王子神社では右上がりのくせの強い書体の御朱印を頂けます。平安時代から続く歴史を持つ神社で、戦国大名や徳川将軍家の支援を受けて大いに栄え、現在では東京十社の一つに数えられています。また髪にまつわるご利益で髪に関する仕事、理容関係者や髪に悩む人がお参りするような神社でもあります。
王子神社の御朱印
御朱印所
御朱印は社殿向かって右側の社務所で頂くことができます。
初穂料:お気持ちで
御朱印
右上がりのくせの強い独特な書体の御朱印です。
王子神社の由緒
少なくとも900年以上の歴史がある
王子神社の創建時期は不明ですが、源義家が欧州征伐に向かう際にこの地で慰霊祈願を行い、甲冑を納めた故事も伝えられており、少なくとも900年以上の歴史をもつ神社ということができます。
1322年にこの地の領主であった豊島氏が社殿を再興し、紀州熊野三社より王子大神を勧請して「若一王子宮」として祀りました。そして熊野にならって景観を整えたことによりこの地は王子という地名となり、神社も王子神社となります。
戦国時代に小田原北条氏からも篤い崇敬を受けていた王子神社は江戸時代に入ると王子稲荷と並んで将軍家の祈願所となり、幕府による度々の社殿造営を受けて大いに栄えました。最盛期には秀麗な権現造りの社殿の他に神門、舞殿などをそなえ、摂末社も17社を数えていたといいます。
特に八代吉宗は紀州徳川家の出身であったことからこの地に紀州ゆかりの神社があることを大いに喜び、1737年に飛鳥山を寄進します。そして桜を多く植えた結果、飛鳥山は江戸を代表する庶民遊楽の地となり、現在も桜の季節には多くの花見客で賑わっています。
「東京十社」の一つとなる
明治になると新たに首都となった東京を守護して万民の安寧を祈るため、王子神社は明治天皇より准勅祭社の一つに選ばれます。この制度は明治3年に廃止されますが、昭和天皇即位50周年記念事業の一つとして元准勅祭社12社から遠隔地の2社を除いた10社が「東京十社」として定められ、現在では「東京十社巡り」等のイベントが企画されています。
東京十社の記事
髪にまつわるご利益
境内社の関神社は百人一首でも有名な蝉丸公を祀る神社です。蝉丸公は髪の毛が逆髪である故に嘆き悲しむ姉の「逆髪姫」のために日本初のカツラを考案した人物で、また琵琶の名手でもあったことから「髪の祖神」、「音曲諸芸道の神」として崇敬を集めています。そのため髪に関する仕事、理容関係者などがお参りしたり、髪に悩む人がお参りをしたりすることもあるようです。
アクセス
交通
京浜東北線・南北線王子駅徒歩約3分
都電荒川線王子駅前駅徒歩約5分
地図
王子神社の境内
社号標
幹線道路の本郷通に面しています。
大鳥居
神輿庫
拝殿
徳川将軍家により造営修繕されてきた社殿は昭和20年の戦災で焼失してしまいました。現在の建物は昭和39年と57年に再建されたものです。
本殿
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