鎌倉の安養院ではクッキリとした鮮やかな書体の御朱印を頂くことができます。北条政子が夫の頼朝の菩提を弔うために建てたという歴史のある寺で、境内はツツジやあじさいといった花の名所として有名です。※2017年5月14日作成。2024年6月23日改定。
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クッキリとした鮮やかな御朱印
御朱印所
御朱印は山門右手の社務所でいただけます。こちらでは御本尊(阿弥陀如来)・坂東三十三観音霊場・鎌倉三十三観音霊場・鎌倉二十四地蔵霊場・相模二十一箇所霊場の計5種類の御朱印を頂けます。
受付時間 8:00~16:30
志納金500円
御朱印
今回は本尊・阿弥陀如来の御朱印のみ頂きました。クッキリと浮かび上がってくるような鮮やかな直書き書体です。
過去に頂いた御朱印
2017年(平成29年)5月12日付です。
お寺と神社で御朱印帳を分けなくても「失礼」ではない
前回にお参りした際、御朱印所に興味深い書面が置かれていました。「神社とお寺の御朱印は分けておいた方がいいのですか」という問い合わせに「特にきまりはありませんが、分けると整理に便利です。」と回答しています。歴史上「神仏習合」で仏教と神道は融合していた時代が長く、同一の御朱印帳でも「失礼」にはあたらないという内容です。
アクセス
交通
横須賀線鎌倉駅徒歩約12分
地図
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境内の見どころ
北条政子が源頼朝の菩提を弔うため1225年に建てた長楽寺が安養院の前身となっています。七堂伽藍が建つような大寺院でしたが、1333年の新田義貞による鎌倉攻めにより焼失しまい、同じく焼失した善道寺の跡地である現在の地に移され、政子の法名から安養院という名前となりました。
1680年に安養院は再び焼失しますが、頼朝の家臣であった田代信綱が建立していた田代寺の観音堂を移築し再建されました。
寺号標
門前のオオムラサキツツジはオバケツツジと呼ばれるほどの大きさがあります。
つつじのシーズンには見事な花を咲かせます。
山門
特に拝観券のようなものはありませんが、入り口には「入場 志納 お一人様200円ご喜捨下さい」と書かれた賽銭箱が置かれています。
日限地蔵尊
鎌倉二十四地蔵の一つです。願を掛けると期限内にに叶えてくれるといわれ、北条政子と源頼朝が恋愛結婚であったことから縁結びにご利益があるといわれています。
槇の木
鎌倉市の天然記念物で樹齢約700年といわれています。善道寺の開山である尊観上人が手ずから植えたという伝説が残るご神木です。
本堂
田代寺の観音堂を移築したものです。中には、本尊の阿弥陀如来坐像や千手観音像・北条政子像などが祀られています。千手観音は源頼朝と北条政子の縁を結んだとされていることから良縁観音と呼ばれ、縁結びのご利益があると言われています。
宝篋印塔(重要文化財)
善道寺の開山である尊観上人の墓とされる宝篋印塔で、1308年に建てられたものです。鎌倉に現存する最古のものとされており、国の重要文化財に指定されています。
北条政子の墓
北条政子の墓といえば寿福寺が有名ですが、安養院にも政子の墓とされる宝篋印塔が残っています。
政子の戒名である「安養院殿如寶妙観大禅定尼」の文字が確認できます。
つつじとあじさいで有名
安養院はつつじの名所として知られていますが、あじさいも見事です。
ちょうど見ごろになっていました。
素通りしてしまうのはもったいない
安養院は鎌倉駅から日蓮宗の聖地である松葉ヶ谷に向かう道路沿いに位置しています。比較的地味な存在ですが、境内は意外なほど見どころに満ちていました。素通りしてしまうのはもったいない寺院です。
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