松陰神社では「版木押し」の魅力的な御朱印の他、2種類の御朱印帳も頂けます。幕末の思想家で教育者でもあった吉田松陰を祀る神社で、松下村塾の塾舎や松陰の墓所など境内には見どころが数多くあります。
御朱印は「版木押し」
御朱印所
御朱印は社殿向かって左手の社務所で頂けます。こちらでは通常の御朱印の他、月命日である毎月27日には特別御朱印を頂けます。
受付時間9:00~17:00
初穂料500円
御朱印
過去に頂いた御朱印
平成28年12月16日付で、現在の御朱印と全く同じ書体であることから寺社名の書かれた印章を押す「版木押し」タイプと思われます。
オリジナル御朱印帳
書委員神社では「志」と記された2種類のオリジナル御朱印帳を扱っています。
価格1500円
松陰神社の由緒
吉田松陰と言えば長州藩です。薩摩藩とともに徳川幕府を倒した長州藩からは明治新政府をリードする人物を多数輩出しましたが、その多くが松下村塾の吉田松陰門下生であったことが知られています。
松陰は安政の大獄に連座して1859年に江戸小伝馬町の牢屋敷で斬首されました。遺体は当初回向院に葬られましたが、4年後に高杉晋作や伊藤博文等によって掘り起こされ、現在の世田谷区若林にあった長州毛利藩藩主毛利大膳大夫の別邸に改葬されます。
そして明治の代である1882年に墓所の隣に松陰を祀った神社が創建されました。
アクセス
交通
世田谷線松陰神社前駅徒歩約5分
地図
周辺の寺社
松下村塾塾舎が印象的な境内
松陰神社は東急世田谷線の「松陰神社前」からローカルな商店街を抜けた先に位置しています。鎮守の森といった雰囲気ではなく、商店街と一体化した公園のように見えます。
大鳥居
参道
神楽殿
1932年に毛利家より寄贈されたものです。
松陰の像
松陰神社鎮座130周年記念事業の一環として2013年に完成しました。
拝殿
1927年から8年にかけて明治の元勲らによって造営されたものです。
本殿
本殿の内陣は神社創建時に伊藤博文、山縣有朋、井上馨、乃木希典、等の人々によって造営されたものです。
松下村塾の塾舎
山口県萩の松陰神社境内に保存されている松下村塾を模した建物が再現されています。
松下村塾は松陰の叔父である玉木文之進が1842年に開いた寺子屋が起源となっており、1892年頃まで続いたといいます。実際に松陰が教育を施したのは1856年からの2年半に90人ほどで、その中から久坂玄瑞、高杉晋作、前原一誠、山縣有朋、品川彌二郎、伊藤博文などの多くの逸材を輩出させました。
もともとは八畳一間でしたが、塾生が増加したことから十畳半の増築がなされました。
吉田松陰墓所
松陰の墓所は幕末の長州征伐の際に徳川幕府により破壊されましたが、1868年に木戸孝允によって修復されました。
墓所入口の鳥居は木戸孝允によって寄進されたものです。
近隣の豪徳寺には松陰を刑死させた宿敵の井伊直弼の墓があります。
落ち着いた雰囲気の神社だった
世田谷のど真ん中に位置していますが、うっそうとした樹木に覆われた落ち着いた雰囲気の神社でした。すぐ近くに東急世田谷線やボロ市通りがあるとはとても思えない静けさです。
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