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宗像大社の御朱印は辺津宮と中津宮で3種類 遥拝所にも行ってみた

宗像大社では辺津宮と中津宮の2ヶ所で3種類の御朱印を頂けます。アクセスは大変ですが、ユネスコの世界遺産に登録された境内は見どころだらけです。

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堂々とした品格のある御朱印が3種類

御朱印所

宗像大社では辺津宮と中津宮で計3種類の直書き御朱印を頂けます。

受付時間 9:00~17:00

初穂料 500円

辺津宮

辺津宮の御朱印所

御朱印は1種類で祈願殿にて頂けます。

中津宮

中津宮の御朱印所

御朱印は社殿向かって左手の社務所で頂けます。こちらでは中津宮と沖津宮の御朱印を頂けます。

御朱印

辺津宮

辺津宮の2024年7月4日付御朱印

世界遺産の神社にふさわしい、堂々とした品格のある書体です。

中津宮

中津宮の2024年7月4日付御朱印

 中津宮境内の天の川をはさんで牽牛神社と織女神社が向かい合っていることから、この地は「七夕伝説発祥の地」とされています。

沖津宮

沖津宮の2024年7月4日付御朱印

沖津宮が鎮座する沖ノ島は宗像神社の神職以外の上陸が禁じられており、人々は大島の遥拝所から拝みます。そのため「奉拝」ではなく「遥拝」と記されています。

御朱印帳

宗像大社の御朱印帳

宗像大社では4種類のオリジナル御朱印帳を扱っています。全て小型サイズで紙質は普通でした。

価格 1500円~2000円

世界遺産に登録された「神宿る島」

宗像大社は福岡県宗像市田島の辺津宮・大島の中津宮・沖ノ島の沖津宮という三社からなる神社で、辺津宮が市寸島比売命、中津宮が湍津姫命、沖津宮が田心姫神という宗像三女神を祀っています。

720年に完成した日本書紀に創建に関する由緒が記されるほどですから、「日本最古」と言ってもいいくらいの歴史の古さです。瓊瓊杵尊が高千穂に降臨した「天孫降臨」の際、それを見届けるため宗像三女神が玄界灘の島々に降り立ったことが起源とされています。

日本と大陸を結ぶ要衝にあったことから、宗像神社は外交・貿易・国防の点で重要でした。朝廷から度々勅使が遣わされて大規模な祭祀が行われていた他、海で生きる人々の信仰の対象となっていたと考えられています。沖ノ島の発掘調査で発見された4世紀から9世紀までの古代祭祀遺構や装飾品などの大量の祭祀遺物がこのことを物語っており、この際に発見された約8万点もの品々は全て国宝に指定されています。

「沖津宮・中津宮・辺津宮」及び「沖津宮遥拝所と沖ノ島全体」を含めた「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が2017年にユネスコ世界遺産に登録されました。

宗像大社各宮へのアクセス

沖津宮・中津宮・辺津宮の位置関係

大島の地図

沖ノ島の地図

地図上で辺津宮から11km離れた中津宮、さらに49km離れた沖津宮は全て直線上にあります。

大島の航空写真

手前の島が大島で、島の中央にある山の向こう側に中津宮、手前中央よりやや左のくびれた部分に沖津宮遥拝所があります。

交通

辺津宮

バス停の注意書き

鹿児島本線東郷駅より西鉄バスで約12分、宗像大社前バス停下車。

中津宮

バス停の注意書き

宗像大社前バス停より西鉄バスで約10分、神湊波止場バス停下車。

大島渡船

大島渡船利用で旅客船15分、フェリー25分。

大島港

大島港より徒歩5分。

沖津宮

沖津宮が鎮座する沖ノ島は宗像大社の神職以外上陸禁止であるため、大島にある沖津宮遥拝所から拝みます。私は大島港からレンタサイクルを利用し、約20分でした。

地図

個性的な福岡の寺社

www.goshuinbukuro.com

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辺津宮の境内の見どころ

「へつぐう」と読みます。世界遺産に登録されるような場所ですから境内は綺麗に整備されていますが、その一方で「古代からの祈りの場」という雰囲気を残していました。

境内案内図

境内案内図

一之鳥居

一之鳥居

二之鳥居

二之鳥居

手水舎

手水舎

手水舎

福岡の神社はどこも手水舎が豪勢でした。

太鼓橋

太鼓橋

神門

神門

大正期に再建されました。これまで天皇を含む皇族が何度も参拝している神社だけに、「皇族下乗」の石碑が印象的でした。

拝殿

辺津宮の拝殿

1557年に焼失した後に小早川隆景により1590年に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。

本殿

本殿

1557年に焼失した後に1578年に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。

本殿

前方の屋根が長く伸びており、美しいカーブが印象的です。

高宮祭場

高宮祭場

辺津宮の祭神である市寸島比売命が降り立った場所とされ、境内で最も神聖な場所となっています。古代から現在に至るまで祭祀が執り行われている場所です。岩や木々などの万物に神が宿るという日本古来の自然崇拝の姿もそのまま残されていました。

中津宮の境内の見どころ

船から見た中津宮

中津宮(なかつぐう)は船の上からも見渡すことができます。境内を流れる「天の川」が鳥居の脇を通って海に流れ出ていました。

一之鳥居

中津宮の一之鳥居

二之鳥居

中津宮の二之鳥居

太鼓橋と心字池

太鼓橋と心字池

神門

中津宮の神門

後光が差していました。

拝殿・本殿

拝殿と本殿

辺津宮よりはコンパクトであるようです。

本殿

形状は辺津宮にそっくりです。こちらの方が歴史が古く、モデルになったと言われています。

天の川

天の川

御朱印所である社務所の横を抜けると境内を流れる川に出ることができます。玄界灘に浮かぶ小島にこんなきれいで豊かな流れがあることに驚きました。天の川を挟んで織女社と牽牛社がありますが、これはあらかじめ知っていないと気付きません。

天ノ真名井(あめのまない)

天の真名井の祠

天の川のほとりに小さな祠があります。こちらからこんこんと湧き出てくる水は「延命招福の名水」とされています。

www.youtube.com

湧き出る涼しげな水音をお楽しみください。

沖津宮遥拝所

沖津宮遥拝所

沖津宮(おきつぐう)が鎮座する沖ノ島は宗像大社の神職以外の上陸が禁じられているため、大島の裏側にある遥拝所から約50㎞沖合の沖ノ島を遥拝します。

沖ノ島方向の海

沖ノ島は女人禁制である上に上陸時には海中での禊が必要で、一木一草一石たりとも持ち出すことができない掟などが今も厳重に守られている神聖な島です。この日はあいにく見ることができませんでした。

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