水沢観音として知られる五徳山水澤観世音では2ヶ所の御朱印所で3種類の御朱印を頂けますが、その内の一つは意外な場所にあります。1300年以上の歴史を持つ寺院で、境内は六角堂が特に印象的です。
2ヶ所の御朱印所で3種類の御朱印を頂ける
御朱印所は本堂の向かいにある御札場と大駐車場に隣接した釈迦堂の2ヶ所です。
志納金500円
御札場
御札場は本堂の真向かいにあります。こちらでは本堂の千手観音と六角堂の六地蔵尊という2種類の御朱印を頂けます。
千手観音(令和2年10月4日付)
千手観音(平成29年7月12日付)
六角堂(令和2年10月4日付)
六角堂(平成29年7月12日付)
釈迦堂
釈迦堂の御朱印は入り口から入ってすぐ左手です。
釈迦堂では釈迦三尊の御朱印をいただけます。
御朱印帳
水沢観音では数多くの御朱印帳も扱っています。
サイズ、デザインともバラエティに富んでおり、紙質は良好です。
価格1500円~2000円
水沢観音の由緒
水沢観音の創建年代については不詳ですが、寺伝によればおよそ1300年前に推古天皇・持統天皇の勅願により高麗の高僧 恵灌僧正が開いた寺院で、推古天皇が自ら筆を執って書いた額名により五徳山水澤寺と呼ばれるようになったとされています。
当初は30以上のお堂を擁し、仏像の数も1200体以上あったといいますが、再三の火災によって焼失してしまい、現在の建物は18世紀半ばの大改築によって完成しました。
鎌倉時代に制定されたという坂東三十三ヶ所観音霊場においては第16番札所に定められており、現在でも巡礼の人々が絶えません。
アクセスは高崎駅からバス
交通
JR高崎線・高崎駅より群馬バス「伊香保温泉行き」乗車「水沢観音」下車(約1時間)
※渋川駅からもバス便がありますが、本数が圧倒的に少なくなっています。またパスモ・スイカ等は使えません。
地図

六角堂が印象的な境内
水沢観音は標高1194mで鋭い山容が印象的な水沢山の山麓にあり、水沢うどんの店が連なる「水沢うどん街道」に面しています。※水沢うどんに関しては私は全くお勧めしません。観光バスの団体客を目当てにしたバカ高いだけのうどんというのが私の印象です。
境内図
大駐車場の他にひっそりとした第二駐車場があります。路線バスの停留所は大駐車場横にあります。
仁王門
門前の第二駐車場に面した場所にあります。大駐車場を利用すると全く違う場所から境内に入ることになりますからご注意ください。
仁王門は1787年に建てられた極彩色の大変に印象的な建物です。これを見ないで帰ってしまうのは誠にもったいないので、大駐車場から入った方もこちらに立ち寄りましょう。
本堂
仁王門から続く階段を上がりきると正面にあります。
1787年築の建物で、本尊の千手観音像を祀っています。
六角堂
開運六道地蔵尊を祀っている六角堂です。六角輪転と呼ばれる独特な形をした台座には六地蔵が鎮座しています。台座を左に真心を込めて静かに3回廻すとお願い事が叶うというということですが、かなり重く三回転してから止めるのが少々厄介です。
釈迦堂
大駐車場に面して平成13年に完成した建物で、釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩の釈迦三尊像の他、数多くの仏像を納めています。坂東三十三観音霊場のお砂踏みが出来る間も設けられています。
鐘楼
一打百円で誰でも撞くことができます。
金運アップの御利益があるといいます。
龍王弁財天
湧き出している水は水沢観音の霊泉とされ、毎日多くの人がお水取りに訪れています。
豊家一神
山に住む蝦蟇の霊を祀っています。食糧難の折に蝦蟇を食べて何を逃れることができたことから、蝦蟇に感謝の気持ちを込めて水を掛けることにより供養しようとするものです。蝦蟇の体に水を注ぐと所願成就するといいます。
境内社
飯縄大権現
このあたりの鎮守である飯縄大権現をお参りするには84段の急な石段を登らなければなりません。
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