逗子の神武寺では切通の先に御朱印所があります。鷹取山の中腹にあってハイキングコースの中に組み込まれており、お参りはほぼ登山です。
御朱印は切通しの先で頂く
御朱印所
神武寺の御朱印は切通しの先にある客殿でいただけます。
客殿は非公開で関係者以外立ち入り禁止ではありますが、御朱印を頂く場合は中に入ることが出来ます。
志納金300円
御朱印
山岳信仰の霊場ということで豪快なものになるかと思いきや、意外に素朴な書体の御朱印でした。
神武寺の由緒
神武寺は724年に聖武天皇の命により行基が開いた寺院になります。
行基は各地を回って民衆に仏教を布教し、寺院や溜池、橋を建設し、最終的には東大寺の大仏造営の勧進にも起用された奈良時代を代表する僧です。鎌倉最古の寺院といわれる杉本寺を734年に開いたのも行基ですが、神武寺はそれよりさらに古い寺院です。
鎌倉時代には幕府の篤い崇敬を受け、後の実朝誕生に際しては北条政子の安産祈願のために源頼朝から神馬を奉納されています。
鎌倉幕府滅亡後は小田原城の北条氏の保護を受けてきましたが、豊臣秀吉の小田原攻めの際に山中のほとんどが焼失しました。その後徐々に伽藍の復興が進められて現在に至っています。
ほぼ登山である神武寺へのアクセス
神武寺へはJR横須賀線「東逗子」駅からと京浜急行逗子線「神武寺」駅からと2通りのルートがあります。どちらも鷹取山のハイキングコースに組み込まれた山道で、お寺のお参りというよりもほぼ登山です。行きかう人のほとんどが登山客ですから、すれ違う時は「こんにちは」と挨拶する登山のマナーが必要です。
交通
横須賀線東逗子駅徒歩約20分
京急線神武寺駅徒歩約30分
地図
東逗子駅からの表参道
神武寺へのアクセスとしては東逗子駅からが表参道、神武寺駅からが裏参道と呼ばれています。
表参道入口には「天台宗神武寺」という石碑がたてられています。
この辺りは完全に山道です。
岩を削って開かれたいかにも鎌倉の郊外を思わせる参道です。
神武寺駅からの裏参道
裏参道の方が険しく、また道が水の流れに沿っているためぬかるんでいる場所も多く、歩くのが大変だったと思います。
近隣の寺社
神武寺の境内
惣門
表参道と裏参道が合流する場所にあります。1733年に現在の東逗子駅付近に建てられ、昭和50年に現在の地に移されました。
鐘楼堂
当初の梵鐘は先の大戦の際に供出したため、現在の鐘は昭和25年に改鋳されたものです。
切通しの上に位置する姿は「神武寺の晩鐘」として三浦半島八景の一つに数えられています。
楼門
1761年に建立されました。
薬師堂(本堂)
1594年に建立された境内で最古の建築物です。本尊の薬師三尊像は秘仏で正式の御開帳は33年に一度ですが、毎年12月13日に煤払いが行われるため午前中はお堂の扉が開かれます。
薬師堂の奥にさらに道がありますがこちらは鷹取山ハイキングコースで、寺としてはこちらまでです。
地蔵堂
1844年に建立されました。
客殿
1841年に建立されたものです。関係者以外立ち入り禁止のエリア内にありますが、御朱印は受付けていただけます。
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