鹿児島の和気神社では書置きの御朱印を頂けます。猪を守護神とする神社で近隣には大きな滝もあり、かつて坂本龍馬とお龍も新婚旅行で訪れた場所とされています。
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御朱印は書置き
御朱印所
和気神社の御朱印は社殿向かって右手の社務所で扱っています。
こちらでは3種類の書置き御朱印を頂くことができます。
受付時間 9:00~17:00
初穂料 300円~500円
御朱印
こちらでは最もオーソドックスな形式の書置き御朱印を1種類頂きました。「我独り天地に慙づ」と読み、「世の中の人がどうあっても、自分ひとりだけは天地に対して恥じることのないように正しい道を歩む」という和気清麻呂の決意を示しています。
不思議な時間軸の中で創建された神社
和気神社は奈良時代末期から平安時代にかけて活躍した和気清麻呂を祀る神社です。
岡山出身の清麻呂は内乱の鎮定に功績があったことから近衛将監に任じられるまで出世しますが、称徳天皇が寵愛していた怪僧・道鏡との争いの中で大隅国(現在の鹿児島)に配流されます。道鏡の失脚後に京都に呼び戻され、桓武天皇に平安遷都を進言するなど活躍しました。
1853年に薩摩藩第11代藩主島津斉彬がこの地を視察し、松を手植えします。そして周辺の遺跡調査をした結果、この地が和気清麻呂の配流地であることが確定しました。
1939年(昭和14年)に清麻呂の顕彰会ができて神社創建の請願を行い、1942年に創立許可が下ります。1943年に起工されて1945年12月に創建されました。
奈良時代末期に活躍した人物ゆかりの地を幕末に調査し、戦前に起工して戦後に完成したという、何とも不思議な時間軸の中で創建された神社です。
アクセス
バス停はすぐ近くありますが本数は極めて少なく、車がなければお参りが難しい場所のようです。当初は訪れるつもりはありませんでしたが、土壇場で空港からレンタカーを利用することとしたためお参りすることができました。
交通
鹿児島空港より車で約28分
日豊本線霧島神宮駅より車で約24分
霧島神宮より車で約40分
地図
鹿児島の寺社(記事は下に続きます)
猪が守護神の境内の見どころ
配流されて大隅国に向かう途中、清麻呂は道鏡の使者から命を狙われましが突然現れた白い猪の群れに助けられました。そのため和気神社では猪が守護神とされています。
大鳥居
猪小屋
近隣の妙見温泉観光協会が亥年に奉納した白い猪が飼育されていましたが、残念なながら死んでしまったようです。
手水舎
鹿児島の神社は龍の口から水が流れ出る様式が圧倒的でした。
狛猪
猪が守護神で神の使いでもある和気神社では、狛犬の代わりに雌雄一対の猪像が置かれています。ちなみに1899年(明治32年)の亥年に発行された旧拾円紙幣は表面に和気清麻呂の肖像、裏面に猪が描かれていました。
拝殿
本殿
記念碑
霧島は坂本龍馬とお龍が日本で最初の新婚旅行で訪れた場所とされており、そのことを記念する石碑が建てられています。
日本一の大絵馬
平成最後の年であった平成31年がちょうど亥年であり、和気清麻呂が大隅国に配流されて1250年の節目の年でもあることから製作されました。縦8.3m・横12.5mあり、畳約50畳分の広さです。
「新かごしま百景」第1位の犬飼滝
高さ36m・幅22mの滝は「新かごしま百景」の第1位に選ばれており、境内に隣接したような場所にあります。
滝のすぐ近くまで遊歩道が整備されていますが、そこまでたどり着くためには相当な高さを上り下りしなければならないことが予想されます。この日は猛烈に暑かったため、県道沿いに設けられた滝見台から見下ろすにとどめました。
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