佐野厄除け大師として知られる惣宗寺(そうしゅうじ)では書置きながら美しい御朱印を頂けます。意外なほどこぢんまりとした静かな境内では金の梵鐘が一際目立っていました。
御朱印は常に書置き
御朱印所
御朱印は本堂左手の祈祷受付で扱っています。コロナ禍とは関係なく常に書置きのみです。
志納金300円
御朱印
「春日岡山」の朱印の上に美しい書体で「佐野厄除け大師」と記されています。書置きではありますが、仏教寺院特有の美しい書体の御朱印です。
過去に頂いた御朱印
平成28年1月1日付です。
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佐野厄除け大師の由緒
佐野厄除け大師は平将門の乱を鎮定した藤原秀郷が944年に創建した寺院です。正式な寺号としては「春日岡山 転法輪院 惣宗官寺(かすがおかやま てんぼうりんいん そうしゅうかんじ)」だそうですが、一般的には佐野厄除け大師で通用しています。
1602年に現在の地に移転し、1617年に徳川家康の遺体が日光に遷される際には宿所とされました。
年末から年始にかけてガンガン流されるTVコマーシャルの影響もあり、現在では佐野厄除け大師は関東を代表する初詣スポットとなっています。元日から1月31日までの正月大祭の際には100万人以上の参拝客が訪れると言われ、期間中の境内にはたくさんの露店が軒を連ねます。
その中でも特に三が日は周辺に無数に点在している無料駐車場が全て満車となり、いつもなら閑散としている境内は初詣客で溢れかえり、お参りの列は門から一般道にまで延びるほどになります。
アクセス
交通
東武佐野線佐野市駅徒歩約10分
両毛線佐野駅徒歩約15分
地図
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金の梵鐘が一際目立つ境内
山門
江戸時代初期の建物と考えられており、彫刻や装飾金具が施されて重厚でありながら華やかな造りとなっています。
本堂
本堂では、「厄除け(厄払い)」や「方位除け」などのご祈祷を事前予約なしで一年中受けることができます。
お参りしたこの時もちょうど護摩を焚いて祈祷の真っ最中でした。
金銅梵鐘
金銅(きんづくり)梵鐘は人間国宝である香取正彦により作成された直径 1.15メートル・重量約2トンの日本最大の金の梵鐘で、1984年に完成しました。年末年始の初詣のCMで鳴らされる「ゴーン」という鐘はこちらの音ではないでしょうか。
水子地蔵尊
1978年に落成しました。本尊は身の丈八尺余り、総金ぱく押しの仏体で日本随一といわれています。
元三大師堂
第18世天台座主で比叡山延暦寺中興の祖と呼ばれる良源を祀っています。死後神格化された良源は元三大師として日本各地の寺に祀られており、特におみくじの創始者として知られています。
田中正造の墓
日本の公害第一号と呼ばれる足尾銅山鉱毒事件を告発し続け、明治天皇に直訴まで試みた田中正造の墓です。
正造の死後葬儀はこちらで行われ、遺骨は鉱毒被害地6カ所に分骨されました。ちなみに正造が明治天皇に手渡そうとした直訴状の内容は、2013年に佐野を訪れた今上天皇(現上皇)に伝えられたということです。
佐野東照宮
徳川家康の遺骸を久能山から日光に改葬する際にこの地で一泊した仏縁により、諸大名の寄進で造営されました。
唐門(重要文化財)
拝殿(重要文化財)
本殿(重要文化財)
1823年から28年にかけて建造されたもので、保存のためなのか覆堂の中に収められています。
こぢんまりとした静かな寺院だった
TVコマーシャルの影響か佐野厄除け大師はかなり知名度のある寺院ですが、実際にお参りしてみると意外なほどこぢんまりとした静かな寺院でした。それでも本堂の中で赤々と護摩を焚いて行う祈祷は迫力があり、有難みもひとしおであるように感じます。
桐生・足利エリアは興味深い寺社も多く、また佐野ラーメンの有名店もあちこちに点在しています。訪れる際はぜひ車をご利用ください。
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◆佐野・足利・桐生エリアで頂ける御朱印