御朱印とうどんを極めたい!!

思うところがあってブログタイトルをリニューアルしました。今後とも一層の御贔屓をお願い申し上げます。

〖足利〗鑁阿寺の見どころを探る 国宝の本堂と見ごろだった紅葉

足利の鑁阿寺(ばんなじ)では4種類の御朱印があり、その中でも干支守り本尊の御朱印は一見の価値があります。後に天下人となる足利氏発祥の地で、境内には武家屋敷の面影がそのまま残されています。国宝の本堂は関東地方に残る数少ない鎌倉時代の建造物です。※「評価に値する」と思われたらブックマークを頂けると励みになります。

御朱印は4種類頂ける

御朱印所

鑁阿寺の御朱印は本堂向かって右手にあります。

鑁阿寺の御朱印の見本

こちらでは大日如来と聖観世音に加え、2種類の特別御朱印を頂けます。

志納金 400円~1000円

御朱印

干支守り本尊の見開き御朱印

今年の干支守り本尊の見開き御朱印を頂きました。

過去に頂いた御朱印

鑁阿寺のまるで火を噴くような大変に力強い書体の御朱印

平成28年8月2日付で、まるで火を噴くような大変に力強い書体でした。

足利氏発祥の地

鑁阿寺は後に室町幕府を開いて天下人となる足利氏発祥の地になります。八幡太郎として知られる源義家の孫にあたる義康が下野国足利荘を相続し、足利を名乗ったことから足利氏が誕生しました。

もともとは義康の館で、四方に門を設け寺の境内の周りには土塁と堀を巡らせた鎌倉時代前後の武士の館の特徴がそのまま残されており、足利氏宅跡として国の史跡となっています。

鑁阿寺の創建は1196年で、義康の子で2代目の義兼が仏門に入り、邸宅内に持仏堂を建てて大日如来を奉納したことが起源とされています。3代目の義氏が伽藍を整備して足利氏の氏寺としました。

足利氏には「置文伝説」といわれるものがあり、鑁阿寺はその舞台となっています。

先祖に当たる源義家が書き残した置文が「自分は七代の子孫に生まれ変わって天下を取る」という内容です。実際には四代目の頼朝が天下を取りますが北条氏に幕府を乗っ取られて源氏の直系は滅亡してしまいました。

傍系で義家の七代の子孫にあたる足利家時は、自分の代では達成できないため八幡大菩薩に三代後の子孫に天下を取らせよと祈願し、置文を残して自害します。

家時の三代の子孫(孫)である尊氏と弟の直義が建武の新政を打倒して室町幕府を開きますが、鑁阿寺で家時の置文を読んだことが後醍醐天皇に対する挙兵の動機になったともいわれています。

アクセス

交通

JR両毛線足利駅徒歩約9分

伊勢崎線足利市駅徒歩約12分

地図

紅葉が見ごろだった境内

鑁阿寺の堀

鑁阿寺の寺域はほぼ正方形で約40,000㎡あり、周囲には堀を巡らせていて鎌倉時代の武家屋敷の面影を今に伝えています。

鑁阿寺の美しい庭園

境内は紅葉が見ごろでした。

楼門

鑁阿寺の楼門

足利幕府十三代将軍足利義輝が再建しました。

鐘楼(重要文化財)

鑁阿寺の鐘楼

1196年に創建された鎌倉時代の禅宗様式の代表的建築物です。

大銀杏(天然記念物)

鑁阿寺の大銀杏

樹齢約650年で、高さ約30m、周囲約10mです。かつては樹下で男女の見合いが行われ、また避雷針の役割を果たして諸堂を災厄から守ったとされています。

多宝塔

多宝塔

足利義兼が創建し、1692年に徳川五代将軍の母である桂昌院が再建しました。

中御堂

中御堂

成田山から勧請した不動明王を祀っています。

経堂(重要文化財)

経堂

足利義兼が創建し1407年に関東管領足利満兼により再建されたものです。

国宝の本堂は一見の価値がある

正面から見た本堂

足利義氏が建立したものが1129年に火災に遭い、現在の本堂は足利尊氏の父である貞氏により1299年に再建されました。

斜めから見た本堂

関東地方に残る数少ない鎌倉時代の建造物であり、「禅宗様を採り入れた折衷様建築のさきがけ」という点が高く評価され国宝となっています。その見事さは一見の価値があります。

境内社

御霊屋

御霊屋

徳川幕府第11代将軍の徳川家斉が寄進したものです。外壁は朱色で着色し彫刻部は極彩色で彩られ本殿には源氏の祖神を祀っています。

大酉堂

大酉堂

本来は足利尊氏を祀っていましたが、明治になって尊氏を逆賊とする皇国史観の台頭により伝来の大酉大権現を本尊としました。

校倉

校倉

足利家伝来の大黒天を祀っています。

蛭子堂

蛭子堂

義兼の妻時子を祀っています。いがから栗がもげるように安産の御利益があるといわれます。

市民の憩いの場のような雰囲気だった

国宝建築物と言えばその崇高さとともに若干の近寄りがたさを感じることが多々あるのではないかと思いますが、鑁阿寺にはそのようないかめしさのようなものはは一切なく、まるで市民の憩いの場のようなのんびりとした雰囲気でした。

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