下鴨神社として知られる加茂御祖神社の御朱印は6種類で、京都の神社らしい優雅な書体です。紀元前に誕生していたという歴史のある神社で、「みたらし団子」の由来となった境内には数多くの見どころがあります。
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優雅な書体の御朱印が6種類
御朱印所
下鴨神社の御朱印は社殿向かって右手の受付所で扱っています。
御朱印は通常御朱印の他に特別御朱印や摂末社の御朱印等、合計で6種類頂けます。通常御朱印は直書きのみでそれ以外は書置きのみのようです。
受付時間 9:00~17:00
初穂料 500円
御朱印
今回は通常御朱印のみ頂きました。京都の神社らしい優雅な書体で、直書きはやはりありがたいものです。
オリジナル御朱印帳
下鴨神社のオリジナル御朱印帳は3種類で、それ以外に全国一の宮巡り専用御朱印帳も扱っています。全て大型サイズです。
価格 2000円
「式年遷宮」を続ける格付け最上位の神社
京都の地図の右上、加茂川と高野川が合流して鴨川となるあたりに位置する加茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)は一般的には下鴨神社として知られています。加茂別雷神社(上加茂神社)と共に古代の豪族である加茂氏の祖先神を祀っており、この両社は「加茂社」と総称されています。京都三大祭りの一つとして有名な葵祭りはこの加茂社の例祭りです。
下賀茂神社の歴史は古く、紀元前70年に早くも瑞垣の修造がおこなわれたという記録があります。また周辺で実施された発掘調査で縄文時代の土器や弥生時代の住居跡がたくさん発掘されていることから、神社の創建はそれよりも古いと考えられています。
皇室から篤い崇敬を受け続けており、格付け最上位の神社とされる官幣大社、しかもその筆頭に置かれました。現在でも毎年5月に開催される葵祭に際して勅使が参向され、御祭文を賀茂社へ届ける重要な役目を果たしています。
平安時代には都である京都の総鎮護として山城国一ノ宮となるなど朝廷から篤い崇敬を受けるようになり、11世紀初頭には現在に近い姿に整備されました。応仁の乱の兵火により1470年に境内は全焼してしまいますが、1581年の建て替えにより平安時代の姿が再現されています。
21年を目安として社殿を造り変える「式年遷宮」を長く続けてきましたが、1863年の本殿建替え以降は建替えではなく修理を実施しています。
アクセス
交通
京都駅より地下鉄烏丸線北大路駅下車、市バス1系統・205系統下鴨神社前バス停下車。
京都駅より市バス4系統・205系統下鴨神社前バス停下車。
205系統は阪急京都線終点の四条河原町も通ります。
銀閣寺より
銀閣寺道バス停より市バス203系統河原町今出川バス停下車、徒歩約10分。
地図
式年遷宮を行う神社
境内の見どころと「みたらし団子」
境内図
糺の森
下鴨神社は加茂川と高野川の合流地点に発達した「糺の森(ただすのもり)」と呼ばれる厳選林の中に鎮座しています。
境内の御手洗池を水源とする御手洗川が参道に沿って流れ出ており、鴨長明がこの流れを見て「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」と記したとされています。
境内のあちこちに「御手洗」という名が登場しますが、これは全て「みたらし」と読み、後に「みたらし団子」の名前の由来となりました。
手水舎
舟形の磐座石に地中深くから湧き出た水が注がれています。
南口鳥居
相生社(あいおいのやしろ)
2本の木が途中から1本に繋がった「連理の榊」と呼ばれる神木があり、縁結びの神として有名です
楼門(重要文化財)
高さ約13mあります。1628年の式年遷宮により建替えられたもので、それ以降を解体修理により保存されています。
舞殿(重要文化財)
葵祭の際は勅使がこちらで御祭文奏上します。1628年の式年遷宮により建替えられたもので、それ以降は21年目ごとに解体修理を実施しています。
神服殿(重要文化財)
1628年の式年遷宮により建替えられたもので、こちらで夏と冬の神服を奉製します。また行幸の際に天皇の御座所となる「開けずの間」があります。
解除所
行幸の際にお祓いをする場所で、常設されているのは他に類を見ません。
橋殿(重要文化財)
1628年の式年遷宮により建替えられたもので、葵祭の際に御神宝を奉安する御殿であり、祭事の際に神事芸能を奉納する社殿でもあります。
御手洗川と輪橋(そりはし)
現在は渡れません。
細殿御所(重要文化財)
行幸の際の安在所となります。
井上社(御手洗社)
井戸の筒の上に祀られていることから井上と呼ばれています。
御手洗池
土用になると池の周辺や川の底から清水が湧き出てきます。その際の泡の形を団子にしたものが「みたらし団子」です。
国宝の東西本殿は見えない
中門(重要文化財)
1628年の式年遷宮により建替えられたもので、本殿への最初の祓所になります。
国宝の東西本殿は拝殿の奥にあり、どうしても見えませんでした。
言社(重要文化財)
本殿前には十二支の守り神として七つの社が祀られています。
各人の守護神としてそれぞれの干支の社にお参りします。
摂社河合神社
神武天皇の母神を祀っており、「美人の神様」として知られています。「方丈記」の作者である鴨長明はこちらの神職の家系だったと言われています。
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