兵庫県の西宮神社では御朱印は1種類で直書きです。商売繁盛のご利益で隆盛を極めた神社で、毎年1月10日の「福男選び」は全国ネットのTVニュースで生中継されます。
御朱印は直書き
御朱印所
西宮神社の御朱印は社殿向かって右手の社務所で頂けます。こちらの御朱印は1種類だけのようで、直書きで頂けます。
受付時間 9:00~17:00
初穂料 300円
御朱印
しっかりと時間をかけて丁寧に書いていただきました。
オリジナル御朱印帳
西宮神社のオリジナル御朱印帳は小型サイズで、紙質は普通でした。
価格 1000円
商売繁盛のご利益で栄えた神社
西宮神社は兵庫県西宮市に鎮座する神社で、毎年1月10日の早朝に実施される「福男選び」で有名です。
創建時期は不明で、大阪湾内の和田岬の沖に出現した蛭子命の像を地元の漁師が引き上げ、神託に応じて西に移してこれを祀ったことが起源とされています。平安時代後期から「夷」(えびす)の名が使われるようになりました。
当初は漁業の神として信仰されていましたが、西宮は西国街道の宿場町であったことからやがて市が立つようになり、そうなると商売繁盛の神として隆盛を極めるようになります。
1534年に兵火により境内が全焼しますが1604年に豊臣秀頼によって表大門が再建され、江戸時代になると四代将軍徳川家綱によって本殿が再建されました。
先の大戦における空襲で1945年に国宝の本殿が焼失しますが1961年に再建され、1995年の阪神淡路大震災の被害も2000年までに復興しました。
「福男選び」のコース
西宮神社と言えば「福男選び」で、毎年1月10日の朝6時になると大勢の参拝者が一番乗りを目指して表大門から拝殿までの230mの参道を駆け抜けます。この日は午前4時から境内で十日えびす大祭が執り行われており、午前6時の終了後に一番乗りでお参りした人にお守りやお供え物を授けたことがきっかけだったといいます。
現在では全国ネットのニュース番組の中で生中継されるほどの行事となっており、当日は未明から多数の人が表大門の前に集合し、境内はそれを取材しようとする報道陣で溢れます。
こちらの門はニュース映像で何度も見ているのではないかと思います。開門したら一直線に走るのかと思っていましたが、こうやってみると参道は少し斜めになっていました。
スタート地点の表大門をくぐるとまずは直線です。
コースにはカーブが3ヶ所あり、そこには必ずテレビのカメラが置かれています。
石畳は滑りやすく、ここを全速力で走るのは大変だったと思います。
スピードに乗った状態でこのカーブを曲がらなくてはならず、転倒する者が続出していたように思います。
最後のカーブを曲がればいよいよゴールです。本殿に駆け上がるための木の坂は「スリップ坂」と呼ばれており、ここで転倒してすべてを台無しにしてしまった人も多いようです。
アクセス
交通
阪神電車・本線「西宮駅」南口より南西へ徒歩5分
阪神電車は相互乗り入れにより今や奈良から姫路までカバーしており、路線図が近鉄並みにややこしくなっていました。
地図
関西の寺社
本殿と拝殿は工事中
大練塀(重要文化財)
泥土を突き固めて作った「築地塀」の中でもその大きさと堅牢さで他に類例がない本邦第一のもので、国の重要文化財に指定されています。
社号標と大鳥居
表大門(重要文化財)
1604年に豊臣秀頼によって寄進されたものです。福男選びのニュース映像で裏側は良く知っていましたが、表側は初めて見ました。
神池
南北朝から室町時代にかけて造園されたもので、神池を中心として石組による築山を中央に配しており、蓬莱山水式庭園と呼ばれています。
瑞寶橋
神池に架かる祭礼用の太鼓橋で拝殿の正面に位置しています。六甲山の花崗岩が使用されており、国の登録有形文化財に指定されています。
拝殿・本殿
2025年の西宮市市制百年に向けて屋根葺き替え工事の実施中でした。
2024年11月27日の工事完了までお参りは仮本殿で行います。
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