小淵沢の大滝神社では完全セルフで2種類の御朱印を頂けます。名水百選の一つである大滝湧水が湧き出ている場所に鎮座する神社で、堂々たる石垣の上にそびえる姿はただ者ではないものを感じました。
是非こちらもご覧ください
御朱印は完全セルフ
御朱印所
大滝神社の御朱印は「大滝神社」「大滝龍神」の2種類で完全セルフです。
賽銭箱の上に箱が2つ置かれており、それぞれ書置きの御朱印が収められています。
初穂料は300円で、賽銭箱に入れます。
御朱印
今回は大滝神社の御朱印のみ頂きました。厚めの紙に豪快な書体で記されています。
湧水を見つけたことで誕生した神社
大滝神社は小淵沢の八ヶ岳山麓に位置する神社で、名水百選「八ヶ岳南麓湧水群」の一つである大滝公園内に鎮座しています。
社伝によれば大滝神社の創建は崇神天皇10年とされています。崇神天皇は実在した可能性のある最初の天皇という説があり、治世時期は3世紀後半から4世紀前半と推定されています。
創建のきっかけとなったのはやはり湧水で、ヤマト王権による支配を伸展させるために東海に派遣された武淳川別命がこの地の湧水を見たことに始まるとされています。水は農業の根幹であり、国民の生命の素であり、国家の基盤になるものですから、武淳川別命は祭壇を設けて息子の武川別命を留めて奉斎させました。その子孫が代々祭主となったといいます。
江戸時代初期までは滝権現と称し、明治以降に大滝権現、大滝社と改め、その後さらに大滝神社と改称しています。
アクセス
交通
中央本線小淵沢駅より徒歩約20分
小淵沢駅から身曾岐神社へ向かう中間にあります。駅構内の観光案内所に置かれている地図にも記載されており、これを見れば徒歩でもたどり着けます。
地図
名水で有名な寺社
境内の見どころ
大鳥居
八ヶ岳南麓を等高線に沿って伸びる県道608号線に面しており、簡単に見つけられます。
名水百選の看板が立てられています。
中央本線の下をトンネルでくぐります。
拝殿
鬱蒼としたスギ林の中にあります。
無人ですが、それを感じさせない「賑わい」のようなものが感じられました。
社殿は立派な石垣の上にあります。「ただ者ではない」と感じたのは私だけでしょうか。
本殿
後方の本殿は覆屋の中にあり、本殿は流造らしいという情報がありました。
事実であればこのような形状になっているはずです。(写真は宗像大社中津宮本殿)
神供石
県道608号線が中央本線を跨ぐあたりにあります。神が降り立つ石とされていてこの上に篠竹が立てられていたといい、旅人が供物を供えたことから神供石と呼ばれています。
大滝神社ではかつて筒粥神事が行われており、作物の豊凶を占うために筒の中で一晩中炊いた粥を神に献じる場でもありました。
大滝湧水
大滝湧水は標高820mの場所に日量22,000tもの水が湧出しており、生活用水として人々の生活を支えています。1985年に三分一湧水とともに「八ヶ岳南麓高原湧水群」として環境省の名水百選に認定されました。
水温は年間を通して12℃で、水田の灌漑やニジマスの養殖、ワサビの栽培などに利用されています。
私がお参りしている間にも多くの人が水を汲みに来ていました。
その場で飲むこともできます。
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