屋島神社ではしっかりとした直書きの御朱印を頂けます。かつての高松藩が屋島山麓に造営した神社で、「囲碁上達」という珍しいご利益があります。さぬきうどんの超有名店であるわら家の隣に位置しています。
屋島神社の御朱印
御朱印所
屋島神社の御朱印は鳥居から神門に向かう右手にある社務所で扱っています。但し、無人のことも多いようです。
初穂料300円
御朱印
御朱印帳に直書きして頂けるようですが、予定外のお参りでこの日は御朱印帳を持っていなかったため書置きをいただきました。
屋島神社の由緒
屋島神社は1651年に高松藩初代藩主で徳川家康の孫である松平頼重によって創建された神社です。頼重は家康を東証大権現として崇敬し、家康の側近であった天海より贈られた家康の肖像画を御真影として祀っていました。
1804年に八代藩主頼儀が屋島山麓に新たな社殿の造営に着手し、日光東照宮の眠り猫を製作した左甚五郎6世の5代目左利平忠能を棟梁として工事を進め、家康の二百年忌である1815年に遷座を完了しました。
明治になってからの1871年には冠嶽神社と名を改め、1874年に現在の社号に改称します。家康を祀る神社であることから讃岐東照宮とも呼ばれています。1882年になって藩祖松平頼重を合祀しました。
1973年に不慮の火災で本殿、拝殿などが全焼しますが辛うじて神門だけは無事でした。社殿は翌年に再建されて現在に至っています。
アクセス
交通
ことでん屋島駅より徒歩約10分
簡単に言うとさぬきうどんの超有名店「わら家」の隣に屋島神社の一之鳥居があります。手水舎の奥に見えるのがわら家の茅葺屋根です。
琴電屋島駅の駅舎は1929年の屋島鉄道開業時に建てられたもので、経済産業省より「地域活性化に役立つ近代化産業遺産」に認定されています。
地図
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囲碁上達のご利益
東照宮のご利益と言えば「勝運・出世運アップ」というのがどこも共通していますが、屋島神社ではこれに加えて「囲碁上達」というものがあります。
徳川家康が囲碁の名手で、日本棋院が選考する囲碁殿堂にも選ばれていることにちなんだもので、碁盤と碁石を描いた全国唯一の御守りが実際に発売されています。
屋島の山麓に広がる境内
一之鳥居
ことでん屋島駅近くの踏切から屋島方面に一直線に延びる道路が右にカーブする場所に位置しています。この地を訪れる多くの観光客が確実に目にするものですが、ほとんどの人がこの前を素通りしてわら家に入ります。
二之鳥居
社務所と神庫
「皇族下乗」の石碑
神門への最後の石段の前に置かれており、「たとえ皇族といえどもここから先は乗物から降りよ」という内容です。「下乗」という木製の看板は何回か見た記憶がありますが、こういう石碑は初めてだと思います。しかしこういう石碑は全国各地の神社に意外にあるそうです。
1874年(明治7年)に全国の神社に対して出された「皇族が参拝する際にどこで乗り物を下りるか個別に届け出よ」という通達に基づくものですが、その多くは皇族が一度も訪れたことがない神社です。
要するに「皇族ですら乗り物から降りる神聖な場所」ということをアピールするための物と思われます。
神門
創建時の姿を唯一残す建物で、上り龍・下り龍・獅子と鳳凰など見事な彫刻が残されています。
背後には市街地の眺望が広がっています。ことでんの踏切の音がこちらまではっきりと聞こえてきました。
拝殿
本殿
神饌庫
拝殿・本殿・神饌庫は全て築塀で囲まれた中にあります。
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