河口浅間神社(かわぐちあさまじんじゃ)の御朱印は2種類あり、書き手によって全体のデザインが変わります。天空の鳥居と母の白滝神社への行き方も詳しくまとめました。
御朱印は2種類ある
御朱印所
河口浅間神社の御朱印は隋神門向かって右手の社務所で扱っています。こちらでは河口浅間神社と母の白滝神社の2種類の御朱印を頂けます。
受付時間 9:00~16:00
初穂料 300円
御朱印
河口浅間神社
富士山を象った御朱印を頂きました。全体のデザインは書き手によって違うそうです。
母の白滝神社
こちらは書置き対応になります。
富士山大噴火がきっかけで創建された
河口浅間神社は富士山大噴火が鎮まることを願って平安時代初期に創建された神社です。
864年に発生した富士山の貞観大噴火は文献記録に残る富士山噴火のうちで最大規模とされており、流れ出た大量の溶岩が当時北側にあった広大な湖である剗の海を埋め尽くしてしまうほどでした。
怒りの静まらない富士山の神さまをなだめるため、それまで静岡県側にしかなかった浅間神社を山梨県側にも建てることを命じた勅令が出され、それにより富士山の真正面に対峙する河口に建立されました。
ちなみに大噴火の際に剗の海で埋め残されたのが現在の西湖と精進湖で、溶岩流の上に1100年の時を経て再生した森林地帯が現在の青木ヶ原樹海です。
アクセス
交通
富士急行河口湖駅よりバス約10分
富士急行河口湖駅より車で約10分
※バスは1時間に1本という頻度なので、車をお勧めします。河口湖周辺には魅力的な神社が数多くあり、1社だけお参りして帰るのはもったいない。
地図
近隣の寺社
杉の巨木に満ちた荘厳な境内
参道の杉並木や社殿周辺の七本杉など境内は杉の巨木に満ち満ちており、他の神社とは異なった荘厳な雰囲気を醸し出していました。
大鳥居
杉並木の奥の拝殿が神々しく見えました。
杉並木
参道の杉並木は800年以上の歴史を持っており、高さ約45m、幹回り約7mの巨木が連なっています。
隋神門
連理の楓
別々の楓が重なって一つになっており、夫婦・男女の仲睦まじいことを意味しています。男性は反時計回り、女性は時計回りに一周して祈願します。
拝殿
本殿
創建時の本殿は1606年に焼失してしまい、翌年に宮大工の手により再建されました。1965年に解体修理が行われ、元の状態に復しています。
美麗石
拝殿の前には「ヒイラ石」と呼ばれる石祠が建てられています。浅間明神を初めて祀った古代祭祀の石閣と伝わっています。
七本杉
社殿周辺には「七本杉」と呼ばれる7本のスギの神木が生育しています。これらはいずれも樹齢1,200年を数えており、山梨県指定天然記念物に指定されています。
1号杉
御爾杉と呼ばれています。
2号杉・3号杉・4号杉
向かって右側から2号杉、3号杉、4号杉です。
2号杉は産謝杉と呼ばれ、出誕分娩を守るとされています。3号杉は齢鶴杉と呼ばれ、甲斐の国へ下向した勅使が手植えしたといいます。4号杉は神綿杉と呼ばれ、樹に巣作りをした蚕の繭で真綿を紡いで朝廷に献上したといいます。
5号杉・6号杉
2本合わせて男女杉、父母杉、両柱杉などとといわれ、良縁・縁結びの杉とされています。
7号杉
天壌杉と呼ばれ、無久無限の象徴とされています。
境内社
合祀社
出雲社
諏訪社
山神社
天空の鳥居の行き方
河口浅間神社から車で10分程山道を上がった場所にご神体である富士山を遥拝する場所(天空の鳥居)が整備されています。母の白滝へ徒歩で向かうルートにおいて、中央高速をくぐらないで左折し、林道に入ってください。
神社に面した道を標識に従って進みます。
こちらを左折してください。山道を道なりに進むと駐車場が出現します。(直進すると「母の白滝」へ向かいます。)
駐車場からさらに徒歩で3分程上がります。(ここからさらに車で進むと母の白滝の近くの駐車場に出るらしい。)
宮司が所有する山麓の斜面を整備したもので、新たに立てられた鳥居が「天空の鳥居」と呼ばれて新たな「映えスポット」となっています。
撮影に関しては厳格なルールが定められているので注意してください。一眼レフ等で撮影する場合は売店で1枚500円の会員証を購入しなければなりません。スマホの場合は無料です。そのためこの一帯の写真だけスマホで撮影しました。(監視員らしき人もいた。)
この日は辛うじて鳥居の奥に富士山が見えました。
境外社の母の白滝神社
母の白滝神社は河口浅間神社から三ツ峠の登山道を抜けた、文字通り母の白滝に隣接した場所に位置しています。(天空の鳥居経由の林道を利用し、車で近くまで行くルートもあるようです。)
こちらを直進します。(左折すると「天空の鳥居」へ向かいます。)
砂防ダムの脇の階段を上って川沿いの道を進みます。
中央に白い滝のようなものが見えますが、これは砂防ダムからの流れで、母の白滝ではありません。
じっくりと見ないとどれが道だかわかりません。
平安の頃より富士登山者はこの滝で身を清めて安全を祈願したといいます。河口浅間神社から約30分の場所にあります。
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