の品川海上禊祓式から5月6日の神輿還御までの7日間にさまざまな神事が行われます。5月5日の神輿発御では18時の花火の合図とともに6張りの大太鼓が打ち鳴らされ、8基の神輿が提灯の灯りに導かれて渡御されます。
古来神様のように貴いものは直接見る事を憚られており、かつては神輿の渡御は街の明かりを全て消した暗闇の中で行われたといいます。そこから「くらやみ祭り」という名前になりました。
長い伝統と格式を誇る祭りで、期間中は約70万人の人出で賑わいます。
アクセス
交通
京王線府中駅徒歩約5分
南武線・武蔵野線府中本町駅徒歩約5分
地図
周辺の寺社(記事は下に続きます)
くらやみ祭り開催中の境内
お詣りしたのはくらやみ祭りフィナーレ直前で、境内には多くの露店が立ち並び、大勢の人出で賑わっていました。フェンスで囲われている施設が多かったのにはそのような事情かあったからかもしれません。
社号標と大鳥居
大鳥居は高さ10m、重さ95tで、御影石製では日本一とされています。
参道
宮乃咩神社
演芸や安産の神として崇敬されており、源頼朝も妻である北条政子の安産を祈願した神社です。
お産が軽くなるよう、ここでは柄杓の底に穴を開けて奉納します。
随神門
2011年に改築されたもので、くらやみ祭で神輿や太鼓がスムーズに出入りできるようまず間口と高さを決めてから全体の設計がなされました。
鶴石と亀石
隋神門の両脇にあります。江戸時代の絵にも描かれているもので、パワースポットとして紹介されたこともあります。
鼓楼
時刻を知らせるための施設で、寺の鐘楼に対し神社では太鼓を置いたため鼓楼と呼ばれました。
中雀門
1969年に建替えられたものです。
拝殿
現在の拝殿は1885年(明治18年)に改築したもので、その後1978年(昭和53年)に改修されました。
徳川家康が慶長年間に社殿を造営した際には拝殿と本殿の間に幣殿がありましたが、改築後は拝殿と幣殿が一体となった。
本殿
江戸四代将軍家綱の命により1667年に建てられたもので、社殿三棟を横に連結した構造となっています。
中殿に大國魂大神・御霊大神・国内諸神、東殿に一之宮~三之宮、西殿に四之宮~六之宮を祀っています。
大國魂神社は本殿周辺が面白い
大國魂神社の場合は本殿周辺に個性的施設が半円を描くように点在しており、ただ拝殿でお参りしてそのまま帰ってしまうのはあまりにももったいないと思います。
松尾神社
武蔵国の醸造家の懇請により京都の松尾大社より勧請された、醸造の守護神です。
御神木の大銀杏
樹齢約1000年と伝えられており、幹の周囲が8.6m・樹高20.3mの巨木です
ちなみに大國魂神社の境内には松の木が一本もなく、また植樹してもすぐに枯れてしまうといわれています。また府中では正月の門松にも松を使わない習慣が残っています。
住吉神社・大鷲神社
末社の大鷲神社の例祭である酉の市は毎年11月の酉の日に開催され、多くの露店で「縁起熊手」を売る賑わいは年末の風物詩となっています。大國魂神社の酉の市は浅草の鷲神社・新宿の花園神社と並び関東三大酉の市と呼ばれています。
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