御朱印とうどんを極めたい!!

思うところがあってブログタイトルをリニューアルしました。今後とも一層の御贔屓をお願い申し上げます。

〖鶯谷〗元三島神社の端午の節句限定青墨泥の御朱印とは

台東区の元三島神社では独特な書体の通常御朱印の他、季節に応じた限定御朱印を頂くことができます。瀬戸内海にある大三島の大山祇神社を勧請してきたという歴史があり、安全祈願や商売繁盛にご利益があるとされています。鶯谷という立地の関係でアクセスは特殊です。

元三島神社の御朱印

御朱印所

社殿左隣の社務所

元三島神社の御朱印は社殿左隣の社務所で扱っています。

御朱印の見本

こちらでは通常御朱印に加えて下谷七福神の寿老神の御朱印も頂くことができます。

初穂料500円

季節に応じた限定御朱印の見本

また季節に応じた限定御朱印もあり、1月7日の「七草の節句」では特別な御朱印が頂けるようです。

御朱印

元三島神社の通常御朱印

今回は通常御朱印のみ頂きました

過去に頂いた御朱印

字が青みがかっている元三島神社の端午の節句限定御朱印

平成29年5月5日付で、端午の節句(菖蒲の節句)限定の青泥墨で書いた御朱印を頂きました。字が青味がかっているのがお分かりいただけますでしょうか。

元三島神社の歴史とご利益

鎌倉時代に現在の愛媛県松山市の武将だった河野通有は二度目の元寇に際し大三島の大山祇神社に必勝祈願の上出陣した結果、神社の神使である白鷺に導かれ華々しい武功を挙げます。帰国に際し夢の中で大山祇神社を武蔵国豊島郡に勧請せよというお告げを受けた通有が上野山に分霊を鎮座したことが三島神社のきっかけとなりました。

1650年に上野山が寛永寺の敷地となると三島神社は現在地である根岸付近に遷され、1709年にその土地が幕府用地となると現在の銀座線田原町駅近くに移転します。

しかしそうなると根岸の氏子からは遠くなりすぎるため、改めて分霊を勧請してこの地にあった熊野神社と合祀し、元の社地に近いことから元三島神社と改称しました。

三島大明神と呼ばれた大山祇神社から同じように勧請された三島神社は北海道から四国、九州にまで広がっています。

現在は台東区寿四丁目の本社三島神社とそこから分霊を勧請した下谷三丁目の三島神社、根岸一丁目の元三島神社と三つの三島神社が台東区内に鎮座しています。

大山祇命と伊佐那岐命を祀っており、安全祈願や商売繁盛にご利益があるとされています。

元三島神社の特殊なアクセス

鶯谷駅周辺の特殊な環境

鶯谷駅のホームから見た元三島神社

元三島神社は山手線鶯谷駅のホームからも見ることができます。

山手線の駅の中で鶯谷というのは誠に特殊な環境の中に位置しています。吉原という巨大な風俗街の最寄り駅である関係で南口のロータリーは風俗店の送迎車の待ち合わせ場所と化しています。

一方北口を出るとそこは押しも押されぬ一大ラブホテル街です。戦後公娼制度の廃止により売春宿が連れ込み宿に転業して繁盛します。当時大きなキャバレーが2軒あったという鶯谷でも周辺のインク屋や下駄屋が次々と連れ込み宿に転業し、ホステスの利用で繁盛したといいます。当初木造だった建物が老朽化により思い切り新しい建物に建て替えられるという事が繰り返され、現在のような街並みになったようです。

飲み屋とラブホテルに囲まれている

駅側から見た社殿

駅側から見た社殿です。神社の下は飲み屋です。

風俗店の無料情報館の看板の奥にある社殿

神社の入口へ向かいます。風俗店の無料情報館の看板の奥に社殿があります。

道路を挟んで右が神社、左がラブホテル

道路を挟んで右が神社、左がラブホテルです。

神社の入り口とラブホテルの入り口

神社の入り口とラブホテルの入り口が隣り合わせです。

交通

山手線鶯谷駅徒歩約1分

地図

元三島神社の境内

大鳥居

元三島神社の大鳥居

茅の輪

大祓いの茅の輪

その年の穢れを祓う大祓いの茅の輪が設けられていました。

神楽殿

神楽殿

社殿

元三島神社の社殿

階段を上がると元三島神社の社殿があります。

特殊な立地ながらすがすがしさを死守していた

鳥居の内側の神域は一転して清々しさを保っていました。人間の本能や欲望といったようなものに完全に取り囲まれていながら神社としての品位や清々しさをきちんと守っているまことに不思議な空間だったように思います。

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