榛名神社では流れるような書体の美しい御朱印を頂けます。巨岩と巨木に満ちた境内は群馬最強のパワースポットともいわれており、アクセス路は自転車乗りにとっての聖地となっています。
流れるような美しい書体の御朱印
御朱印所
御朱印は拝殿向かって右側にある授与所で頂けます。
受付時間
夏季7:00~18:00
冬季7:00~17:00
初穂料300円
御朱印
「奉拝」から最後の日付まで流れるような美しい書体の御朱印です。
榛名神社の由緒とご利益
榛名神社は赤城山、妙義山と並んで上毛三山と呼ばれる榛名山の南西麓に位置しています。586年に創建したと伝えられ、927年にまとめられた全国の主要な神社一覧である「延喜式」において、朝廷が官社として認めた式内社として既に記載されています。
榛名山は古くから山岳信仰を受けてきた山であるため、山麓に住む農民は作神として榛名神社を信仰してきました。戦国時代になると武田信玄が必勝祈願をするなど武将たちの厚い信仰を受け、近世になると榛名神社への信仰を広める「御師」の活動により「榛名講」と呼ばれる講組織が関東全域と信濃、越後、甲斐といった国々に幅広く分布するようになります。
古くから鎮火・開運・五穀豊穣・商売繁盛のご利益があると言われており、多くの人々の信仰を集めています。
アクセス
交通
高崎線高崎駅より本郷経由榛名湖行きバス、榛名神社前下車徒歩15分。
自転車乗りの聖地である参道
車を利用する場合は関越道の高崎ICから草津街道を経由し、途中から分岐している県道安中・榛名線に入ります。
一の鳥居
まだまだ神社までかなり距離がある地点でいきなり榛名神社の一の鳥居が出現し驚かされました。
榛名山ヒルクライム(ハルヒル)
定期的に「〇km地点」という標識が現れます。榛名山を登るこの道は「榛名山ヒルクライム(ハルヒル)」と呼ばれる自転車ロードレースのコースとなっていて、標識はスタート地点からの距離を表していたのです。この道は自転車競技をする人にとっての聖地であるようです。
大鳥居
ここはハルヒルで榛名神社コース(中級車向け)のゴール地点にもなっています。(上級者はさらに上の榛名湖がゴールです。)
地図
群馬最強パワースポットである境内
巨岩と巨木
榛名神社は上毛三山のひとつ榛名山の中腹に位置しており、沢沿いの境内は巨岩と巨木で満ち満ちています。
近年はパワースポットとして注目を集めており、群馬最強パワースポットとまで言われるようになりました。
石鳥居
ここから本殿まで約15分。その間に随分といろいろな物がありそうです。
隋神門(重要文化財)
もともとは仁王門でしたが、神仏分離令により二力士が取り除かれ、隋神が置かれました。
千本杉
このあたりは樹齢百年以上の杉が千本以上ある事から「千本杉」と呼ばれています。
布袋様
数えきれないくらい大勢の人からお腹を撫でられたことが伺えます。
三重塔
明治2年に再建された県内唯一の三重塔です。
瓶子(みすず)の滝
瓶子は神様に供える神酒を入れる器で、滝の両側の岩を瓶子岩と呼んでいることから名付けられました。
矢立杉と神幸殿(重要文化財)
武田信玄が戦勝祈願で矢を立てたのが矢立杉です。
神門
神門と双竜門が重なって見えます。
双竜門(重要文化財)
拝殿(重要文化財)
1806年に再建されました。
国祖社・額殿(重要文化財)
享保年間(1716~35)の建物で、1814年に増築されました。
神楽殿(重要文化財)
1764年に再建されました。
御姿岩
本殿の裏側にそびえたつ御姿岩です。御姿岩内の洞窟を神聖な本殿として火の神と土の神を祀り、開運や五穀豊穣、商売繁盛のご利益があるといわれています。岩がくびれたところに「おおぬさ」がありました。
榛名講と宿坊
交通手段が整っていなかった時代では登山は誰にでもできるものではありませんでした。そのため江戸時代に各地に広まった講組織においてはメンバーの中の数人が代表してお参りのために山に登りました。こうした人々を迎えて食事や宿舎を提供し、神楽の奉納などを請け負ったのが宿坊です。そして御師の案内で榛名神社にお参りした後、講に戻ってメンバーに神札を配ったのです。
参道まで一直線に伸びる坂道の両側には宿坊が連なっています。
登録有形文化財の宿坊です。
坂の傾斜がこれ以上ないくらいよくわかります。
宿坊の看板は往時の様子を再現したものです。
重要文化財の4棟が順々に大修理に入ります
巨岩や森林といった大自然のなかに社殿がちりばめられた圧倒的な印象の神社でした。
尚、重要文化財の4棟が2017年から2025年にかけて順々に大修理に入り、完全な姿の榛名神社はしばらく見ることはできなくなります。お参りの際はその点を踏まえてください。
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